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SANABAGUN.、初のマンスリー・ライヴ「2013-2018」にてアルバム「BALLADS」リリースを発表

アーティスト

SANABAGUN.が発動した2013年から2018年までの年号をイベントタイトルに冠した東京・大阪 計4公演のマンスリー・ライヴ「2013 – 2018」が昨夜6月25日よりスタートした。

初回公演となる「White Black」は初の路上盤とインディーズ時代の楽曲だけで組まれたセットリストになっており、本編では昔からの彼らを知るファンにとっては、当時よりもパワーアップした懐かしい楽曲を十分に楽しむ時間となった。

アンコールでは暗転したステージのスクリーンに路上時代からの彼らの映像が流れだしザワザワとするフロア、映像の最後に [ニューアルバム「BALLADS」2019.10.23 OUT]の文字が写し出されると、この発表に会場は大きな歓声に包まれた。

そして、その歓声が響く中、初お披露目となる新曲を披露し、この演奏に会場のボルテージは更に上昇、ファンは次回作への期待を更に膨らませていった。

今後、7月8月に東京、大阪へと続く各マンスリー公演のサブ・タイトルも、彼らを追い続けるファンならばニヤッとしてしまうネーミングとなっているが、これからの各公演にて新曲を披露する事をメンバーがSNSにて発表している。

 

ライブ・レポート

2013年に始動したSANABAGUN.が、路上や会場限定販売を含むこれまでリリースしたアルバムを2枚ごとに体現し、その軌跡を辿ると同時に“今の8人のすごみ”を提示する全4公演のマンスリーライブ企画「2013-2018」。その第1回目となる“White Black”が6月25日に東京・渋谷CLUB QUATTROにて開催された。

今回はバンドが産声を上げてから最初に路上販売し、その比類なき音楽力とパフォーマンス力を金に変えた通称「白盤」と初の全国流通盤となった「Son of a Gun」=通称「黒盤」の2枚からセットリストを構成するライブである。もう、結論から書いてしまおう。まさしくサナバの本質と底知れぬ可能性、あるいは出自と現在地が浮き彫りになった、本当に素晴らしいライブだった。

「SANABAGUN.だ、味わえー!」ステージ袖にいるメンバーからオフマイクで発せられる恒例のかけ声が会場に響き渡り、ステージに隅垣元佐(Gt.)、澤村一平(Dr.)、谷本大河(Sax.)、髙橋紘一(Tp.)、大樋祐大(Key.)、大林亮三(Ba.)、そして岩間俊樹(MC)高岩遼(Vo.)が出そろうと、ライブは「フーチークーチーメン」から不敵なムードを漂わせながらスタート。続く「HSU What」あらため「Zo What」、イントロが鳴ると同時にフロアから大きな歓声が上がった「SANABAGUN. Theme」、そして往年のジャズから拝借した名フレーズの引用と漆黒のグルーヴが濃厚に渦巻くという初期のサナバの音楽性を象徴すると言ってもいい「M・S」と繋げ、序盤から最強のアンサンブルを見せつけた。

ライブの流れを加速させた5曲目「B-Bop」からは高岩と岩間の絶妙なコンビネーションと各プレイヤーの個人力を際立たせ、MCを挟んでからの中盤のセクションでは「さっちゃん」、「DA インフルエンザ」と緊張感を一気に緩和させるサナバ流のユーモアを提示した。

ライブはあっという間に、しかし非常に高い密度をもって本編後半になだれ込む。初期の楽曲郡が連なっているが、これは決して懐古の念や郷愁を誘うのではなく冒頭に記した通りあくまで“今の8人のすごみ”を徹底的に知らしめるライブであるということを、「Warning」や本編ラストの「まずは「墓」。」で決定的に感じさせてくれた。

アンコールの幕開けでスペシャル映像とともにアナウンスされたのは、10月23日にニューアルバム「BALLADS」をリリースするというニュース。そして、割れんばかりの歓喜の声を上げるオーディエンスに向かって新曲が放たれた。それは、オーセンティックなジャズマナーと洗練されたリズム&ブルースの要素とさらに一段上がった歌とラップの求心力が一体となった、大きなフィールドを見据えるような1曲だった。次回のマンスリーライブは、7月30日に同じく渋谷CLUB QUATTROで開催される“Green Red”だ。

断言しよう。今のサナバが、一番ヤバい。

(ライター:三宅正一)
撮影:川崎龍弥

セットリスト
01. フーチークーチーメン
02. Zo What
03. SANABAGUN. Theme
04. M・S
05. B-Bop
06. DRIVER
07. 大渋滞
08. Stuck IN Traffick
09. さっちゃん
10. DA インフルエンザ
11. 里
12. Warning
13. まずは「墓」。
14. マイアミ
15. 新曲
16. 人間

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