ONE OK ROCK、日本凱旋ツアー東京ドーム公演を5/26 WOWOWで放送
ONE OK ROCKの日本凱旋4大ドームツアー・東京ドーム公演を5月26日21:00からWOWOWで放送する。
この放送を記念してWOWOW加入者(テレビ会員)限定で、抽選100名にONE OK ROCK×WOWOWオリジナルネックストラップをプレゼントするキャンペーンも実施している。詳細は番組サイトにて。
以下ライブレポート。
2017年1月11日にアルバム「Ambitions」をリリースしてから、1年3か月以上に渡ってほぼ途切れなく行われてきたONE OK ROCKのワールドツアーが終了した。世界各地を飛び回った後、2018年3月の終わりから4月にかけて再び日本で開催されたのは、国内4大ドームでそれぞれ2公演、計8回のドーム公演という空前の規模での凱旋ツアーとなった大規模なドームツアー。これを実現させてしまうONE OK ROCKは近年、海外における人気拡大についてよく語られているが、国内においても、まさに前人未到の地平に立っているバンドであることを証明した。
今回、WOWOWでは東京ドーム・2日目の模様を5月26日21:00から放送するが、この日、TakaはMCでこんなことを言っていた。「このドームツアーをやる意味っていうのを、僕らずっと考えていました。まだ答えは見つかっていません。僕らはもう30歳になります。ONE OK ROCKはもう第一章から二章へと進んでいく時期なんじゃないかと、そう思っています。僕らは立ち止まることなく、この声が枯れるまで走り続けたいと、そう思っています」。普通のアーティストやバンドにとっては手の届かない“目標”とされるドーム公演も、世界中の都市をツアーで周って、そこで様々な現実と戦ってきたONE OK ROCKにとっては一つの通過点に過ぎないこと。そして、オーディエンスとの一体感を生み出す上では、全席指定のドーム会場は足かせになりかねないこと。きっとそんな複雑な思いと葛藤を抱えながら、Taka、Toru、Ryota、Tomoyaの4人は東京ドームの巨大なステージの上に立っていたに違いない。
数万のシンクロライトがステージに同期して光を放つ、ドーム公演ならではの壮麗な演出。これまでの「Ambitions」ツアーのセットリストに加えられた、もしかしたらもうライブでは演奏されないかもしれないと思われていた曲も含む、「Wherever you are」「完全感覚Dreamer」「内秘心書」など、キャリア初期の代表曲の数々。「The Beginning」「Mighty Long Fall」などを惜しみなく披露。
ライブ中盤に大きなスクリーンに映し出された、2005年のバンド結成から現在までの足跡を猛スピードで振り返った映像。“同志”と紹介を受けて、「Skyfall」でサプライズ・ゲストとしてステージに登場して競演を繰り広げたMAH(SiM)、Koie(Crossfaith)、Masato(coldrain)の3人。もちろん、今回のライブにおける最大の見どころ・聴きどころは、ワールドツアーを経てさらにビルドアップされたバンドの強靭なパフォーマンスと、さらにスケールアップを果たしたTakaの歌だったが、東京ドームいっぱいを埋め尽くしたオーディエンスは、結果的にONE OK ROCKの「第一章」のフィナーレの目撃者となった。
「ここ東京ドームで響かせるために作った新曲、やってなかったわ。俺たちの第二章始まりの曲です」というTakaのMCに続いて演奏された、アンコール1曲目の「Change」。「変わるのに、遅すぎるなんてことはないんだ」「俺たちは今のままでいるために必要なものは手にしているから」。そんな変化の決意と自分たちへの確信が英詞で歌われているこの曲。彼らにとって「ドームツアーをやる意味」とは、必要なもの=目の前のオーディエンスに向けて自分たちの第一章の集大成を体感させ、既に大きくその足を踏み込んでいる未来の「変化」への決意表明を改めてすることだったのかもしれない。
ドーム全体で大合唱がわきおこったアンコール最後の曲「We are」の圧倒的な多幸感とカタルシス。ライブが始まる前にはあんなに大きく感じた東京ドームはいつのまにかライブハウスのような熱に包まれていて、ステージとオーディエンスは完全に一体となっていた。この日、何度も4人が行き来していたステージ中央の花道は、大きな矢印のかたちをしていた。その矢印の先にはオーディエンスがいて、それと同時に4人の未来を力強く指し示していたのだった。