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「a-naiton 2018」長崎公演で倖田來未、Shuta Sueyoshi、SUPER JUNIORらが8,000人を魅了

アーティスト

「a-naiton 2018」 倖田來未

8月4日、長崎ハウステンボス ロッテルダム特設会場にて「a-naiton 2018」が開幕した。以下、ライブレポート。

今年で17回目を迎えたa-naitonは、7月28日開催予定地だった三重公演が、急遽台風の影響によって中止となったため、長崎公演からの幕開けとなった。

雲ひとつない夏晴れの下、長崎ハウステンボス ロッテルダム特設会場には、オープニングアクト含めた全13組のアーティストが集結。この日を心待ちにしていた観客8,000人は、生粋のライヴパフォーマーたちが繰り広げる渾身のライヴに酔いしれた。

注目のトップバッターは、今年全会場に出演する、倖田來未だ。いきなりのビッグアーティストに、大歓声を上げながら迎え入れる会場は早くも熱気に包まれた。鍛え抜かれた完璧なプロポーションが引き立つクールな衣装で、まずは8月22日にリリースされる最新アルバム「DNA」から、新曲「Dangerous」を初披露。キレのある激しいダンスで貫禄のパフォーマンスを繰り広げ、続く「IS THIS TRAP?」では、「盛り上がっている〜?」と、背伸びをしながら後ろの観客にも手を振り、オーディエンスもジャンプしてそれに応える。人気カバー曲「め組のひと」では、「長崎の“な”!」にアレンジして盛り上がり、メイプル超合金の安藤なつのパロディー映像で話題を集めたパーティーチューン「PARTY」では、ハイヒールとは思えぬ、クールでセクシーなパフォーマンス、また炎天下にも関わらず、歌に感情が入って思わずステージに横たわって仰向けに歌うシーンもあり、“Queen of Live”と評される堂々たるステージングで観客を魅了した。

「a-naiton 2018」 Da-iCE

登場の歓声に比例するように、会場ではタオルの占拠率も高かった5人組ダンス&ヴォーカルグループのDa-iCE。5人の息のあった完璧なフォーメーションと、ハイレベルなダンスで、観客の視線をクギつけにし、メンバーがステージを移動するたびに歓喜の声が鳴り響く。キャッチーなサウンドで人気の「TOKYO MERRY GO ROUND」では観客も踊り出し、たちまちピースフルな雰囲気に。また、「Da-iCEのすべてをかけたと言っても過言ではない作品」と紹介した8月8日リリースのアルバムから、大人のムード漂う「BET」も披露。しっとり歌を聴かせた後は、ライヴ定番の「エビバディ」と、「パラダイブ」を連打。タオルを振って会場の一体感を引き上げながら、「みんながひとつになるまで」という歌詞で、ボルテージは最高潮に。ワンマンライブのアンコールのような盛り上がりを見せた。

独創性溢れるユニークな振り付けと、一瞬たりとも妥協を見せない全力のダンスパフォーマンスで、初見の人も確実にロックオンしていたのは、超特急。グッズのライトが多く掲げられる会場で、「SAY NO」や、新しいサマーチューン「up to you」、ダンスの大技を決めて会場が沸いた「Booster」、イントロから歓声が上がる人気の「Jesus」など、オーディエンスとお決まりの掛け合いを楽しみながら、様々な魅力を凝縮させた30分を展開。メンバーの人柄が垣間見られる個性的な自己紹介でも、観客のハートを鷲掴みにし、後半は「超えてアバンチュール」など5曲をノンストップで連打。最後は水を浴びたようにTシャツを汗で濡らしながらも爽やかな笑顔で、次へバトンをつないだ。
 

「a-naiton 2018」 MAG!C☆PRINCE

白の衣装で颯爽と現れたのは、東海エリアで絶大な人気を誇るアイドルグループのMAG!C☆PRINCE。三重公演に出演できず、急きょ長崎公演の登場が決まったとあって、メンバーの気合いも十分。1曲目から、平野泰新によるアクロバティックなダンスが飛び出すなど視線を集める中、シチュエーションにぴったりな「SUMMER LOVE」など、全8曲を熱唱した。

