SANABAGUN.、アルバムリリースツアー「TOUR BALLADS」を発表

7月28日、自身初出場となるフジロックホワイトステージにて圧倒的なパフォーマンスで大いにオーディエンスを沸かせたSANABAGUN.彼らの初のマンスリーイベント「2013-2018」が昨夜7月30日に開催された。

各公演にタイトルがつけられている今回のマンスリー企画第2公演目となる「Green Red」は、路上盤としてリリースした通称緑盤と、メジャーデビュー盤「メジャー」（通称赤盤）収録曲のみでセットリストが組まれたレアな内容となっており、昔からのファンには更に進化した今までの楽曲を見せつけ、新しいファンにはエンターテイメント性の高いパフォーマンスでフロアをSANABAGUN.一色に染め上げた。

そして、本編終了後もファンのアンコールが鳴り止まない中、SANABAGUN.のメンバー全員がMCを務める「もう実家帰りなよ」が流れ出しヒートアップしたオーディエンスに向け、アルバムのタイトルを冠した「TOUR BALLDS（ツアーバラッズ）」の開催を発表した。

新作を携えてのツアーは昨年の「OCTAVE TOUR」以来となり、ツアーファイナルは自身最大キャパとなる「BLITZ赤坂」での開催をファンに伝えた。

また、ツアー発表に合わせて本番さながらに行われる公開リハーサルとなる「TOUR BALLADS Preview LIVE」の開催も合わせて発表。普段のライブとは趣向の違うレアなステージとなるためチケットは争奪戦となりそうだ。

プレビューライブのチケットは現在オフィシャルサイトにて先行受付中。8月4日23:00までの受付となっている。

そして残り2公演となったマンスリー企画は、8月4日に「Danger Blue」大阪BANANA HALL、ファイナルは8月27日「Eight Seven」SHIBUYA CLUB QUATTROへと続いていく。

これからの各公演にて、どんな新曲を披露してくれるのか、いち早く新曲を聞けるこのチャンスに足を運び、ニューアルバムとツアーの詳細を楽しみに待ちつつSANABAGUN.の活動に注目だ。

Green Redライブ・レポート

8人組ヒップホップ・バンド：SANABAGUN.が、2013年の結成からいまに至るまでのヒストリーを、アルバム単位で再演するシリーズ「2013 – 2018」の第2弾となる「Green Red」が、7月30日、東京・渋谷クアトロにて開催された。

路上ライヴが原点にある彼らが、路上に別れを告げ制作された「マイナー」（通称「緑盤」）と、メジャーへと華々しく進出した「メジャー」（通称「赤盤」）をテーマに行われた今回のライヴは、ヒップホップ・マナーの強い、ハードな「HIS MASTERS VOICE」からスタート。

初のFUJI ROCK FESTIVALへの出場を果たした勢いもあってか、スタートからタイトなパフォーマンスを見せ、「SANABAGUN. Theme」での彼らの定番フレーズである「これがSANABAGUN.だ！味わえ！」というコールには、会場からも大きな声が上がる。

「胆管処刑」など最近のライヴではあまり披露しない曲や、この日のためにブラッシュアップされた楽曲でオーディエンスを沸かせるSANABAGUN.。

MCでは「緑盤」「赤盤」時代を「いちばんギラギラしていた時期だった」と、ヴォーカルの高岩遼が語るとおり、MCの岩間俊樹に加え、ギターの隅垣元佐もマイクを握り3MC体制で披露される「デパ地下」や、岩間と高岩がシアトリカルに掛け合っていく「はみがき」など、実験的なアプローチが多いのも、この時期の特徴だったと改めて感じさせられた。

ライヴは「人間」で一旦幕を閉じるが、8人がそれぞれラップを聴かせる「もう実家帰りなよ」でアンコールがスタート。

制作時には加入していなかった大林亮三と大樋祐大も参加し、「現在のSANABAGUN.」を強く意識させる。

そして、前月公演で発表された10月23日発売のアルバム「BALLADS」のリリース再アナウンスに加え、11月1日よりスタートする全国8箇所をめぐるアルバム・ツアー「TOUR BALLADS」の開催と、10月24日に行われる公開リハーサルライヴ「TOUR BALLADS Preview LIVE」がアナウンスされると、会場からは拍手と歓声が上がった。

そのままNEWアルバムに収録される、無骨なファンクネスに血がたぎる新曲を、そして8月4日に大阪バナナホールで行われるライヴの前哨とも言える「FLASH」を披露し、会場全体が揺れるほどの盛り上がりと一体感を提示し、ライヴは終了。

現在のメンバーだからこそ打ち出せる「強さ」をしっかりとオーディエンスに刻み込み、メンバーはステージを降りた。

（ライター：高木“JET”晋一郎）

セットリスト
01. HIS MASTERS VOICE
02. SANABAGUN. Theme
03. 在日日本人
04. J・S・P
05. 居酒屋JAZZ
06. 胆管処刑
07. カネー
08. 渋谷ジョーク
09. デパ地下
10. 釜戸馬
11. はみがき
12. まさに今、この瞬間。
13. 人間
Enc…
14. もう実家帰りなよ
15. 新曲
16. FLASH