水曜日のカンパネラ、ポーランドの音楽フェス「OFF FESTIVAL 2018」で大盛況
写真:Mariko Kurose
水曜日のカンパネラが4日、ポーランドの野外フェス「OFF FESTIVAL」に出演した。「OFF FESTIVAL」はポーランドのカトヴィツェという都市で2006年から開催されており、2017年にはイギリスの新聞「The Guardian」でヨーロッパのベスト音楽フェスティバル10に選ばれた注目のフェスである。
4日夜、小降りの雨のなか深夜に向けて盛り上がりはじめた「Experimental Stage」に登場した水曜日のカンパネラ。「Wednesday! Wednesday!」という掛け声の中、「贏政」のイントロがはじまりコムアイが裸足でステージに躍り出ると、会場の外にも溢れ出るほどの超満員のオーディエンスが拍手と歓声で迎え入れる。「桃太郎(Remix)」、「ウランちゃん」で、ステージ前の柵にまたがり歌うコムアイに、会場の熱気はさらに高まった。
「マチルダ」でふと姿が見えなくなったかと思えば、客席中央のどこからか用意された脚立の上に再び姿を現す。客席の中央でみんなに囲まれ「ゴッホ」を歌いきり、ステージに戻った。
「南方熊楠」「見ざる聞かざる言わざる」と新作からの曲が続き、「かぐや姫」では後光のような眩しい光の中、コムアイのシルエットが妖艶なうごきを魅せる。曲が終わると歓声と拍手が鳴り止まないまま、地響きに変わった。会場の床をオーディエンスが踏み鳴らしているのだった。「こんな素敵なオーディエンスはいない!ありがとう!」とコムアイ。音楽を全力で楽しむポーランドのオーディエンスたちと、水カンの音楽が自然にマッチしたのかもしれない。
アジア、アメリカ、ヨーロッパと、各地でライブを行ってきた水曜日のカンパネラ、ヨーロッパでも少しずつ手応えを感じはじめたのではないだろうか。今後の展開が楽しみだ。
「OFF FESTIVAL 2018」 セットリスト
1. 嬴政
2. シャクシャイン
3. 桃太郎(Remix)
4. ウランちゃん
5. マチルダ
6. ゴッホ
7. マトリョーシカ
8. ユタ
9. 熊楠
10. 見ざる聞かざる言わざる
11. かぐや姫
12. マルコポーロ(Remix)