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結城萌子、メジャーデビュー記念ライブの最速レポートを公開

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8月28日に発売となった歌手/声優・結城萌子の1stシングルEP「innocent moon」の発売を記念した「innocent moon Release Event 〜ムーンライト・セレナーデ〜」が開催。デビュー発表からEPリリース後初めて公の場に立った特別なイベントとなった。

9月1日、結城萌子のメジャーデビュー以来初となるイベントが東京・南青山Future SEVENで行われた。

CD購入者への特典として行われたこのイベントは二部形式。第一部はオリジナルのストーリーを朗読しながら、詰めかけたファンや関係者に向けてEPに収録された全4曲をパフォーマンスした。

EP収録楽曲と、結城萌子自身をイメージし「この日のために舞台監督さんと話し合いながら作りました」というオリジナルのシナリオは、この日のためだけのもの。

照明が落とされた舞台に降り立った結城は、自身が「見上げると心の落ち着く、お守りのような大切なモチーフ」でもあるという“月”の目線に成り代わった朗読劇を上演。

EP「innocent moon」に登場するヒロインを天上から見守る語り部となり、聴く人を楽曲の世界へいざなっていく。

朗読に寄り添う壮大なムードのBGMがフェードアウトすると、まずは「元恋人よ」をしっとりと披露。サポートにPellyColo(Gt)、ヒロ ヒロヤ(Pn)を従えて、EPのラストに収録されている唯一のバラード曲を歌い上げた。

演奏が終わると客席からは大きな拍手が。

照明が切り替わり、BGMが再び流れ、シームレスに物語は進んでいく。

再び月という高みから見守る存在を演じる結城は、先行配信シングルでもあった「散々花嫁」に登場する情感豊かで生々しさのあるヒロインも同時に演じ分けてみせた。

菅野よう子による編曲が話題の「さよなら私の青春」へと続く朗読は、ヒロインを夏の光へ追いやるような世界観。

続けて演奏された「さよなら私の青春」ミュージシャンによるドラマチックなパフォーマンスと相まって、聴く人を青春のフラッシュバックに包むような熱演となった。

最後に披露したのは、緩急に富んだ楽曲「幸福雨」。

歌詞の全編を書き下ろした川谷絵音の楽曲のように、どこか挑発的でクセのあるシナリオ。そして、「とても緊張しました」と話しつつも、さらりと難しい曲を歌い上げ、どこか飄々とした(ような雰囲気のある)結城萌子は他にないほどコケティッシュ。

他にない魅力が存分に味わえる約30分のスペシャルなステージとなった。

第二部は、先ほど朗読&演奏を終えたばかりの結城萌子による購入者へのCDサイン会。

それぞれにサインをする短い間、デビューを祝う言葉や「会えるのを待っていました」「CDで聞くのと印象が違ってすごく良かった」など、思い思いに声をかけてくれるファンとの交流も楽しみつつ、第二部が終了。

最後に、「声優になりたいという夢をやっと叶えて、これからどういう表現者になるのか今後とも見守っていただけたら嬉しいです」と関係者に挨拶し、朗読劇と楽曲の歌唱がシームレスに続く30分という、彼女ならではのリリースイベントが終了した。

声優としてはデビューしたてながら、この1年半の間熱心に演技のレッスンを受けた成果を披露しつつ、そのルックスとは打って変わった芯の強さを感じる表情を見せながら歌う結城萌子。

その瑞々しい声や表情、楽曲のギャップには、この先に広がる彼女の歩みがとても楽しみなものになる予感が一杯だ。演技者として、シンガーとして、2つのボーダーを行き来する彼女の今後にも注目だ。

Text by 立石 郁
Photo by倉本 雷大

セットリスト
1.元恋人よ
2.散々花嫁
3.さよなら私の青春
4.幸福雨

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