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木村カエラ、絵本「ねむとココロ」発売記念イベントで「自分らしくあること」への心境の変化語る

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4月22日に、木村カエラさんが絵本「ねむとココロ」を出版。5月8日まで原画展示会を開催中の東京・西武池袋本店内にある三省堂書店池袋本店イベントスペースにて、日に記者発表と発売記念イベントを行った。

木村カエラは「昨日の夜から高まる気持ちが押さえられなくて、すごくドキドキしています。元々絵本が大好きで、いつか絵本を描きたいという夢がありました。実現して本当にうれしい」とコメント。

「ねむとココロ」の主人公は、いつもモヤモヤした気持ちを抱えている男の子・ねむ。ある日ココロと出会ってから、本当の自分の“心”に必要なものに気がついていく物語だ。このお話は、アルバム「PUNKY」に収録されている「BOX」がもとになっている。この曲について木村は、「この曲は『私らしくありたい、そのためには心の中がキラキラしていないと!』というメッセージが込められているんです」「がまんしたり言葉を飲み込んでいると心の中にどんどんゴミがたまってしまうから、そうじゃなくてキラキラするものを入れていかないと、という気持ちを込めた」と話した。

また今回、そごう・西武の母の日キャンペーンとコラボし、5月13日まで、全国15店舗のそごう・西武の「母の日ギフト対象売場」にて木村描きおろしのラッピングツールが登場する。ショッピングバッグのほか、包装紙やシール、メッセージカードの4種類が展開される。「渡す側ももらうお母さんもわくわくするようなもの、そして、普段恥ずかしくて伝えられない思いをこれを渡すだけで伝えられるといいなと思ってデザインを考えました。形になってとても嬉しい。」「裏面は花束を持っているデザイン。私もお花が好きなので、もらうととっても嬉しいんです。」とのこと。

お気に入りのページがあったら教えてくださいという質問には、「14ページのねむの顔が好き!描いているときに一瞬集中力が切れたのか、なんともいえない表情をしています。個人的にツボでついつい開いてしまうページ」とお気に入りのシーンも披露するなど、和やかに発表は終了した。

記者発表後は都内某所にて、事前応募で集まったファンに向け、本作の編集を務めた中條基氏とのトークショー&サイン会も実施。リラックスした雰囲気の中、まずは制作時の裏話を披露した。

—-いよいよ発売ですね。 周りの人の反応はいかがでしたか?  (中條)

「みんなが応援してくれたから頑張れた。 画材や絵のテイスト、 物語も無限に種類があるのではじめは悩みましたね。 歌詞を書いている時は頭の中でメロディーを流して、 自然と言葉がはまることがあるんですよ。 その段階まではいつも書き出すことができない。 絵本もその作業にすごく時間がかかって」

—-はじめの見開きは悩まれてましたもんね。 僕がお声がけしたのが1年くらい前。 でも1枚の絵が決まったところから約2週間で完成して、 びっくりしました(中條)

「はまった後は、 ばーっと進むんです。 そうそう、 この絵本にはちょっとした仕掛けがあります。 見返しのところにココロの顔がたくさん描かれているんですが、 喜怒哀楽のいろんな表情を混ぜて、 読むたびに探す楽しみを入れてみました。 そして作品の中に2カ所、 絵本の元になった曲『BOX』という言葉も隠しています。 ぜひ探してみてくださいね」

これも絵本にしてみたい!という曲は?との問いに木村は「アルバム『Scratch』(2007年)は、 絵本のことを想像しながら書いた曲がたくさんあって。『ワニと小鳥』や『きりんタン』はいつか絵本にできたらいいな」と答えた。

—-会見前には原画展示会にもご覧になられましたよね(中條氏)

「絵コンテと本番の絵が並んでいるので、 こんな風に作られているんだ! と知ってもらえると思います。 そして私、 顔ハメが大好きで。 今回どうしてもココロの顔ハメを作ってほしい! とお願いさせていただいたんです。 そちらも記念に楽しんでください」

—-絵はポスカやクーピーを使ったカエラさんらしいテイストだなと思ったんですが、 その画材の量が尋常じゃない。 あれっていつぐらいから集められたんですか?(中條氏)

「20歳のころくらいかな。 ポスカがすごく好きで、 集めていたら増えてしまって。 最近は好きな色がなくなって買い足しに行くと色がちょっと変わっていたりする。 ねむの洋服の色も昔に買った青色なので、 いま売っているものは若干違うんです。 製作中、 この色がなくなったらどうしよう~というのが一番の恐怖でしたね(笑)。 もしまた描く機会があったら、 違う服になっていると思う」

—-そごう・西武さんとコラボしたラッピングツールもかわいいですね。 これ、 実は絵本のココロとちょっと違うんですよね(中條氏)

「輪郭の線をなくして、 ちょっとやわらかい雰囲気にしました。 テーマが『今年こそ母の日!』だったので、 もじもじしているんだけど、後ろでハートの花束を持っているデザインに。 お母さんに改めてお礼を言うのって照れくさいじゃないですか。 なので、 ラッピングで気持ちが伝わるものになればいいなと」

トークショー終了後はサイン会。つかの間のファンとの触れ合いを楽しんでいたカエラを前に、思わず涙するファンも。木村は、じっと目を見ながらひとりひとりにサイン。「このライブT、懐かしい~」と、世間話をしながら楽しんでいた。

最後に、作り始める前後での気持ちの変化について聞かれると、「絵本のベースになった『BOX』は、“最近自分らしくいられてないな”と思っていた時に書いた曲なんですよ。絵本の製作に入ったときも、その気持ちを引きずっていて。でも描きながら『あ、こうすればよかったんだ!』とか、『このペンを使ってこう描く!』って作業をしているうちに、私ってこうだったな、っていうのを取り戻せた。私自身がこれを作ったことで救われて、『BOX』を書いたときの気持ちから抜け出せましたね」「絵本の魅力は、シンプルな言葉で子供から大人、みんなの心を動かしてくれるところ。この絵本がどのように皆さんの心に響くか、わくわくしています。一生懸命描いたので、ぜひ読んでください」と締めくくった。

原画展示会は5月8日まで西武池袋本店内、三省堂書店池袋本店イベントスペースにて開催中。

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