プライマル・スクリーム、四半世紀を経て“失われたメンフィス録音のオリジナル音源”を10/10に日本先行発売
プライマル・スクリームのメンバー、アンドリュー・イネスの自宅地下室で1993年メンフィスの名門スタジオ“アーデント・スタジオ”でのレコーディング音源が最近発見され、“失われたメンフィス録音のオリジナル音源”として「ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ – オリジナル・メンフィス・レコーディングス」のタイトルでCD2枚組、2LP、デジタルの各フォーマットで10月10日に日本先行発売される。
CDのDisc1には「ジェイルバード」「ロックス」など、その後の華々しい楽曲の誕生に繋がるアーデント・スタジオでの録音計9曲を収録。Disc2には、“ARDENT OUTTAKES”と称された、初期リハーサル・ジャムなど計15曲のレア音源を収録。収録曲全24曲は、すべて未発表音源となる。
また、iTunes Storeでは本日より、新作「Give Out But Don’t Give Up – The Original Memphis Recordings」の予約注文を受付中。
ボビー・ギレスピーは新作に関して「1993年、俺たちはメンフィスに行って、トム・ダウドとマッスル・ショールズ・リズム・セクションとアルバムを作った。そのアルバムは日の目を見ることがなかった…今まではね」と語っている。
プライマル・スクリームは名盤「スクリーマデリカ」に続くアルバム制作の為1993年メンフィスの地を目指し、アーデント・スタジオにてプロデューサーのトム・ダウド、デヴィッド・フッド(ベース)、ロジャー・ホーキンス(ドラムス)ら、マッスル・ショールズ・リズム・セクションとレコーディング・セッション行なった。
しかし、バンドと当時のレーベル、クリエイション・レコーズのボス、アラン・マッギーはその音源の出来に落胆し、新たにプロデューサー ジョージ・ドラキュリアスを起用、再びセッションを行なう。アーデント・スタジオでの音源パートは差し替えられ、現在知られている「ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ」が完成し、1994年に発売された。
ボビー・ギレスピーはさらに「とてもいい意図をもって臨んだのに、何故かその後道を見失ってしまったような気がしたんだ」、「クリエイティヴィティがこういう風に道を誤っていくんだって教訓は間違いなくあるね。僕たちは常に前進し続けて振り返ることのないバンドではあるけれど、折角メンフィスに行ったのに当初意図していたことをせずに終わってしまったことを、僕は何年も悔やんできた。こんなに長い時間が経った後でこれらの曲を聴いたおかげで、すべてが大丈夫だってまた思うことができたよ。報われた気がするね」と語っている。
今年後半には「ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ」のドキュメンタリーがBBC 4で放映予定となっている。
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