中島みゆきの楽曲「糸」が100万DL、2018年2月度ミリオン認定作品に
これまでに延べ20組以上のアーティストにカバーされ、カラオケ、そして結婚式での定番曲として世代を超えて愛されている中島みゆきの「糸」が、本日3月20日付で日本レコード協会より、2018年2月度有料音楽配信認定で100万DLを超えた作品としてミリオン認定された。
今回認定を受けた楽曲「糸」は、もともと1992年中島みゆきの通算20枚目のアルバム「EAST ASIA」の収録曲の1曲としてリリース。このアルバムのエンディング曲として発表された同曲は、1998年2月にTBS系ドラマ「聖者の行進」主題歌「命の別名」のカップリング曲としてシングルカットされた。
その後、2004年にMr.Childrenの桜井和寿と音楽プロデューサー小林武史によるBank Bandのカバー・アルバム「沿志奏逢」に桜井和寿のボーカルで収録されたことをきっかけに、幅広い層に大きく認知されることとなった。
その後、2011年、日本を襲った東日本大震災後には被災地を中心に有線リクエストが増え、震災の1年後には発売以来21年ぶりに有線チャート3位にランクインしている。2014年にはクリス・ハートが第65回NHK紅白歌合戦で「糸」を歌い、日本中のお茶の間にこの曲が流れた。
世代を超えて親しまれる、楽曲「糸」自体が持つ、歌いやすさ、覚えやすさ、そして人との出逢いの連続である人生を糸になぞらえた歌詞の内容の普遍性と説得力が、知れば知るほど奥深い曲としてリスナーの心をとらえて離さない理由となっている。
2004年のBank Band以降も、平松愛理、岩崎宏美、新妻聖子、中孝介、JUJU、福山雅治、EXILE ATSUSHI、平原綾香、Aimer 他、数多くのそうそうたるアーティストによってカバーされている。カバー曲でのCMのタイアップも数多く、近年ではトヨタホーム、TBSドラマ「陸王」等で使用。これだけ流れても消費されることがないのは、この歌の力そのものと言えるだろう。
1992年、中島みゆきのオリジナル・アルバム曲の1曲としてリリースされた「糸」は26年の時を経て、名実ともに世代を超えて愛される“みんなの心の曲”=“神曲”となった。
中島みゆきは2月に「夜会」のガラコンサート「夜会工場VOL.2」を無事に終了。3月7日から3ヶ月連続で、1975年のデビュー・アルバム「私の声が聞こえますか」から、18枚目のオリジナル・アルバム「夜を往(ゆ)け」までのリマスター盤を高音質HQCDでリリース。今年も精力的に活動を続ける中島みゆきから目が離せない。