阿部真央、ライブハウスツアー初日に2度目の武道館公演を発表「みんなのおかげ。」
阿部真央が2018年4月6日に、東京・新木場STUDIO COASTで全国ツアー「阿部真央ライブハウスツアー2018“Closer”」をスタートさせた。
阿部真央のライブハウスツアーは約7年ぶり。今年2018年3月にリリースされた8枚目のアルバム「YOU」の収録曲を中心に、ダイナミックなステージを見せつけた。
19時を少し過ぎた頃、オープニングナンバーのイントロが鳴り響き、ついにライブがスタート。まずは新旧の人気曲でフロアを埋め尽くしたオーディエンスを盛り上げる。ステージの前方に進み、笑顔で観客に手を振る姿からは、久しぶりのライブハウス公演を全身で楽しんでいることが伝わってきた。
「こんばんは阿部真央です!ライブハウスはかなり久々なんですけど、その良さを感じてもらえたら嬉しいです。最後までがんばって歌います!」というMCの後は、ニューアルバム「YOU」の楽曲が次々と披露される。
太陽のような大らかなボーカルが響き渡った「the SUN」、ダイナミックなサウンドとポップなメロディが共存するロックナンバー「Such a beautiful day」、パーカッシブなリズムを軸にした激しくも切ないアッパーチューン「蔑ろな夜」。恋愛の機微を描いたドラマティックな歌詞とカラフルなサウンドメイクがひとつになった「YOU」の魅力をダイレクトに体感できることこそが、今回のツアーの最大の醍醐味だろう。
ライブ中盤ではアルバム「YOU」の豊かな音楽性を実感できるシーンが続いた。岡崎体育が編曲を手がけた「immorality」では、打ち込みとバンドサウンドを融合させたアレンジで会場をダンスフロアに変貌させ、シックなテイストの「傘」では憂いを含んだボーカルを披露。さらにソウルミュージックのテイストを感じさせる「その心には残れない」では大人っぽい歌声を響かせる。アルバム「YOU」の制作のなかで広がった阿部真央の表現力は、ステージの上でも存分に発揮されていた。
ライブ後半で披露された「喝采」(山本彩に提供した楽曲のセルフカバー)も強烈なインパクトを放っていた。アグレッシブなサウンドとともに、苛立ち、怒りをぶつかるような歌を響かせるこの曲のパフォーマンスは、今回のツアーの大きな見どころと言えるだろう。
終盤ではキャリアを代表するヒット曲、代表曲を連発し、オーディエンスを熱狂と感動の渦へと巻き込んでみせた阿部真央。アンコールでは、2019年1月22日に自身2度目の日本武道館公演を行うことを発表。
「まさか10周年を迎えられるとは思っていませんでした。10年前よりも、確実にいまの自分のほうが好きです。これもみんなのおかげ。ありがとうございます!」と感謝の気持ちを述べると会場から温かい拍手が巻き起こった。