陽も傾き空がオレンジ色に染まる頃、会場の長崎・佐世保出身でもあるAAAのShuta Sueyoshiがソロで登場。音玉を合図にライヴがスタートすると、引き連れた4人のダンサーと息のあったダンスで、アップナンバー「to.ri.ca.go」からスタート。「皆さん、楽しんでいますか?後ろに海があって一見涼しそうだけど、暑いね(苦笑)」と上着を脱ぎ、「Cat’s Stop Me Now」でさらにダンサー4人とのキレのあるダンスと、ハイトーンなヴォーカルを存分に活かした渾身の6曲を披露。東京など遠方から駆けつけたというファンに感謝を伝えながら、「最後はみなさんとバッチリ踊って帰りたいと思います!」と、ワンマンライヴではおなじみの「Switch」の簡単な振りをレクチャー。飲み込みの早い観客に賛辞を贈りながら、いざ音が流れ始めると瞬く間に会場はひとつにまとまり、高揚感で満たされた空間が実現した。
 

「a-naiton 2018」  SUPER JUNIOR

トリを飾るのは、久々の来日公演となったSUPER JUNIORのメンバー、ドンへとウニョクによるユニット SUPER JUNIOR-D&E。夕陽と、ステージの照明がシンクロする中での登場となった2人は、大歓声が鳴り響く中、6人のダンサーと共に登場。色違いのシャツを纏い、身体のしなやかさが映える滑らかなダンスと、軽やかな歌声で、会場は一曲目から熱を帯びていく。バンバンと炎が上がる演出でオーディエンスのテンションがさらにヒートアップする中、「polygraph」では興奮を抑えきれないファンと共に大合唱。「僕たちを待っていてくれましたか?気温より、みんなの熱気がヤバいね!みなさんは、後ろの海より綺麗ですよ」と、ドンへからリップサービスも。ウニョクも「海が近いからデート気分が味わえる♪」と、上機嫌で、「僕たち長崎は初めてですが、暑い中応援してくれてありがとうございます」と頭を下げた。ファンのために書いた「IF YOU」では、会場で一斉に揺れるブルーライトの光景に、歌いながら見惚れるメンバー。ファンも肩を組む2人の姿に大興奮だ。久々の来日で日本語が緊張すると語りながらも、終始観客とのコミュニケーションを楽しみ、あっという間にクライマックスへ。「Oppa,Oppa」など、怒涛のメドレーで畳み掛けて、銀テープが舞う演出に歓声が上がる中パフォーマンスが終了した。

充実感に満ちた表情でお礼を述べる2人。「今日は暑い中、僕たちを待ってくれてありがとうございました。バリバリ好きっちゃん!」と、ドンへの九州弁に沸く会場。「近いうちにまた会いましょう!めっちゃ嬉しかったです!」と、ウニョクも名残惜しそうな表情を浮かべながらステージを去り、a-nationの幕が降りた。

他にも、映画『リメンバー・ミー』の主人公吹替と主題歌を担当した石橋陽彩や、個性あふれるオルタナティブな4人組ダンス&ボーカルFAKY、福岡から全国へ知名度を上げているグループFREAK、高校生1年生とは思えぬ圧倒的な歌声と表現力で視線を集めたみゆな、a-nation常連の身長180cm以上の8人組男性ボーカルグループSOLIDEMO、5人組の男女混成ダンス&ヴォーカルグループlol-エルオーエル-など、a-nationらしいバラエティ溢れる顔ぶれで、終始盛り上がりを見せた1日。これから本フェスは、8月18日、19日に大阪ヤンマースタジアム長居、25日、26日に東京味の素スタジアム公演と続く。そこでどんなドラマが待っているか、平成最後のa-nationに期待したい。

取材・文:里中瞳

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