FTISLANDイ・ホンギ、2ndソロアルバム「Cheers」のインタビュー公開
FTISLANDのボーカル、イ・ホンギの2ndソロアルバム「Cheers」が12月5日に発売される。アルバムに込めた想いをたっぷり語ったインタビューが公開された。
——ソロ活動は2015年の「AM302」以来、3年ぶりですね。まずは、アルバムタイトルを「Cheers」とした理由から伺いたいのですが。
イ・ホンギ:「Cheers」って、“乾杯”って意味じゃないですか。「イェ〜イ、カンパーイ!」って盛り上がる楽しい飲み会みたいな曲もあるけど、悩み相談をするときにも飲みに行くでしょ? 信頼できる人と人生を語り合う感じの曲もある。そんなイメージで付けたタイトルです。
――「Cheers」は、10月にリリースした韓国ソロアルバム「DO n DO」に、日本語の新曲3曲をプラスしたアルバムです。日韓のリード曲のお話を中心に進めていきましょうか。日本アルバム「Cheers」のリード曲「Pathfinders」は、悩んでいる人への応援歌という印象を受けました。
イ・ホンギ:そうですね。曲は僕が書いたんじゃないんだけど、徐々に盛り上がっていくドラマチックな感じもよかったし、最初に聴いたとき、すごく希望を感じたんです。「Pathfinders」は、「先導者たち」という意味。“恐れず道を切り開いていこう、人生のハンドルは自分で握っていくもの”って、歌詞を書きました。悩んで立ち止まるんじゃなくて、とにかく前に進んで行こうって。僕もずっとそうしてきたから、自分の経験を歌詞にしたんです。
――<道を切り開いていこう>という歌詞を書いたのは、ホンギさんがボーカルトレーナーを務めた「PRODUCE 48」(日韓で活動するガールズグループを結成するためのサバイバル・オーディション番組。日本からはAKB48グループメンバーが参加し、宮脇咲良ら日韓メンバー12名からなるIZ*ONEが誕生)で、必死に夢を追いかけている女の子たちに接したことが少なからず影響しているのかなと思うのですが。
イ・ホンギ:うん、影響受けました。本当にみんな頑張ってたし、彼女たちの一生懸命な気持ちも伝わったし。僕も頑張らなきゃって思いました。あの番組からデビューした子たち、本当にキラキラしてるよね。ヤバい、負けないように僕らも頑張ろうって(笑)。
――なんといっても今回のソロアルバムでは、日韓ともにリード曲でダンスに挑戦したことも話題になっています。「Pathfinders」のMusic Video(MV)では、May J Leeさんとペアダンスを披露しています。May J Leeさんの参加は、やはり「PRODUCE 48」がきっかけですか?
イ・ホンギ:はい。彼女はTWICEの「KNOCK KNOCK」の振付なども手掛けている人気振付師で、僕がボーカルトレーナーを担当した「PRODUCE 48」にダンストレーナーとして参加していていたんです。その縁で、振付をしていただきました。MVには、彼女のダンススタジオ、1MILLION DANCE STUDIOのダンサーと、大勢のタトゥーリストに参加してもらいました。個性的な人って、偏見の目で見られるじゃないですか。自分を理解してもらえないMay J Leeさんが、自分の内面を僕にダンスで訴える。それに僕が共感して、一緒に踊りだす。その共感がどんどん伝わって、ダンスの輪が広がって、最後は全員が笑顔で踊るというストーリーになっています。歌詞に合ってるよね。
――ホンギさんが踊っているこの曲のティーザーを9月28日に日本武道館で行われた「FTISLAND AUTUMN TOUR 2018 -Pretty Girl-」ファイナル公演で初公開されましたが、ファンの皆さんもすごく驚いていましたよね(笑)。
イ・ホンギ:あ〜あれ、すごく恥ずかしかったんですよ。ダンスしてるところを見られちゃったから……。でも、楽しみにしてくれたみたいで、よかったです(笑)。
――「Pathfinders」では「自分の経験を書いた」ということでしたが、韓国アルバムのリード曲「COOKIES(Feat. JUNG ILHOON of BTOB)」の歌詞も、完全にホンギさん自身のことですよね?
イ・ホンギ:うん、そう。僕もそうだし、ラップをしてくれたイルフン(BTOB)にも当てはまるんだけど、僕らのことを知らない人は、芸能人って派手な人生を過ごしてると思うじゃない。でも、実際はそうじゃないんだよね……。そういう表面だけを見ている人には、<そうだよ、派手に生きてるよ>って皮肉っぽく自慢しながら、僕のことを理解して信じてくれている人には、<ずっと一緒に行こう>って歌っています。クッキーっていうのは、映画のエンドクレジットの後に挿入さる映像のことで、映画が終わっても、続編への期待を高めてくれるじゃないですか。僕たちの今後にも、そんな期待を持ってほしくて。
――韓国では「COOKIES」で音楽番組に出演しましたが、いかがでしたか?
イ・ホンギ:初めて人前で踊ってみたけど……、ちょっと楽しかったですね。後輩のアイドルたちが<せ、先輩、踊ってますね!>って驚いてました(笑)。
――「COOKIES」もそうですが、イルフン(BTOB)さん、「PRODUCE 48」で共演した女性ラッパーのチータさん、ディンディンさん、ジュホ(SF9)さんと、ラッパーとのコラボが多いのも前作と異なる点ですね。
イ・ホンギ:今回の新しい挑戦ですね。歌だけだと、伝えられる言葉に限界があるんです。でもラップは、言いたいことが全部言えちゃうの! それがすごくうらやましいなと思いました。あと、ラッパーの皆さんの作詞の才能がすごくて! 歌詞を書くという点でもすごく勉強になりました。
――アルバムが出た後、年末には、ソロライブも開催されます。
イ・ホンギ:まだ、どうするか考えているところなんだけど、みんなは、アルバムの歌詞を全部覚えて来て! ツアーが始まったら、みんなにやってほしいことをリクエストしますから。とりあえず、歌詞、覚えて来て!
――2019年は、ホンギさんにとってもFTISLANDにとっても、いろいろなことが待ち受ける年になりますが……。
イ・ホンギ:そうですね。行かなきゃいけないところがあるからね(笑)。でも、まだいつまでできるかわからないんだけど、ギリギリまで俺らはライブをするつもり。だから、来年も一緒に音楽を楽しもう!