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上白石萌音、初の野田洋次郎書き下ろし楽曲「一縷」が映画『楽園』主題歌に決定

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上白石萌音が歌う野田洋次郎(RADWIMPS)初の書き下ろし楽曲「一縷」(いちる)が10月18日公開の映画『楽園』の主題歌に決定した。

主演に綾野剛、杉咲花、佐藤浩市さらに、わきを固める俳優陣に、柄本 明、村上虹郎など、豪華出演者が終結したことでも、話題を集める映画『楽園』。

7月中旬に、映画の予告が解禁された際、10秒程度使用されていた主題歌に、主演の綾野剛が自身のInstagramで「♯美しき歌声」とコメントしたことで、SNS でも「誰が歌っているの?」との投稿が相次いでいた。

そして、本日この映画の主題歌を歌唱しているのが上白石萌音、歌唱している楽曲「一縷」はRADWIMPS 野田洋次郎の作詞・作曲・プロデュースによる、完全書下ろし作品であることが発表された。

上白石萌音×野田洋次郎と言えば、映画『君の名は。』(’16)公開当時、主人公:三葉の声を演じた上白石萌音が、主題歌のひとつであり空前のヒットを記録したRADWIMPSの「なんでもないや」をカバーし大きな話題となった。以来、約3年ぶりとなる本作で、野田が初めて上白石に楽曲を書き下ろした。
 

映画『楽園』

映画『楽園』は、ある地方都市で起きた少女失踪事件から始まるストーリー。孤独な青年・豪士(綾野剛)と、失踪した少女の親友だった紡(杉咲花)。不幸な生い立ち、過去に受けた心の傷、それぞれの不遇に共感しあうふたり。だが、事件から 12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消して事態は急変する。

一方、その場所にほど近い集落で暮らす善次郎(佐藤浩市)は、亡くした妻の忘れ形見である愛犬と穏やかな日々を過ごしていたが、ある行き違いから周辺住民といさかいとなり、孤独を深める次第に正気は失われ、誰もが想像つかなかった事件に発展する。2つの事件、3つの運命、その陰に隠される真実を追い求めるストーリー。

そんな物語の脚本を読んだ野田が、重厚感のあるこの映画の登場人物たちそれぞれの小さな「願い」を込め、「一縷」を制作。そして、上白石のレコーディングが行われたのは、今年の3月。それまでにも楽器やオーケストラのレコーディングの様子など、楽曲の制作の過程が、随時野田から上白石に送られてきていたという。

ピアノの切ない旋律と、野田自身が「僕が今できる最大限の挑戦」と語る、見事なオーケストラの音色が印象的な「一縷」の世界観を、上白石萌音が見事に歌い切った。本日、そのレコーディングで撮影された2ショット、上白石萌音、野田洋次郎のコメントが解禁。また、主題歌が使用された映画『楽園』の本予告映像も公開された。主題歌のリリース情報は、後日解禁される。

上白石萌音 コメント
初めてこの楽曲いただいた時、部屋にこもって正座して聴いたのですが、気づいたら泣いていました。
まさに、小さい光が差したような気がしたんです。洋次郎さんが、映画を観終わった人の小さな“救い”や“光”になればという気持ちが、もう最初に私の“光”になっていて「なんという名曲を歌うことになってしまったんだろう」と思ったのを覚えていますし、洋次郎さんに曲を書いていただくことが、私の夢のひとつだったので、今回それが叶ってとても幸せです。
「初めて歌うように、この曲を歌って欲しい」とアドバイスをいただいて、洋次郎さんの前で一度全部捨てて、まっさらな気持ちでレコーディングに臨みました。
映画をご覧になる方にとっても、日常に寄り添う曲という意味でも、大切にしていただける曲になったら嬉しいです。

野田洋次郎 コメント
楽曲提供のお話しをいただいて、映画の脚本を読ませてもらい、映画も観させていただきました。
悲しみの中にいたり、もがき苦しんで生きている人たちがたくさん出てくる映画で、その一人一人が必死に、一生懸命生きていている。
その先に“救い”や“光”があって欲しい、その人たちがどうか幸せであって欲しいという想いが、まず一番にありました。
萌音さんには、今回初めて楽曲を書かせていただきましたが、声優もされていて、もちろん女優としての表現力もあるからこそ、自分の声を知り尽くしていて緻密さ、大胆さも、縦横無尽に表現できる。僕も学ぶことが多いレコーディングでした。
『楽園』という映画によって、萌音さんとまたこうして引き合わせてもらえたことがうれしいし、この曲が制作できたことが幸せです。僕にとっても大事な曲になると、この手応えを感じながら制作していました。聴いてくれる方々の人生と、一緒に育っていってくれたらうれしいです。