GLIM SPANKY、自身初の武道館で全25曲を全力パフォーマンス
GLIM SPANKYが、自身初となる日本武道館で「GLIM SPANKY LIVE AT 日本武道館」ワンマンライブを開催。超満員となった8000人が見守るなか、結成してから10年間で生み出した楽曲の数々を全力でパフォーマンスした。
メンバーが登場する前から、待てないとばかりの歓声が鳴り響く。観客は老若男女を問わず、幅広い層の来場者となっていて、中には子どもを連れた家族も来場している。メンバーが一人一人登場すると、大歓声が沸き起こり、観客は早くもGLIM SPANKYが放つ音にノっている。
1曲目は「アイスタンドアローン」。圧倒的な登場を感じさせる重厚感のある楽曲に早くも場内はヒートアップ。続いて「焦燥」「褒めろよ」と、生み出した数々の曲を披露し、大いに盛り上げた。演奏の際には、たくさんの映像を使用して、まるで音楽とアートが融合したミュージアムを感じさせる、GLIM SPANKYならではの世界観を築いていた。
8曲を演奏後、松尾レミは「こんなにロックが好きな友達が集まったから、今日はそういうロックを楽しむ夜にしましょう」と、自身と同じような気持ちのロックキッズに語り、観客から大歓声を受けた。
その後、映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌となり世界中に届いた「怒りをくれよ」、そして、昨年、テレビ朝日系列『警視庁・捜査一課長 season2』主題歌となった「美しい棘」も披露。
新旧の楽曲を織り交ぜ、緩急つけたビートを感じさせるライブ。そして、現在放送されているテレビ朝日系列『警視庁・捜査一課長 season3』主題歌「All Of Us」を東京で初披露し、日本武道館の大きな空間を壮大なスローバラードな楽曲で包み込むかのように演奏。
一生懸命毎日を生きている沢山の人たち誰もが、明日へ一歩を踏み出すためにそっと背中を押す、そんな暖かくて力強い楽曲に観客は大いに盛り上がった。親子で来ている観客も笑顔で楽しんでいる様子だ。
松尾レミは、「ここはロックの聖地でビートルズだったり、ボブ・ディランだったり、レッド・ツェッペリンだったり、数々のスター達がやってきた同じ環境で、いや、当時とは違うかもしれないけどこういう音を聴いてやっていたんだと思うとロックキッズとしてはすごく感慨深いです。」と語っている。
また、亀本寛貴は「武道館やるにあたり、取材をしていて、とにかくかっこいいことをやろうと話していました。決まった時には正直埋まるのかなと思っていました。これ以上チケットが無いという状況では無かったので、お客さんがいなくて、寂しい武道館だったらどうしようと松尾さんと話していました。でも、始まった瞬間から、こんなに素敵な景色を見させて頂きました。やってきて本当に良かったと思いました。ありがとうございます」と語っている。
その後、映画『不能犯』の主題歌となった「愚か者たち」を披露した。本編の最後にはライブでは定番曲となっている「大人になったら」を披露し、観客の中には涙を流す人がいるほど、多くの方の心に染み渡っているようだった。
最後に、松尾レミは「こうやって自分たちが好きな音楽を、好きなファッションで、好きな思想でこうやって曲げずにやり続けていても、こうやった仲間になってくれる、あなた達がいるので私達はやり続けることができています。本当にありがとうございます。」と感謝の意を語っている。
ロックの聖地である日本武道館で「ロックは生きている」ことを改めて証明し、この日集まった老若男女の観客を、多くのバリエーションのある音魂で楽しませた。
Photo by HAJIME KAMIIISAKA
セットリスト
1.アイスタンドアローン
2.焦燥
3.褒めろよ
4.MIDNIGHT CIRCUS
5.闇に目を凝らせば
6.BIZARRE CARNIVAL
7.The Trip
8.お月様の歌
9.ダミーロックとブルース
10.ミュージック・フリーク
11.いざメキシコへ
12.怒りをくれよ
13.吹き抜く風のように
14.美しい棘
15.The Flowers
16.All Of Us
17.愚か者たち
18.NEXT ONE
19.END ROLL
20.In the air
21.サンライズジャーニー
22.大人になったら
〜アンコール〜
23.さよなら僕の町
24.リアル鬼ごっこ
25.Gypsy