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J-WAVE「TOKIO HOT 100 FES」開催、KICK THE CAN CREW、在日ファンク、Ovall、CHAIに2,200人が熱狂

アーティスト

今年、放送30周年を迎えるJ-WAVE公式カウントダウン番組「SAISON CARD TOKIO HOT 100」(ナビゲーター:クリス・ペプラー)による、スペシャル・ライブ・イベント「J-WAVE SAISON CARD TOKIO HOT 100 FESTIVAL」が、3月28日に新木場STUDIO COASTにて開催された。

番組リスナーを中心に無料招待して行われた毎年恒例の本ライブ。クリス・ペプラーのナビゲートのもと、今年はCHAI、在日ファンク、Ovall、KICK THE CAN CREW(出演順)と、「SAISON CARD TOKIO HOT 100チャート」を賑わせた豪華アーティスト4組が出演。2,200名の観客を魅了する圧巻のパフォーマンスを披露し、記念イヤーを飾るにふさわしい一夜となった。
 

J-WAVE「TOKIO HOT 100 FES」

トップバッターを務めたのは、海外のカルチャーフェス「SXSW」にも出演した大注目のガールズバンド・CHAI。「Sound & Stomach」ではマナ(Vo/Key)、カナ(Vo/Gt)が手をゆらゆらと動かしてダンス、「ボーイズ・セコ・メン」では観客が拍手で盛り上げた。3曲目はアルバム「PINK」を宣伝するナンバー。「はじめてのアルバム発売中~」とメロディに合わせてアピールするキュートさに、オーディエンスからは指笛も。

続く「N.E.O」は、「私、目が小さい。ネオかわいい!」というマナのMCからスタート。曲の疾走感に、フロアの熱も高まっていく。勢いをそのままに、太いグルーブ感が気持ちがいい「クールクールビジョン」へ。ラストの「sayonara complex」で会場はやわらかな一体感に包まれた。彼女たちが提唱する“NEOかわいい”という概念が広まっていくことを予感させるアクトだった。
 

J-WAVE「TOKIO HOT 100 FES」

2組目に登場したのは、俳優としても活躍する“ハマケン”こと浜野謙太率いる、7人組ファンクバンド・在日ファンク。オーディエンスの手拍子のなか「ハイホー」の入場曲で登場した彼らは、「大イントロ」「爆弾こわい」で会場を魅了。アップテンポなファンク・サウンドに、ハマケンのシャウトとキレのあるダンスで観客を盛り上げていく。「新曲作り週間なので……」と、2曲連続で新曲「或いは」と「足元/道となる(仮)」を披露。うれしいサプライズに会場からは大きな拍手と歓声が沸き起こった。最後は鉄板のナンバー「根に持ってます」を、オーディエンスとともに歌い、一体感のなかステージを終えた。
 

J-WAVE「TOKIO HOT 100 FES」

クリス・ペプラーに「ミュージシャンが憧れるミュージシャン」と紹介され登場したのは、4年間の活動休止期間を経て、昨年12月のワンマンライブをもって再始動したOvall。大歓声に迎え入れられた彼らは、「mistakes」のメロウなサウンドで一気に場内を包み込んでいく。オーディエンスはゆっくりと身体を動かしながら、早くも心地よいサウンドの虜に。続く「Green Glass」では、mabanua(Dr)が繰り出すリズムに会場からは感嘆の声が漏れる。

サウンドは徐々に激しさを増すものの、タイトな印象は決して失われることはない。MCでは、mabanuaが、衣装を白のトップスで統一したメンバーのなかで唯一グレーのトップスを着用していた関口シンゴ(Gt)をいじり、場内の笑いを誘う場面も。和やかなムードになったところで、ボビー・コールドウェルのカバー「Open Your Eyes」、昨年発表した約4年ぶりとなる新曲「Winter Lights」を奏でる。メンバー各々のソロ活動を経て生み出されたOvallの新しいサウンドは、控えめながらも彼ららしいグルーブ感を全身で堪能し尽くせる1曲だった。メンバーがステージを去った後も、フロアは繊細で心地よい余韻に包まれていた。
 

J-WAVE「TOKIO HOT 100 FES」

トリを務めたのは、昨年で結成20周年を迎え復活を果たしたKICK THE CAN CREW。大歓声で迎えられたメンバーは、「千%」「地球ブルース ~337~」と続けて披露。「上げろ!上げろ!」という煽りで観客は拳を突き上げ、KREVAも満足気に頷く。「知らない人も!」と引き込んで始まったのは「TORIIIIIICO!(3人ver)」。続く「マルシェ」ではコール&レスポンスも完璧に、メンバーとオーディエンスが共に曲を作り上げていく。

曲中では、LITTLEがMCUに抱きつくなどのパフォーマンスが見られ、3人がステージを端から端まで動き回る、目にも楽しいアクトだ。ゆったりとした「ユートピア」では、それまでの弾むような雰囲気とは違い、葛藤しながらも人生と闘っていく切実なラップを聴かせた。「イツナロウバ」「sayonara sayonara」とヒット曲で会場をまとめあげ、ラストの「アンバランス」では、サビでメンバーとオーディエンスが大きく手を左右に振る。KREVAはMCで「結成20周年で、あいだ14年休んでますけど……」と話して観客を笑わせたが、終始3人の安定感と華やかさが感じられ、今後の活動への期待が膨らむステージとなった。

今回のライブの模様は、4月1日放送のJ-WAVE「J-WAVE SAISON CARD TOKIO HOT 100」内でオンエア予定。また、CHAIは4月2日から、J-WAVEの深夜のロック・プログラム「THE KINGS PLACE」月曜ナビゲーターとなり、4月27日開催の「THE KINGS PLACE LIVE」にも出演が決定している。

セットリスト
CHAI
01. Sound & Stomach
02. ボーイズ・セコ・メン
03. 自己紹介
04. N.E.O
05. クールクールビジョン
06. sayonara complex

在日ファンク
01. 大イントロ
02. 爆弾こわい
03. それぞれのうた
04. 或いは(新曲)
05. 足元/道となる(新曲)
06. 根にもってます

Ovall
01. mistakes
02. Green Glass
03. Mr. Smith
04. Open Your Eyes
05. Winter Lights

KICK THE CAN CREW
01. 千%
02. 地球ブルース 〜337〜
03. TORIIIIIICO!(3人ver)
04. マルシェ
05. ユートピア
06. イツナロウバ
07. sayonara sayonara
08. アンバランス