エビ中 夏の恒例野外ワンマン「ファミえん」初の2DAYS開催、年末の大学芸会&秋ツアーをサプライズ発表

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私立恵比寿中学(エビ中)が毎年恒例行事として行っている大型野外コンサート「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in山中湖 2018」が、今年は8月18日、19日の二日間にわたって、2014年以来となる山中湖交流プラザ“きらら”シアターひびきにて開催された。

「ファミえん」は遠足をテーマに行われる野外ワンマンコンサートとして、2013年に河口湖ステラシアターにて初開催。翌2014年の山中湖交流プラザ“きらら”シアターひびき、2015年の越後丘陵公園(新潟県長岡市)、2016年の富士急ハイランド・コニファーフォレスト、2017年のモリコロパーク(愛知県)に続き今年で6回目を迎え、同会場での開催は2014年以来4年ぶりとなった。

なお今年は初の2DAYS開催となり、2日間で約11000人のファミリー(エビ中ファンの総称)が全国から集まった。さらに今年は、フジテレビNEXT(18日)、フジテレビONE(19日)での生中継を実施し、会場に来れなかったファミリーもテレビから参戦する形となった。

初日(18日)は、夕方からスタートする「夜のファミえん」。7月の猛暑が嘘のように、会場は少し肌寒ささえ感じる気候。

「夜のファミえん」をイメージして制作されたoverture(序曲)にのって6人のメンバーが登場。インディーズ時代の楽曲「オーマイゴースト?」のリアレンジ・ヴァージョンで公演の幕が開けた。“エビ中”の文字が隠された柄の赤×白のスポーティなセットアップ衣装が薄暮に映える。

MCで真山りか(出席番号3番)が「4年ぶりの山梨での『ファミえん』になりますが、夜になると雰囲気が変わりますね」と切り出し、4年前の同会場での「ファミえん」を振り返ると、柏木ひなた(出席番号10番)は「4年たったじゃないですか。あの時からはパワーアップしたわけですよ。それをもっともっと皆さんに見せてやりましょうよ!」と切り返し、星名美怜(出席番号7番)が「みんな、まだまだ盛り上がっていくよー!」と挑発。

夜という時間帯を意識したと思しき「オーマイゴースト?」「禁断のカルマ」「参枚目のタフガキ」に始まり、しっかりと聞かせる「紅の詩」「君のままで」「響」「春の嵐」「靴紐とファンファーレ」など、MCの言葉通り、この4年間での成長を感じさせるパフォーマンスを魅せつけていく。が、「靴紐とファンファーレ」の曲中に柏木の靴が脱げるというハプニングに、小林歌穂(出席番号11番)から「靴紐をちゃんと結んでくださいね(笑)」と突っ込まれるといった茶目っ気は相変わらず。

その後、同日より配信となった「FAMIEN’18 e.p.」収録の新曲「朝顔」を初披露。最後は「ナチュメロらんでぶー」「summer dejave」と歴代の“ファミえんテーマソング”で本編を締めくくった。

アンコールに応えて再びステージに登場すると、彼女たちのライヴ定番曲「HOT UP!!!」「自由へ道連れ」を立て続けに披露。花道にメンバーが散らばり、各々が大いにオーディエンスを盛り上げた。

続く「スウィーテスト・多忙。」では、冒頭歌詞の「打ち上げろ花火」に合わせて花火が打ち上げられ、盛大に夜空を彩り観客を魅了。続く楽曲のパフォーマンスのまさに直前、マネージャー(藤井校長)より、12月23日、24日、25日の3DAYSにわたり、幕張メッセ・イベントホールでの「クリスマス大学芸会」の開催が校内放送(サプライズ発表)され、最後は「FAMIEN’18 e.p.」収録のもう1曲の新曲、「イート・ザ・大目玉」で、初日の公演を締めくくった。

翌2日目(19日)は、初日とは打って変わり「昼のファミえん」。ステージ後方には、富士山の雄大な姿が、まるで自然の壮大なセットの如く浮かび上がる。

前日とはまた趣の異なるovertureが流れ、夏らしい水風船模様の浴衣を想起させる衣装に身を包んだメンバーがステージに登場。この日もやはりインディーズ時代の楽曲にして、彼女たちの夏の風物詩とも言える珍曲「ご存知!エビ中音頭」で公演がスタートした。

柏木ひなたが「昨日とは全く違って、明るくて気持ちよくて、内容も違うわけですよ、全然。だから準備(心)しておいた方がいいですよ!言いましたからね!」と観客を煽ると、前日の“夜”のテーマとは打って変わり、「マブいラガタイフーン」「ほぼブラジル」「熟女になっても」「夏だぜジョニー」「YELL」と、“真夏の昼”をイメージしたセットリストでたたみかける。

さらに、「揚げろ!エビフライ」の最新ミックス、「ザ・ティッシュ~とまらない青春~」「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」と初期の代表曲でファミリー(エビ中ファンの総称)を奮い立たせる。かと思えば、6年前の最初の「ファミえん」から毎年披露している、「もはやファミえんでしか聞けない曲」(柏木ひなた)「いい湯かな?」では、その郷愁感を喚起させる歌詞に思わず真山りかと柏木ひなたが涙する一幕も。

本編最後のブロックでは、「HOT UP!!!」「Go!Go!Here We Go!ロック・リー」でウォーターキャノンと噴水の饗宴を、「ゼッテーアナーキー」では水の入った巨大なバルーンボールに加え、メンバーがステージを降りて直接水風船をファミリーに投げつける演出で会場は阿鼻叫喚。さらにダメ押しとばかりに、続く「金八DANCE MUSIC」「イート・ザ・大目玉」で、メンバーはステージを後にした。

この日もアンコールは4曲。最後の「ナチュメロらんでぶー」では、銀テープの特効が用意されたが、風ですべてステージに舞い落ちることに。最後のMCで、秋ツアー(全5都市6会場)の開催を発表し、二日間にわたる「ファミえん」は、各日2時間半、26曲(計52曲)の熱演に終止符を打った。メンバーは、ステージに落ちた銀テープをファミリーに届けながら、終演を惜しむファミリーに最後の挨拶をかわしていた。