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布袋寅泰×石川さゆり、椎名林檎、宮本浩次ら出演「日比谷音楽祭」11日にWOWOWで放送

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初開催のフリーフェス「日比谷音楽祭」は、亀田誠治の思いに共感した著名アーティストが多数集結。ハッピーな空気感に包まれた2日間の模様を8月11日にWOWOWで放送する。

音楽プロデューサー・亀田誠治が「無料」のフリー、「楽しみ方の自由」のフリー、「さまざまなボーダーからの解放」のフリーを掲げ、6月1日・2日に初めて開催された「日比谷音楽祭」。

メインステージとなる日比谷野外大音楽堂「YAON」には、ジャンルや世代、国境、障がいの有無、経済格差など様々なボーダーを超えて音楽でつながるという思いに共感したアーティストが多数参加した。

初日となる「Hibiya Dream Session1」のオープニングを任されたのは、国内の小中学校でのワークショップからニューヨークのアポロシアターまで、様々な場所で歌う喜びを伝えるゴスペルグループ・THE SOULMATICS with TSM GOSPEL ENSEMBLE。

この日のために結成されたホストバンド・The Music Park Orchestraのメンバーは実行委員長の亀田誠治(ベース)を筆頭に、佐橋佳幸(ギター)、斎藤有太(キーボード)、河村”カースケ”智康(ドラム)、皆川真人(キーボード)という日本を代表するトップミュージシャンで、亀田の盟友たち。

オープニングを飾るにふさわしい、素晴らしいサウンドと歌声によるシカゴの名曲「Saturday in the park」が鳴り響き、自然と観客席から手拍子が沸き起こった。

サプライズで登場した小池百合子東京都知事によって開会宣言がなされ、いよいよいまだかつてない音楽フェスの幕は上がった。

音楽で緩やかにつながった開放的なムードが溢れる中、トップバッターを務めたのは、ソロ活動15周年を迎えたKREVA。会場のリラックスした空気感と呼応するように「イッサイガッサイ〜2019Ver.〜」を心地よいリズムに乗せて披露。「Na Na Na 〜2019 Ver.〜」では、オーディエンスを巻き込んで「Na Na Na」の大合唱となり、会場は親密な空気に覆われた。

続いて、NMB48を卒業しソロのアーティストとして踏み出した山本彩が登場。ギターをかき鳴らしながら歌う姿は凛として、野音に咲いた一輪の花のようだ。自らがセンターを務めたヒット曲「365日の紙飛行機」では、立教大学の学生手話サークル「HandShape」による手話うたも交えてボーダーレスに音楽を楽しめる姿勢を示した。

夜の帳も降りる頃、ぐっと大人のムードに誘ってくれたのはJUJUだ。亀田と組んだヒット曲「やさしさで溢れるように」を切なく歌い上げたばかりか、ミッキー吉野&タケカワ ユキヒデとともに「MONKEY MAGIC」をセクシーに歌唱し観客を魅了した。

初日はいよいよクライマックスへ。

「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」の重厚かつキャッチーなギターリフが響き渡り、一気にロックな世界へと引きずり込まれた。世界的ギタリストでロックレジェンド、布袋寅泰の力強い演奏に会場の熱気もさらに高まった。

亀田への敬愛を表してのことだろう、英国に長年住まう紳士らしくスーツ姿で登壇するあたりも心憎い。そこへ石川さゆりが合流し、会場はさらに熱を帯びた。

昨年末の「紅白歌合戦」でも布袋と石川の共演が話題をさらったが、そんな幸運を目の当たりにできるのも「日比谷音楽祭」ならでは。日本の伝統音楽とロック、演歌が垣根を超えて混ざり合った「天城越え」は圧巻だった。

民謡をアレンジした「ソーラン節」では、観客全員も「どっこいしょ」の掛け声で応戦。笑顔溢れる中、フィナーレを迎えた。

「日比谷音楽祭」2日目は、2部構成。

「Hibiya Dream Session2」はR-指定とDJ松永によるCreepy Nutsが先陣を切って登場。ノリかたに戸惑うオーディエンスを、R-指定がヒップホップマナーで鼓舞しながら、巧みに導いていった。

続く大所帯バンドのThe Third Herd Orchestraは、同志社大学の軽音楽部で受け継がれるビッグバンド。昨年のビッグバンドコンテスト(第49回 山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト)では優勝を果たし高いスキルを誇る。憧れの日比谷野音で音を鳴らす喜びは、観客に伝播し、会場全体がピースフルな空気に包まれる。

