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日向坂46、初のたまアリ単独で2万人と虹をかける

アーティスト

日向坂46によるワンマンライブが、9月26日に埼玉・さいたまスーパーアリーナにて開催された。

この公演は、グループが10月2日に3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」をリリースすることを記念して行われたもの。今年2月にけやき坂46から日向坂46に生まれ変わり、3月にデビューシングル「キュン」、7月に2ndシングル「ドレミソラシド」をリリースと躍進を続ける彼女たちの久々のワンマンライブを目撃しようと、会場にはおよそ2万人が集結。さらに映画館でのライブビューイングも行われ、全国の“おひさま”(日向坂46ファンの総称)にライブの模様が届けられた。

「OVERTURE」が流れると同時に、場内は一面水色のペンライトで埋め尽くされる。期待が高まる中、メインステージ上段に現れたメンバーは「ドレミソラシド」でライブをスタート。銀テープが勢いよく噴射され、きらびやかな幕開けとなった。

キュートな振り付けを元気いっぱいに披露したメンバーは、佐々木美玲の「さいたまスーパーアリーナ、行くぞ-!」という掛け声を合図に、トロッコに乗り込みアリーナへ。観客のすぐそばを通りながら「ひらがなで恋したい」を歌い、会場の熱気をぐんぐん高めていく。

序盤から大盛り上がりの観客を前に、キャプテンの佐々木久美は「さいたまスーパーアリーナにやってきました! 皆さんすごいですね、盛り上がりが!」と驚きつつ笑顔を見せる。彼女が「全国で見てくださっている方がいるので、今日はとっても素敵な思い出をみんなで一緒に作りましょうね」と呼びかけたあと、潮紗理菜は「久しぶりのワンマンライブということで、とっても楽しみにしていました。今日一日しかないので、皆さんといっぱい楽しみたいと思います」と挨拶。松田好花が「皆さんがすごい笑顔で、私までテンション上がりました! 今年イチ汗かきたいと思います」と宣言すると、唯一の三期生メンバーである上村ひなのは「とにかく楽しい楽しいライブにしましょう!がんばります」と意気込んだ。

凛々しい表情で「ときめき草」を歌唱したあとは、けやき坂46時代の代表曲の1つでもある「期待していない自分」をパフォーマンス。佐々木美玲がメインステージに設置された階段から花道まで切ない表情で疾走すると、観客のコールは一段と大きくなった。キレのあるダンスと意思のある表情が印象的な「抱きしめてやる」を経て、二期生と三期生によるMCコーナーへ。埼玉県出身の渡邉美穂は「生まれ育った地なので、血が騒ぐというか(笑)。いつも(ライブでは)暴れてるけど、増し増しでがんばれます」と思いを明かして、同じく埼玉出身の金村美玖、丹生明里と共に埼玉トークを繰り広げる。また上村は埼玉に対して「鹿がいそうなイメージ」を抱いていたことを明かし、観客を笑わせた。

上品なワンピース衣装に着替えた一期生による「My god」を経て、一期生の加藤史帆、二期生の渡邉美穂、三期生の上村ひなのが「やさしさが邪魔をする」を可憐に披露し観客を魅了する。東村芽依、金村美玖、河田陽菜、丹生明里による「Cage」では、同曲のMVにも登場する大きな鳥籠がステージに。籠から飛び出した4人は、力強いダンスでクールな一面を披露してみせた。“パリピ”キャラで知られる富田鈴花による軽快なラップから「Dash&Rush」につなげると、アグレッシブなパフォーマンスに会場が沸く。「君に話しておきたいこと」では優しい歌声が響き渡り、一転して牧歌的なムードに包まれた。

一期生によるMCコーナーでは、加藤史帆の提案で「おひさまクイズ」が展開される。彼女たちが繰り出すメンバーにまつわる2択の問題に、観客はサイリウムの色を使って答え和やかにコミュニケーション。最後に東村が「今日私が食べた朝ごはんが紅ほっぺだと思う人はピンク、とちおとめだと思う人は水色のサイリウムを付けてください」と難問を投げかけるも、多くのファンが正解するという結果に。これを見て佐々木久美は「これからもおひさま度を上げていってほしいので、私たちから目を離さないでくださいね」と笑いかけた。

和やかなMCのあと、スクリーンには小坂菜緒が出演するスペシャル映像が放映された。雨の中、海辺の公衆電話で思いを寄せる相手に電話をかけていた小坂だが、その思いを振り切ろうと葛藤する様子にファンの視線はくぎ付けに。

