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DEPAPEPE、ほろり二人旅2018全行程終了 ツアマネ回顧録

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DEPAPEPE、ほろり二人旅2018

2018年4月21日の山形公演よりスタートした今回のツアーは、DEPAPEPEメンバー2人だけで、全国25箇所で25公演のライヴを行うというものだった。

みな個性的な空間でそこにしか存在しない音が潜んでいて、「ほろり二人旅」だからこそ、そのプリミティブな音に身をまかせて、その土地の観客と作り上げていく醍醐味がすべてに感じられたツアーになった。

前半戦の東北方面シリーズでは、カフェやレストラン、Barといった日常的な場所で、1つ1つの音を会場とお客様と対話しながら今回の「ほろり二人旅」の本質を確認するアットホームな土台を固めて行き、途中に入るライブハウスでギタープレイやサウンド等を強固にしながら、全体の骨格が仕上げていく様な時間だった。

そこからの九州シリーズは、とにかく練度を高めながらお客様のさまざまな反応に合わせてMCバリエーション、演奏スタイルなどの幅が肉付けされていった。

次に本土に戻って、週末にライヴというスケジュールの安定と確立してきた構成に、各会場がまとっている空気がマスキングされて、それぞれに色合いが変化するとびっきり1回性の高いライヴになっていった。

中盤に、屋久島で行えたことは、ライヴという原始的な宴を体感できて、より「ほろり二人旅」の音楽的なナチュラルさが滲み出した場所となった。

終盤には、地元チキンジョージでの公演含め西側の土地でのライヴで、バックボーンが再確認されつつ、だからこそのDEPAPEPEの気概が表現されたライヴが繰り広げられた様に思える。終演後の打ち上げも、過去・現在・未来に想いが馳せられて、「ほろり二人旅2018」が熟成していった時期ではなかったかと。

そしてツアーファイナルでの品川公演。これまでと違ったセンターステージでのライヴで勝手の違うところに戸惑いながらも、いつだって楽しくいつも笑顔なDEPAPEPEの本質と、ここまでに熟成された「ほろり二人旅」と、スクリーン等を使ったライヴ演出が、三位一体となって観客の心を1つに集約できた素敵なツアーファイナルとなった。

リハーサル中に徳岡がこぼした「こんな素敵なホールでセンタースタージでライヴできるなんて嬉しいな。」という言葉が、このツアーの意味とこれからのDEPAPEPEの成長を確信する響きに感じられた。
 

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