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小沢健二のツアー「春の空気に虹をかけ」に満島ひかり参加

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小沢健二のツアー「春の空気に虹をかけ」が23日、東京国際フォーラム・ホールAで開幕した。以前から「36人編成ファンク交響楽」と予告されていたライブだが、予告どおりステージ狭しと服部隆之ら一流ミュージシャンが並び、斬新な演奏と演出を展開した。中でも、36人の中に満島ひかりが名を連ねていることが話題を呼んでいる。

薄暗い照明で始まったオープニング・ナンバーの曲中、「ボーカル、満島ひかり」と紹介があると、客席から大きなどよめきと歓声が起こった。満島は全曲でドラムパッドを操りながら歌い、エレキギターを弾き、曲によっては演劇的要素を加えるなど、メンバーの要として活躍。ライブ中盤の人気曲「フクロウの声が聞こえる」では、満員の東京国際フォーラムが鮮烈なイメージで満たされた。

小沢と満島は昨年12月、日本初のアップル・ミュージック制作による配信番組”Tokyo, Music &Us”で共演。同番組でライブ収録された『ラブリー(東京湾上屋形船ライブは雨)』は、小沢の最新シングル「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」のカップリング曲にもなっている。

小沢は「アップル・ミュージックの収録では、リハーサルなしのぶっつけ本番にもかかわらず、声が気持ち良く合った。対談の内容からも、「ラブリー」一曲をギターで歌うのではなくて、大編成のライブ全体を一緒にやるイメージが浮かんだので、参加を打診してみた。満島さんには歌だけでなく、演奏にも演出にも美術にも、どんどん参加してもらいました」とコメントしている。

満島以外にも個性的なメンバーぞろいの大編成バンドだが、メンバーの座る椅子はすべてが打楽器になっており、全員が演奏を止めて打楽器を打ち鳴らす場面も。「東京恋愛専科」ではストリングス・セクションが楽器をケースに仕舞ってシャボン玉を吹き続けるなど、ユーモラスな演出で、客席とステージに笑みが目立った。

また、冒頭のメンバー紹介で写真家・奥山由之が紹介され、37人目のメンバーとしてステージ上で写真を撮り続けたことも見逃せない。

残る公演は4月29日大阪城ホール、5月2・3日日本武道館で予定されている。

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