広告・取材掲載

広告・取材掲載

ジョン・コルトレーン、完全未発表スタジオ録音作を全世界同時発売

アーティスト

ジョン・コルトレーン

ジャズ史上最高のカリスマと称されるサックス奏者、ジョン・コルトレーンが完全未発表スタジオ・アルバム「ザ・ロスト・アルバム」を全世界同時に発売する。
 

このアルバムは、マッコイ・タイナー(ピアノ)~ジミー・ギャリソン(ベース)~エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)という通称「黄金のカルテット」と呼ばれる伝説のグループで、1963年3月6日にニュージャージーのヴァン・ゲルダー・スタジオで行った公式セッションを収録したもの。

レコーディングは、マンハッタンのジャズクラブ「バードランド」での2週間公演期間中の昼間に行われたが、バンドはその翌日にも同スタジオに戻り、名盤「ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン」を録音している。

今回発表されるのは、レコーディング・セッションの記録は残っていたものの海賊盤も含めこれまで一切に世に出たことがなかった幻の音源で、マスターテープの所在も不明になっていたまさに「失われた」音源。

当時、録音終了後にコルトレーンがスタジオから持ち帰り、当時の妻ナイーマに渡していたモノラル録音のリファレンステープが彼女の遺族によって発見され、このたび録音から55年のときを経て、コルトレーンが当時在籍していたインパルス・レーベルより発表されることとなった。

今回のアルバム発表について、コルトレーンの友人であり現役最高峰のサックス奏者であるソニー・ロリンズは、「これはまるで、 巨大ピラミッドの中に新たな隠し部屋を発見したようなものだ。 」とコメント。

また、現在インパルス・レーベルを管轄するヴァーヴ・レーベル・グループのダニー・ベネットは、「現在ジャズは21世紀のオルタナティヴ・ミュージックになりつつありますが、誰もジョン・コルトレーン以上にジャズの境界を壊す表現を成しえたアーティストはいません。彼は音楽の流れを変えた先見の明があり、この“失われた”アルバムは一生に一度の発見と言えます。」と語っている。

本作は、マスターテイク全7曲のうち、「アンタイトルド・オリジナル11383」「アンタイトルド・オリジナル11386」はコルトレーンの未発表のオリジナル曲。また、代表曲「インプレッションズ」と初録音のジャズ・スタンダード「ネイチャー・ボーイ」の2曲は、ピアノのマッコイ・タイナー抜きのトリオ編成での貴重な録音。

そして、これまで非公式録音のライヴ盤でしか世に出ていなかったコルトレーンのオリジナル曲「ワン・アップ、 ワン・ダウン」のスタジオ録音となどが収録されている。

本作品はジャズ史のみならずアメリカ音楽において最も重要な発見であり、コルトレーンの主要作品のひとつとなるだろう

関連タグ

関連タグはありません