小坂がカメラ目線で「好きです。あなたのことが大好きです」と切なく訴えると、大きな歓声が上がった。そのまま映像が終わると、MVと同じ衣装に着替えた彼女たちは3rdシングルの表題曲「こんなに好きになっちゃっていいの?」をライブ初披露。一途な思いを歌った壮大なラブソングを情感たっぷりに歌い上げ、深い余韻を残した。この楽曲について高瀬愛奈は「今までとは違って大人っぽい雰囲気で。実は今日はMVと同じ衣装で、セットも同じ世界観なんです」と語る。丹生は「2サビの、私と(齊藤)京子さんのペアダンスが大好き。大好きな京子さんと踊れてすっごくうれしくて」と喜びを明かす。佐々木久美が「「こんなに好きになっちゃっていいの」をいっぱい好きになっちゃってほしいです」とアピールすると、同曲でセンターを務める小坂も「私達の新しい一面が見られる、すばらしい曲です。ほかにもユニット曲がたくさんあるので、皆さんぜひチェックお願いします」と続け、客席からはあたたかな拍手が送られた。

ここからライブは後半戦へ。キツネのお面を付けたダンサーたちが和傘を使ったしなやかなパフォーマンスで観客を盛り上げると、パステルカラーの衣装に着替えたメンバーが登場。アッパーな「キツネ」でいたずらっぽい笑顔を振りまく。デビュー曲「キュン」で盛大なコールを浴びたあとは、加藤の「まだまだ声出せますか?おひさまのみんなで幸せになるぞ!」という呼びかけから再びゴンドラへ。カラーボールを客席へと投げ込みながら「ハッピーオーラ」を披露し、コール&レスポンスで一体感を作り上げていく。ハグやジャンプの振り付けで笑顔が弾ける「NO WAR in the future」で、盛り上がりは最高潮に達した。

佐々木久美の「皆さんがいなければ私たちはここまで来られませんでした。今日は皆さんと一緒に、この会場に虹を作りたいです」という言葉から、本編最後に披露されたのは「JOYFUL LOVE」。彼女の言葉通り、客席は瞬く間に七色のサイリウムに染め上げられた。「皆さん本当にありがとうございました。憧れの場所に皆さんと一緒に虹を作れて本当にうれしいです。この場所に帰ってきてもっといいステージを見せられるように、もっともっとがんばります」という佐々木の言葉と共に、メンバーは笑顔でステージを去った。

アンコールではまず、一期生たちがアリーナ後方からトロッコに乗って登場。メンバーは「ラストだぞ、ほんとにラストだぞ!そんなんでいいのか!」「さいたまスーパーアリーナ、跳べ!!」と観客を大いに煽り、ライブ定番曲の「誰よりも高く跳べ!」でパワフルに飛び跳ねる。

続いて二期生が「半分の記憶」をクールに歌唱したあとは、グループからの告知が次々と発表される。日向坂46主演ドラマが2020年1月より放送スタートすること、小坂主演の映画『恐怖人形』の公開、日向坂46×カレーハウスCoCo壱番屋「ココイチdeもっとHAPPY!キャンペーン」実施と3rd Sg「こんなに好きになっちゃっていいの?」のCMソング決定、東京モーターショーで行われる、「FAI Drone Tokyo 2019 Racing & Conference」公式アンバサダー就任、そして最後にけやき坂46時代より恒例となったクリスマスライブの開催が12月17日、18日の二日間幕張メッセで行われることが明らかになると、ひと際大きな歓声が上がった。

佐々木久美が「私たち、本当に色々な夢があって。おひさまの皆さんの応援のおかげで、一つひとつ叶えることができています。本当にいつもありがとうございます」とファン一人ひとりに語りかけるように感謝を述べたあと、「続いての曲は私たちの夢を歌った曲です」と「約束の卵」を歌唱。ペンライトを振りながら花道へと進み、まっすぐな歌声を届けた。「今日は来てくださって本当にありがとうございました。日向坂をすべて出し切ることができたと思います。でも、私たちはここで留まらずに坂を駆け上っていけるように精進し続けます。おひさまの皆さんもついてきてくれますか?これからも見守っていただけるとうれしいです。これからも日向坂の応援をよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました!」と佐々木が挨拶し、メンバーは清々しい表情でステージをあとにした。

3rdシングル発売を前に、さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブを大成功に導いた日向坂46。クリスマスライブの開催や来春のドラマ放送も決定し、目覚ましいスピードで躍進していく彼女たちの今後に期待が高まる。

日向坂46 3rdシングル発売記念ワンマンライブ@さいたまスーパーアリーナ
日程:2019年9月26日開場17:00 開演18:00
セットリスト

OPENING
01.ドレミソラシド
02.ひらがなで恋したい
03.ときめき草
04.期待していない自分
05.抱きしめてやる
06.My god
07.やさしさが邪魔をする
08.Cage
09.Dash&Rush
10.君に話しておきたいこと
11.こんなに好きになっちゃっていいの?
12.キツネ
13.キュン
14.ハッピーオーラ
15.NO WAR in the future
16.JOYFUL LOVE
アンコール
17.誰よりも高く跳べ!
18.半分の記憶
19.約束の卵

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