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KREVA、9月08日(クレバの日)に「見えるFM908」配信「こんなに汗びっしょりのラジオ、他にない(笑)」

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今年ソロデビュー15周年イヤーを迎え、周年企画として1月から9ヶ月連続リリースを続けているKREVA。2004年のソロデビュー以来、毎年、9月8日=クレバの日に様々な企画を行ってきた。ソロデビュー15周年を迎えた今年は、「KREVA「見えるFM908」~クレバの日 スペシャル~」というタイトルを掲げた音楽プログラムが、LINE LIVEで約3時間にわたって配信された。「#クレバの日」がTwitterトレンド入りし、総視聴者数5万人を超えた。

「KREVA「見えるFM908」~クレバの日 スペシャル~」とは、簡潔に説明するならば、映像も楽しむことができる“見えるラジオ”。9ヶ月連続リリース、9月18日に発売される最新アルバム「AFTERMIXTAPE」、9月26日に横浜アリーナで行われる「908 FESTIVAL 2019」――アクティブな動きが続いている中、「全国のファンが皆で(そしてタダで)楽しめるものにしたい!」というKREVAの提案で実現した企画なのだという。オープニングのコーナーで、彼は番組の内容や、日本記念日協会から正式に認定されている“クレバの日”について説明。質問、悩み相談、スタジオライブで披露する曲のリクエストを、ツイッターやFAXを通じて募集している旨もアナウンスされると、早速、視聴者からのたくさんの反応が番組に寄せられていた。

アルバム「AFTERMIXTAPE」に収録される「敵がいない国」のMVが流れた後、1月から始まった9ヶ月連続リリースについて振り返ったKREVA。「みなさんあっての15周年ですから、それを長くお祝いできたら嬉しいなと。毎月、何かしら出たら楽しいんじゃないかなと思って9ヶ月連続リリースをしたんです」と語った後、彼はツイッターに寄せられた視聴者からの質問に答えた。視聴者がツイッターに寄せたメッセージは、その後も時折“ツイッターチェッカーズ”と呼ばれていたスタッフたちがKREVAに報告。番組の随所で和やかなムードを醸し出していた。

番組内には、ゲストとのトークコーナーも用意されていた。スタジオに招かれていたのは、「音色 ~2019 Ver.~」「Na Na Na」「居場所」「瞬間speechless」などのMVを手掛けた大喜多正毅監督。実際にMVを流しつつ、2人は様々なエピソードを語り合った。KREVAが「リズムがある映像」と表現していた大喜多監督ならではの作風がハッキリと見て取れるのは、KREVAがロンドンの様々なロケーションを歩く「音色 ~2019 Ver.~」のMV。例えば、右足を踏み出しかけて終わる映像に続く次のカットは、右足を出すところから始まるように編集するなど、不自然なリズムを生まない映像を心がけているのだという。赤紫の色調の映像が印象的な「居場所」のMVのアイディアは、赤外線フィルムで撮影した写真からのインスパイアに基づいているのだが、既存の機材ではイメージ通りの動画を撮影できないので、特別な改造を施したカメラを作ったというエピソードも、非常に興味深かった。

2組目のゲストは、電話での出演となった。誰に電話するのか視聴者に明かさないまま、自分のスマートフォンから直接電話をかけたKREVA。電話に出たのは、20歳の頃からお世話になっている大先輩、RHYMESTERのMummy-Dだった。コラボレーションした曲「ファンキーグラマラス」「Private Dancers feat. Mummy-D & KREVA」(Crystal Kay)「中盤戦」について振り返りつつ、共演した「KREVAの新しい音楽劇 最高はひとつじゃない」(2014,2016)についても触れたKREVA。「近年、お芝居関係の仕事もしてるじゃないですか。あれは、完全に「最高はひとつじゃない」に出たか……」と言いかけた彼の言葉を受けて、「出たからだよ(笑)」とあっさりと認めたMummy-D。「役者さんが舞台の時、ラップをしたじゃない? 問答無用で与えられたタスクをやりこなす姿を見て、すごく触発されて、刺激をもらったっていうのはあるよ」という言葉を聞いて、KREVAは「なるほど!」と深く納得していた。

昨年、行われた「完全1人ツアー2018」。ステージに1人で立ち、自ら機材を操作してサウンドを構築しつつラップをしたKREVAの姿が、観客の度胆を抜いたことは記憶に新しい。あのステージで披露された曲の1つ「ひかり」にスポットを当てたコーナーも、非常に興味深い内容であった。ライブの時に使用したMPC3000、MIDI FIGHTER64、エフェクター類を実際に操作してみせた彼が、「特にこの番組で紹介したかったのは、 iConnectMIDIというかなりマニアックな機材。少々専門的な話にはなるけど……これを使うと、普通なら形状の違いからあきらめていた連携がMIDIさえ備わっていれば可能になる!」と言う。iConnectMIDIがあったからこそ「完全1人ツアー2018年」の「ひかり」のパフォーマンスは、実現することができたのだという。

