さくらしめじ、1stアルバム「ハルシメジ」リリイベファイナルで「すべての人に感謝!野音に向けてスタートダッシュ!」
さくらしめじが、4月8日にファースト・フルアルバム「ハルシメジ」リリース記念イベントとして東京都・昭島モリタウンMOVIX前ガーデンステージにてフリーライブイベントを実施した。
2月より全国で行われていたリリース記念フリーライブイベントも、この日が最終日。自分たちを知らない人が立ち止まってくれた瞬間、新曲を演奏したときに「届いてる」と感じた瞬間など、各地でたくさんの喜びを感じてきた彼ら。
この日は、早々と春を超えて初夏のような天気の中、野外ライブ会場のようなイベントステージには約500人の観客が集まった。
最終日ということで、この日は、ライブではお馴染みのバンドメンバーを引き連れてのスペシャルライブ。バンドメンバーに続けてさくらしめじがステージに登場すると大きな歓声が沸き上がった。
「リリース記念イベント、最終日です!」と田中雅功が言うと「今日は最後まで楽しむ準備はできてますか?」と高田彪我が客席に呼びかける。大きな返事に応えるようにアルバムの1曲目と同じ「スタートダッシュ」でライブの幕が開いた。
ユニゾン、掛け合い、ハモリと2人の声の魅力が存分に楽しめるこの曲では、雅功が、頭の上で手拍子をすると客席も大きなアクションで応える。そんな客席の姿に2人からは満面の笑みがこぼれていた。
「僕らさくらしめじです!」と改めて集まってくれた多くの人たちに向けてご挨拶。さくらしめじわくわくバンド(バンドメンバー)の紹介と自己紹介をした後、4月4日に1stアルバム『ハルシメジ』をリリースしたこと、この日のライブが「LINE LIVE」で生配信されていることが告げられた。
画面に向けて「見えてる〜?」とご挨拶をすると続けて演奏された「菌カツ!」では、「どこで叫ぶかご存知ですよね?みんなのパワーをぶつけてください!」と雅功が伝える。
さくらしめじのふたりが作詞したこの「菌カツ!」は、さくらしめじらしい「きのこ」をテーマにした曲で、「き」「の」「こ」の歌詞の部分で客席と一緒に盛り上がりたいと作られた1曲。客席からの大きな掛け声と共にパワフルに力強くギターを弾く雅功とまっすぐに全身で伝えるように歌う彪我、それぞれの個性を感じながら楽しませてくれた。
アルバムに収録されている「朝が来る前に」は、「僕たちが歌うことで1人でも笑顔になるなら、いつまでも歌い続けるよ」というメッセージが込められたこの曲は、だんだん歌の世界に入り込んでいく2人に客席が魅きこまれていった。
しっとりとした空気をガラリと変えて、「菌カツの掛け声ナイスでしたよ〜」と雅功がいえば、彪我が、「グーグーでした!」と盛り上げる。「今度は踊りたくないですか?」というと客席から「おどりたーい」の声。
「ねこの16ビート」の両手をねこのようにぐーにして踊る「ねこダンス」をレクチャー。「後ろの人も恥ずかしがらずにやるー!見えてるよー」という雅功。続けて、「行くぜ〜」という彪我の声が響き渡るとグルーヴィなサウンドが響き渡る。
ステージを駆け回り楽しそうに飛び跳ねる2人に客席もグングンヒートアップしていく。続けて、ドラムのカウントから「えそらごと」へ。ライブではお馴染みの曲で、ファンからも音源化を多く望まれた曲。疾走感溢れる気持ちのいいメロディーが響いた。
この日はさくらしめじより重大発表ということで、「学園祭ツアー」が発表された。たくさんのオファーがあるということで、学園祭への出演希望の特設サイトがオープンになるそうだ。「全国、どこへでも行くからね〜」と意欲をのぞかせた。
イベントのラストナンバーとして告げられたのは「みちくさこうしんきょく」。ピアノの音から可愛いく曲が展開されていく。ラララ~という歌声を響き渡った後、ラストにジャンプを決めると首にかけられた彪我のタンバリンが飛んでいきびっくり顔の2人。そんな大爆笑のハプニングも客席を喜ばせた。
ラストでは、アルバムがリリースされたことで、「もっともっと僕らの曲をたくさんの人に届けられるようにがんばります」ここに来てくれたすべての人に感謝をしてフリーイベントは終了した。
学園祭ツアーのほかに、さくらしめじは「菌育in the 家(はうす)」は4月に静岡・LiveHouse 浜松 窓枠、5月に北海道・COLONY、6月に大阪・梅田CLUB QUATTRO(すべてソールドアウト!)が予定されている。
また、7月には「菌育 in the 家(はうす)ファイナル! 真夏の夜空ピクニック」として、さくらしめじ史上もっとも大きな会場となる東京・日比谷野外大音楽堂で公演が行われる。
Text by 大庭 利恵
Photo by HAJIME