ENDRECHERI「SUMMER SONIC 2019」出演、ネットプロモーションで新しい試みも
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堂本 剛のソロプロジェクト・ENDRECHERI(エンドリケリ)が、8月18日に大阪・舞洲で行われた「SUMMER SONIC 2019」のステージに登場した。
最新アルバム「NARALIEN(ナラリアン)」収録の新曲「NARALIEN」「4 10 cake(ホットケーキ)」など、セッション含めた全9曲を披露、ステージに集まったおよそ8,000人のファンを沸かせた。
ファンクアルバム「NARALIEN」を8月14日にリリースしたばかりのENDRECHERI。オリコンデイリーアルバムランキングでは初登場1位を獲得しており、そのファンキーな音楽性が高く評価されている。
SUMMER SONICのステージは、昨年に続き2年連続。昨年のステージでも、普段テレビで観るKinKi Kids・堂本剛とは違った、音楽とファンクに真正面から向かい合った姿が話題となり、多くの音楽ファンから喝采を浴びた。
今年は8月16日の東京、18日の大阪と、両ステージに登場する予定だった。しかし16日の東京会場は台風10号の接近に伴う悪天候。屋外に設けられたBEACH STAGEでは、朝からの強風と巻き上げられた砂塵が危険と判断され、やむなく中止の判断。ENDRECHERI含めた出演者はステージに立つ事は叶わなかった。
それを受けての18日の大阪会場は、酷暑とも言える好天。昼過ぎのSONICSTAGEに登場したENDRECHERI。2日前のステージに立てなかったENDRECHERIとバンドメンバーたち、そして同様にそのステージを観る事が出来なかった音楽ファンたちの溜まった熱量が、大阪・舞洲のSONIC STAGEに集結した。
さらにそこに、昨年の噂や、最新アルバム「NARALIEN」の評判と完成度の高さを聞きつけたフェス仲間達が集まり、開演前からSONIC STAGEは、屋内にも関わらず野外ステージさながらの熱気に包まれた。
そんな中始まったENDRECHERIのライブは、約1時間、ほぼノンストップ、MCはほぼ無しという真っ向勝負。バンドメンバーの厚みのある音に、自分の声やギターを乗せる、その行為自体を楽しむかのような、まさに音楽の原点を体現するかのような回帰的なステージとなった。
全く客を煽ることもないステージ。しかし自分自身が一番のお客さんだと言わんばかりに、ファンクを体で楽しむENDRECHERIの姿と、それによって生まれるファンキーで分厚い音に、集まった音楽ファンの体も自然と動き、会場全体がファンクでソウルフルなビートに乗せられていく様は圧巻の一言。
終演直後の会場やSNS上では、「マジかっこよかった…男だけど惚れた…」「一言も話さず音楽だけで語る潔さ」「ここまでファンクど真ん中で来られると、曲知ってる知らない関係なく音楽として楽しい!」といった感想が相次ぎ、従来のファンのみならず、初めて観た音楽ファンの心にも届いたようだ。
同時にSNS界隈、とりわけInstagramやTwitter上では、ENDRECHERIが違う形で話題となっている。今回のアルバム「NARALIEN」の動画広告が展開され、ジャニーズとしては珍しいその手法、そしてクオリティの高いクリエイティブが注目されているのだ。
特にInstagramでジャニーズが広告を展開するのは非常に異例。フェス全盛のこの時期に、アンテナの高い音楽ファンやフェス好きのユーザーに向けて展開する事は、音楽に真正面から向かい合う堂本剛・ENDRECHERIだからこそのチャレンジであり、またその広告が口コミで広がっている実情を見る限り、目の肥えた音楽ファンにそれが受け入れられ、チャレンジが成功している結果ともいえる。
世界の名だたるアーティストと、それを目的に来ていた音楽ファンの前で、堂々たるパフォーマンスを見せたENDRECHERI。現在開催中の全国ツアーも追加公演が決定。
さらに9月には京都・平安神宮でのライブも開催されるなど、まだまだ意欲的に活動が続いていく。堂本剛・ENDRECHERIとしてまだまだ楽しみなチャレンジが見られるに違いない。