アルバム「AFTERMIXTAPE」の初回限定盤に封入されるステンシルシートの使い方を、クレバンドの柿崎洋一郎(Key)、白根佳尚(Dr)、近田潔人(G)、大神田智彦(B)、熊井吾郎(DJ+MPC)と一緒に実演したコーナーは、メンバー同士の仲の良さが伝わって来て、とても心温まるものがあった。黒いTシャツの胸の部分にステンシルシートを置き、白根がスプレー塗料を吹きかけると、“AFTERMIXTAPE”というロゴが見事に転写されて、「思ったより上手くいった!」と、全員で大喜び。和やかなムードが漂うこのようなひと時を経て、「908 FESTIVAL」について語るコーナーがスタートした。今年の出演アーティストとして現時点で発表されているのは、三浦大知、s**t kingz、DEAN FUJIOKA、BONNIE PINK。クレバンドのコーラスとして、SONOMIが出演することも決定している。これまでに出演したアーティストたちを紹介した後、KREVAはs**t kingzのNOPPOに電話した。アメリカ最大級のダンスコンテスト「BODY ROCK」で 2010年と2011年に優勝するなど、世界から注目を集めるs**t kingz。そのメンバーの1人であるNOPPOが、プロのダンサーとして初めてステージに立ったのは、2007年に行われたKREVAの「意味深ツアー」なのだという。「908 FESTIVAL」で再び共演できることを、2人は心から喜び合っていた。

昨年の「908 FESTIVAL」で初披露された「One feat. JQ from Nulbarich」のMVが流れて、次のコーナーが始まるのかと思いきや……ここでKREVAも知らなかったサプライズが用意されていた。スタジオに電話をかけてきたのは、なんと三浦大知! 「簡単でいいので「908 FESTIVAL」ってこういうフェスっていうのを語って欲しい」というKREVAからのリクエストに対する彼の答えは、とても印象的なものだった。「KREVAさんがやってる「908 FESTIVAL」っていうのは、“KREVAさん”っていう人がいて、KREVAさんのいろんなアーティストへの愛とリスペクトにあふれているんです」KREVAがいるからこそ起こるたくさんの化学反応があり、KREVAによって引き出されるものも非常に多いという旨も語っていたが、その言葉はこのフェスの本質を鋭く言い当てていた。

2017年と2018年の「908 FESTIVAL」に出演して、このフェスのために作った新曲「Glory」を披露した絢香からの手紙を読み上げたKREVA。「“新曲やりたい”って、作ってきてくれたんですよ。ほんと感謝。また一緒にステージに立てたら嬉しいです」と語った後、クレバンドによるスタジオライブがスタートした。「成長の記録~全曲バンドで録り直し~」のレコーディングが行われた場所なのだというこのスタジオでライブができることを心から喜んでいた彼は、「イッサイガッサイ〜2019 Ver.〜」「トランキライザー〜2019 Ver.〜」「無煙狼煙」を披露した後、「ここ、やりやすいね。すげえ良くなかった? 今までやった「無煙狼煙」の中でも一番全力が出たね」と笑顔を浮かべていた。そして、アルバム「AFTERMIXTAPE」についても語った後、ラストに届けられたのは「敵がいない国」。グルーヴィーなクレバンドの演奏に彩られたこの曲は、熱いエネルギーの塊だった。今後のライブでも大盛り上がりとなるに違いない。

4曲を披露した直後、再び「FM908」のパーソナリティに戻ったKREVA。「いかがだったでしょうか? こんなに汗びっしょりのラジオ、他にない(笑)。視聴者さんが、なんと5万人超えらしいです」と大喜びして、クレバンドのメンバーたちと並んだ彼は、「またお会いできる日を楽しみにしてます。ありがとうございました!」と挨拶。そして、番組の配信は終了した。

LINE LIVE配信の直後である9月8日 21:08(午後9時08分)からは、CSテレ朝チャンネル1にて今年の6月30日に日本武道館で行われた単独公演の模様とスペシャルインタビューによって構成された「15TH ANNIVERSARY YEAR KREVA NEW BEST ALBUM LIVE -成長の記録- 日本武道館【リエディット版】」が放送された。“KREVA/クレバ”を意味する“908”に徹底的にこだわりつつ、たくさんのお楽しみが用意された今年のクレバの日は、ファンにとって最高に楽しい1日だったに違いない。アルバム「AFTERMIXTAPE」や「908 FESTIVAL 2019」は勿論、その先にも待っているはずのKREVAの活動への期待も大いに高まったはずだ。

Photo by 中河原理英

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