そう、若き才能の発掘、抜擢もこの音楽祭の大きな目的の1つ。そして、The Third HerdOrchestraのもたらす幸運は続く。超特大のサプライズゲストとの共演だ。

バンドリーダーが椎名林檎の名を呼び、招き入れると観客から大歓声が沸き起こったのは言うまでもない。この人なくして、フェスの主催者・亀田誠治を語ることは難しく、彼女の心意気を感じる登場となった。

初夏を思わせるこの日に映える爽やかな色合いの和装でしっとりと「人生は夢だらけ」を歌い始めたが、曲調と共に演奏もほとばしり、会場全体が高揚していくのを目の当たりにした。

間髪入れずに「この世は無情〜」と野太い声がとどろいた。宮本浩次の登場に観客席は興奮の坩堝と化す。

The Third Herd Orchestraの熱い演奏に髪を振り乱しながら、全身全霊で「獣ゆく細道」を椎名と共に熱演。最後は2人で手を取り合いながら、疾風のごとく舞台から去っていった。

ジャンルを超えるのも、この音楽祭のいいところ。

歓声をもって迎え入れられたのは、ミュージカル界のスター・新妻聖子。高らかな歌声は、日比谷の空を突き抜けていった。

この後に登場した堂珍嘉邦とデュエットした「美女と野獣」では、ロマンチックなコラボレーションにうっとりする人が続出した。

ボーダーレスで象徴的な存在といえば、平昌オリンピックのテーマ曲を手掛けた梁邦彦の参加も意義深い。ドラマチックで優しさに溢れたインストゥルメンタルナンバーに皆聴きほれていた。

「Session2」のラストは、お祭り男のナオト・インティライミ。ラテンのビートに心弾む「カーニバる⤴?」では、観客もタオルを振り回しながら明るい光の中、音楽を全身で感じたに違いない。

日没後にスタートした「Hibiya Dream Session3」は、ぐっと大人な空間に。

ジャズやブルースをルーツに持つ女性シンガーソングライターのReiが登場。バンドメンバーには、わずか9歳の天才ドラマー・よよかの姿も。レッド・ツェッペリンのドラムを完コピし、本家のロバート・プラントも称賛したという技量をいかんなく発揮していた。

続いて熱狂的に迎えられたのは、AAAのメンバーであり、ソロのラッパーとしても国内外で活躍するSKY-HI。ダンスもこなせる彼は、ダイナミックなパフォーマンスと独自のハイトーンの高速ラップで観客を圧倒。曲の合間に「知らなくても、知ってるふりして乗って!」と呼びかけると、一気に客席との距離が縮まったのを感じた。

熱気の余韻が漂う中、世界的アコーディオン奏者のcobaが登場。「リベルタンゴ」を艶やかに轟かせた。

そこへ、前日に続いて石川さゆりが姿を見せ、さらなる盛り上がりを見せたのは言うまでもない。

2人はかつて共演したことがあるそうで、石川が「あの頃のcobaさんは野犬みたい。どこに走っていくか分からなかった」と述べ、場内の笑いを誘った。アコーディオンのなまめかしい音色に導かれた「津軽海峡・冬景色」もまた、この音楽祭ならではの新鮮な音楽体験となった。

全セッションのトリを飾ったのは、ミッキー吉野&タケカワ ユキヒデ from ゴダイゴ。

亀田が「40年前にこのテーマを歌っていたことが素晴らしい。その思想に影響を受けた」と敬意を表した「BEAUTIFUL NAME」。ハッピーで祝福されたナンバーを、会場全員で歌いあった。

これで大団円……のはずが、奇しくも音楽祭の翌日は亀田の誕生日だったため、吉野とタケカワから亀田へ「ハッピーバースデー」のサプライズが贈られた。

照れながらも嬉しそうな表情を浮かべた亀田は、「この音楽祭も1歳の誕生日を迎えました。来年もまた会いましょう」と再会を約束。

こうして「日比谷音楽祭」は多幸感あふれる中、幕を下ろした。

スペシャルなメンバーによる一期一会のコラボレーションや、巧みな演奏、音楽でつながることを心から喜ぶハッピーな出演者の表情をぜひとも体感してほしい。

写真提供:日比谷音楽祭

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