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須藤晃、尾崎豊と裕哉父子の音楽の伝承を語ったインタビュー「音楽の種子、蘇生する歌。」を公式サイトに掲載

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須藤晃 インタビュー 「音楽の種子、蘇生する歌。」

音楽プロデューサー・須藤晃が、尾崎豊と裕哉父子の音楽の伝承を語ったインタビュー「音楽の種子、蘇生する歌。」を公式サイトに掲載した。

尾崎裕哉初の単独フルオーケストラ公演が、自らの29歳の誕生日となる7月24日(東京公演)と8月12日(西宮公演)に開催される。指揮は欧州で活躍中の柳澤寿男、管弦楽は神奈川フィルハーモニー管弦楽団&日本センチュリー交響楽団。

音楽界注目の舞台では、裕哉のオリジナル作品に加え、父・尾崎豊の「I LOVE YOU」「OH MY LITTLE GIRL」をはじめとする名曲群もラインナップ。尾崎豊作品の唯一の伝承者、尾崎裕哉がダイナミックな管弦楽の響きのなかで歌い上げる。尾崎豊のプロデューサーとして知られ、本公演の音楽監督を担う須藤晃が、父子に在る“宿命的な音楽の伝承”について語った。

「音楽の種子、蘇生する歌。」須藤晃(プロデューサー・音楽監督)インタビュー
インタビュー&文:末次安里

2016年秋に催された『尾崎裕哉Premium Concert-「始まりの歌」-』と『尾崎裕哉 premium ensemble concert』のセットリストを再見していて、《27》という曲名に改めて眼が吸い込まれた。「父親が26歳で死んだので…26を裕哉はすごく重要な齢と考えていたんだけど、今度の7月24日の公演当日(@東京芸術劇場)がちょうど誕生日ですので、尾崎裕哉は29歳になるんですね」

須藤晃氏の言葉を聞いて合点がいった。言わずと知れた故・尾崎豊の音楽制作パートナーにして、本公演の音楽監督だ。「つまり、最近の裕哉は“父親が生きなかった齢”を生きているんですね。花の中でも格別美しい花が枯れてしまって、25年以上が過ぎた。それでも神様って不思議なものでね…同じ種を持つ裕哉がまた花を咲かせる。尾崎さんを知らない世代も裕哉の存在に興味を惹かれて、今度は遡って父親にも興味を持つんだから不思議ですよね」

2歳で父を失くした裕哉には面影の記憶が微塵もない。が、容姿の相似よりも「共通する気品」と「仕草や口癖が似ている」と、須藤氏は語る。「僕が熱心に話していると『あ、なるほど、なるほど』と応じるのが尾崎さんの口癖でね。彼の記憶もなく、真似しようもないのに裕哉の口癖が同じだったので驚いた…」「裕哉が考えている以上に“尾崎豊”は日本人の心の中にいるんですね。もちろん、好きな人もいれば嫌いな人もいる。でも、“嫌い”というのは“好き”と同じことなんですよ、僕に言わせれば。要は全く関心のないという人はいない。伝統芸能のようなものなんですよ、尾崎豊というのは」

東京芸術劇場と兵庫県立芸術文化センターで、尾崎裕哉が新たな海図を拡げる。尾崎印の帆を靡かせる、そのオリジナルな風の強度は、どんな響きで聴衆を揺らすだろうか。(協力 intoxicate)

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