“英語わかりません”ミヤチが1位、ヒゲダン早くも2位、中村佳穂ほか個性派新人が台頭【エアモニ】
今週、2019年7月10日発表のラジオ・オンエアチャート(集計期間:2019年7月1日〜7月7日 プランテック調べ)では、ミヤチ「ワカリマセン」が1位を獲得。先週14位から急浮上した。
英語と日本語を操るニューヨーク出身の日系アメリカ人ラッパー、ミヤチ。“英語わかりません”を繰り返し、Spotifyのバイラルチャートでも1位を獲得した同曲が、収録アルバム「WAKARIMASEN」の7月3日リリースに合わせてオンエアを急伸させた。
FM NACK5、@FM、FM FUKUOKA、AIR-G’など、地方局を中心に多数パワープレイへ選出されている他、ZIP-FMでも1日1回以上のオンエアが見られた。洋楽ながら日本語を織り交ぜたインパクトのある楽曲が、邦楽リスナーをも巻き込みどこまで浸透していくか見守りたい。
2位はOfficial髭男dismのニューシングル「宿命」が先週4位から上昇した。リリースは7月31日とまだ先ながら、1か月半先行した6月17日にオンエア解禁されると各局がこぞってオンエアし、今週早くも2位となった。
今の彼らの勢いを表わすチャートアクションであり、新曲では2番手となるリクエスト数の多さ(最多はドリカムの「7月7日,晴れ」)、そして「Pretender」(55位)、「Stand By You」(148位)もチャートインしている事がその勢いを裏付けている。2019ABC夏の高校野球応援ソング/「熱闘甲子園」テーマソングに選ばれていることもあり、今夏はこの曲も随所で耳にしそうだ。
3位はサカナクション「忘れられないの」が先週2位からのダウン。収録アルバム「834.194」のリリースから3週目ながら、依然として大量オンエアを獲得してのTOP3キープだ。主にJFL系列局にて引き続き大量オンエアが見られ、セールスの方もまだまだ積み上げている模様だ。
そらる、ズーカラデル、CHARM PARK、中村佳穂、Lucky Kilimanjaro…個性派新人が台頭
今週のチャートでは個性あふれる新人系アーティスト達がそれぞれ上位へ浮上した。いきなりの4位に初登場したそらる「海中の月を掬う」は、7月17日リリースのアルバム「ワンダー」からの曲。既に活動10周年を迎えたネット上を中心に人気のアーティストだが、より広い層へアピールすべく多数のパワープレイを獲得している。
6位のズーカラデル「イエス」(先週146位)、圏外から29位へ上昇したサイダーガール「クローバー」は、キャッチーながらいずれも個性的な面とエネルギーを備えたバンド。9位のTHE CHARM PARK「Ordinary」(66位)は前作もラジオで大量オンエアされており、今回も7月3日のミニアルバム「Standing Tall」発売週に合わせてゲスト出演も複数見られた。
そして、21位の中村佳穂「LINDY」、26位のLucky Kilimanjaro「HOUSE」も共に今週リリースを迎えたニューシングル。いずれもエレクトロを用いた個性的なサウンドを持っており、特に中村佳穂においては昨年より業界内外でザワついている話題のアーティストだ。強烈な個性がありながらも心に響くソウルフルな歌声とその音楽は、今後広く認知されていくことだろう。どう化けるか未知数ながら楽しみな存在だ。
RADIO ON AIR DATA
(集計期間:2019年7月1日〜7月7日)
1.ワカリマセン / ミヤチ
2.宿命 / Official髭男dism
3.忘れられないの / サカナクション
4.海中の月を掬う / そらる
5.iをyou / フレンズ
6.イエス / ズーカラデル
7.夏のどこかへ / WANIMA
8.ユー・ニード・トゥ・カーム・ダウン / テイラー・スウィフト
9.Ordinary / THE CHARM PARK
10.月色ホライズン / [Alexandros]
10.ハイヤー・ラブ / カイゴ×ホイットニー・ヒューストン
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。
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