ゲスの極み乙女。、自身初のアコースティックライブ「MTV Unplugged」5月放送
ゲスの極み乙女。が3月25日に収録したアコースティック・ライブ「MTV Unplugged」。この一夜限りのライブの模様が、J:COMをはじめ、スカパー!や各ケーブルTVなどで放送中のMTVにて、グループの結成6周年の記念日にあたる5月12日の21:00より放送される。
ゲスの極み乙女。のアコースティック・ライブは今回が初めて。「ロマンスがありあまる」や「キラーボール」など計15曲を1000人のファンが見つめるなか披露し、いつもとは違った曲展開で観客を魅了した。以下、収録時のライブレポート。
ゲスの極み乙女。が3月25日東京・豊洲PITにて、MTVの人気シリーズ「MTV Unplugged」の公開収録を行った。普段はアップテンポの楽曲を中心に、ダンサブルなステージを展開する彼らだが、この日はアコースティックな編成による、いつもとは異なる表情のライブを披露。会場を埋めた約1000人のオーディエンスが、貴重なライブに酔いしれた。
サポートのえつことささみお含むメンバー6人がステージに登場し、川谷絵音が「ゲスの極み乙女。です。よろしくお願いします」と挨拶をすると、「ユレルカレル」でライブがスタート。休日課長は今年に入って練習を始め、人生初披露だというウッドベース、ちゃんMARIはグランドピアノを演奏し、ほな・いこかもいつもより抑制の効いたリズムを刻むなど、大人びたムードと、メランコリックなメロディーの美しさが際立つ。
エレピによってアーバンな色合いを強めた「ロマンスがありあまる」、ほな・いこかがステージ前方に出て、川谷とデュエットを披露した「息をするために」、Nabowaのギタリスト・景山奏をゲストに迎え、ピアニカも加えて穏やかな雰囲気を強めた「影ソング」と、序盤から様々なアレンジが施された楽曲でオーディエンスを魅了。「いつもと違って、緊張するね」と話しながらも、その演奏は堂々たるものだ。
ステージ中央にデスクと椅子が運び込まれる中、川谷が「昔から観ていた『MTV Unplugged』のライブなので、特別なセットにしました」と、英訳された歌詞が綴られた新聞のようなセットを紹介し、「あえてハードル上げちゃうけど、課長がめちゃめちゃかっこいいから」と言って、「ホワイトワルツ」へ。課長のウッドベースのみを軸にして、記者会見のように横並びで席に着いたちゃんMARI、川谷、ほな・いこかが歌い、管楽器のフリーキーなソロが加わるというスリリングなアレンジは、中盤のハイライトとなった。
ストリングスカルテットにグロッケンも加えた編成で聴かせた「ラスカ」、華やかなホーンセクションが盛り上げた「心地艶やかに」などが続くと、MCではメンバーが口々に「楽しい」と語り、特別な一夜を心から楽しんでいる様子が伝わってくる。最後はこの日最大の13人編成でライブの定番曲「キラーボール」を披露。間奏に挟まれるショパンの「幻想即興曲」もグランドピアノによっていつも以上に荘厳に響き渡り、本編が締め括られた。
アンコールの「id1」では休日課長が景山とともにアコースティックギターを弾き、ステージ中央にコーラスグループのように並んだ女性メンバー4人が美しいハーモニーを聴かせる。ラストは再びストリングスカルテットを迎え、川谷が曲に対する想いを語り、星空のような美しいライティングの下で演奏された「bye-bye 999」で大団円。 メンバー4人がステージ中央に並ぶと、場内は温かな拍手に包まれていた。
取材・文:金子厚武
「MTV Unplugged: Gesu no Kiwami Otome.」セットリスト
1.ユレルカレル
2.ルミリー
3.ロマンスがありあまる
4.息をするために
5.影ソング
6.ホワイトワルツ
7.某東京
8.ラスカ
9.オトナチック
10.心地艶やかに
11.ハツミ
12.スレッドダンス
13.キラーボール
EN1.id1
EN2.bye-bye 999