lol全国ツアー完結、10月にはニューアルバムも
5人組ダンス&ヴォーカルユニットlolが7月29日、東京・Zepp DiverCityでライブツアー「live tour 2018 -scream-」を完結させた。lolにとって初となったZeppライブは、ツアー最終日ともあって大いに盛り上がりを見せた。
5月27日の千葉・柏PALOOZAでの公演を皮切りに全10会場を巡った今回のツアー。最終公演日となるこの日は、彼らにとって初めてとなるZepp DiverCityでのワンマンライブとなった。
佐藤友祐、小見山直人、moca、hibiki、honokaのメンバー5人は、満員の観客の声援を浴びながら黒装束の衣装でステージに登場。羽織っていたマントを脱ぎ捨て、オープニングナンバーとして、今年3月に発売したシングル曲「ice cream」を披露した。続けざまに「spank!!」「pop that!!」と徐々にテンションを上げていく感じは、まさに観客の心を掴みにいくかのようだった。
ライブ中盤、ゆったりとしたメロディに合わせ、光るマイクスタンドを使い“少し大人な”パフォーマンスを披露した5人。さらに、女性メンバーだけのパフォーマンス曲「3 pieces」、そして男性だけのパフォーマンス曲「playback」を歌唱するなど、5人でのパフォーマンスとは一味違った雰囲気の曲も披露し、ライブならではの醍醐味だったと言えよう。そしてそこには新たな可能性も垣間見えた。
終盤では、人気曲から新しい曲までを盛り込んだスペシャルメロディーを歌い上げた。続く「gimme gimme」では、歌に入る前にmocaがダンスの振り付けを観客にレクチャー。すると、“本番”ではまさに会場が一体となった。本編ラストを飾ったのは、デビュー曲「fire!」。キレッキレのダンスを見せつけながら、サビの部分では会場全体がタオルを回して盛り上がりを後押しし、興奮冷めやらぬままあっという間に本編を終えた。
今回のツアーは、もともとは7月27日大阪BIGCATで終わる予定だった。しかし、追加公演が途中で発表され、会場は彼らにとって「目標」の1つだったZepp DiverCityに決まった。
この日の最初のMCで小見山が「ずっと楽しみにしていた」と話すように、やはり特別なものとなった今回のライブ。しかしその一方で、「緊張する」としきりにメンバーが話していたように、いつも以上のプレッシャーが彼らに掛かっていたことは間違いなかった。
とはいえこの日ならではの楽しみというのも存在した。1つが「ムービーカメラ」が入っていたこと、つまりこの日が収録日だったということ。そしてもう1つが、この日に歌った「夢のムコウ」の音源が、そのままライブ終了後すぐにAWAに配信されるということ。
ライブ当日は週末だったことも重なり、地方から足を運んだという人も多く見受けられたが、追加公演ならではの特別な時間を過ごせたことは間違いなかった。
会場からの呼び掛けに応え、アンコール1発目には2ndシングル「ladi dadi」を披露した5人。歌い終えた後のMCでは観客と一緒に写真撮影を行った。さらに、来たる10月31日に、アルバムを発売することを発表した。同アルバムの中には、この日披露した「melody」や「3 pieces」などが含まれるといい、これを聞いたファンは大喜び。
その後、hibikiが「最後に一緒に歌って盛り上がりましょう」と言って披露したのは、ポップナンバー「nanana」。その言葉通り、観客と一緒に歌い上げ、この日一番の盛り上がりとサブタイトル通りの“scream(叫び)”を見せた。
音が鳴り止むと、5人はそれぞれ感謝とお礼を述べて退場。こうしてライブは幕を閉じた……と思いきや、5人の話し声が会場に流れはじめ、なんともう1曲「heartbeat」を披露した。最終日ならではのサプライズが味わえた、ファンにとってはたまらない特別な1日となった。