高橋優 主催「秋田CARAVAN MUSIC FES 2018」が大盛況、MCでツアー開催も発表
3年目となる自身主催のフェス「秋田 CARAVAN MUSIC FES 2018」が9月1日、9月2日に仙北市・田沢湖生保内公園野球場で開催された。
初日のトップバッターで登場した岡崎体育は自身の楽曲を「秋田CARVAN MUSIC FES」バージョンにちょいちょいアップデートして会場を盛り上げ、阿佐ヶ谷姉妹は教科書的ソプラノボイスで「となりのトトロ」の替え歌「となりのアキタ」を披露。
Little Glee Monsterは、manakaが小学生の時に「高橋優のリアラジ」にメールを送った経験があることを告白。
可憐なリトグリの後、Vラインの海パン一丁という“正装”で登場した小島よしおは、なんと“なまはげ伝道師”の資格を持っていることが判明した。
そしてJUN SKY WALKER(S)は高橋との交流に触れつつ、ライブそのもので世代やジャンルを超えてオーディエンスをひとつにした。
高橋優のライブ前という難しいポジションでエハラマサヒロが珠玉のネタに挟んだのは高橋優のモノマネだった。
出演者全員でつないだバトンを託されるようにトリの高橋優が登場。1曲目は「虹」。昨年夏の高校野球テーマ曲だったことは記憶に新しいが、今年の金足農業高校のドラマと重なり、秋田の空の下で響くこの曲がより一層浸透していくように感じた。
曲終わり、ギターのヘッドに赤とんぼが止まっているのを見て「君が一番近いリスナーだな」と一言。秋の足音が近づいている秋田らしい一幕だった。
全編秋田弁ソング「泣ぐ子はいねが」では怒涛のコールアンドレスポンスでこの日一番の盛り上がりを見せた。
「このフェスは13年やろうって宣言してる。だからまだ産まれたばかりのフェスです。誰に選んでもらわなくたって、いつかあなたが主役になる瞬間が来る。そんな日を目指してこれからさらに良いものをみんなで作り上げていきましょう!」というMCにつづいて「プライド」を披露。最後は出演者全員で「明日はきっといい日になる」を歌って1日目が終了した。
初日につづいて、生駒里奈(由利本荘市出身)、藤あや子(仙北市出身)といった秋田出身著名人のビデオメッセージ、そして柳葉敏郎(大仙市出身)のカウントダウン(こちらもビデオ出演)、門脇光浩仙北市長の開会宣言でスタート。
のっけから秋田色100パーセントだ。オープニングの弾き語りには、なんと生駒里奈が生登場のサプライズ!高橋と「福笑い」をコラボした。
ORANGE RANGEは「ロコモーション」「花」などのヒットチューンに「Ryukyu Wind」などの新曲を織り交ぜつつ、「上海ハニー」ではカチャーシー(沖縄民謡の踊り)で沖縄と秋田のコラボを実現。
つづいてORANGE RANGEからの柑橘系つながり、モノマネ芸人みかんが登場。袖で観ていた高橋優を予定外に呼び込んで武田鉄矢、事務所の大先輩の福山雅治のモノマネを引き出し強引にコラボする場面も。
竹原ピストルはアコギ1本の弾き語りでじつにさまざまな表情の楽曲を表現していく。かつメッセージは真っ直ぐオーディエンス一人ひとりに突き刺さる。
芸人さんも出演する「秋田CARAVAN MUSIC FES」らしく、最後は「浅草キッド」をカバー。いつの間にか会場はあたたかい手拍子であふれていた。
高橋優の「なんでだろう」ネタを披露したのはテツandトモだ。さらに高橋がこれまた急遽合流し、テツの赤ジャージを着込んで“テツandトモandユウ”を即席で結成して「なんでだろう」ダンス。
10年ぶりに秋田に来た思い出を語りつつ、この日のCHEMISTRYが見せたのはデビュー曲の「PIECES OF DREAM」から最新曲の「Heaven Only Knows」まで、彼らの歩みを凝縮したようなライブだった。
ロバートのステージでは、じつは一時期ラッパーになろうか迷ったという秋山による最高に切れ味の悪いラップが会場の笑い声と共に周辺の山にこだました。定番の体だけモノマネでは梅宮辰夫のなまはげバージョンが登場。
西日が差す会場に「虹」のメロディが降り注ぎ、2曲目の「BE RIGHT」ではポジティブな言葉の連射でオーディエンスを盛り上げる。高橋優の「秋田CARAVAN MUSIC FES」最終日のライブが始まった。
次に披露したのは、自分を育んでくれた地域や身近な人への感謝をもっと素直に表現したいと思ってつくったという「ありがとう」。ライブで初めて歌うのがこのフェス、この場所というところに高橋の想いの純粋さが伝わってくる。
9月21日より全国公開される映画『パパはわるものチャンピオン』の主題歌にもなっている曲ということで、次に「ロードムービー」を持ってくるあたりにストーリー性が感じられて面白い。
「ルポルタージュ」「泣ぐ子はいねが」のアップテンポなナンバーのあとに、高橋はMCでこう言った。
「思うようにいくことは少なくて、ここでやめようかなとか、向いてないなと思うことは多々ある。でもそこでやめてたら今日みたいな日は来なかったと思う。立ち止まらずに、あきらめずに、今日までみんなが生きてきてくれたからこの時間を一緒に過ごさせてもらったんだと思う。ここで止まるんじゃなくてまだまだ続けていこう」
高橋の言葉と「プライド」のメッセージが溶け合って、きれいな夕空が広がっていった。
ラストは出演者を呼び込んで「明日はきっといい日になる」を歌って大団円。今日が終わってまた明日が来る。そんな当たり前のことが限りなく大切に思えた瞬間だった。
2日間合わせて16000人(各日8000人)のオーディエンスでつくりあげた仙北市での「秋田CARAVAN MUSIC FES」、この熱をつなげて1年後にまた秋田のどこかで開催となるのを楽しみにしていて欲しい。
最終日となる2日目のMCでは12月より全国ツアー「⾼橋 優 LIVE TOUR 2018-2019 『STARTING OVER』」を開催することを発表。全国18箇所・22公演となり、ホールとアリーナ、そしてLIVE HOUSE EDITIONと題した沖縄のライブハウス公演を2019年4月まで巡る。なお、チケットの詳細は後日発表となる。
さらに10月24日に発売となる6thアルバム「STARTING OVER」の収録曲詳細も発表。当初の15曲収録予定から新曲が1曲増え、計16曲収録の大ボリュームのアルバムとなることが決定となった。
そして9月19日発売の20thシングル「ありがとう」と10月24日発売となる6thアルバム「STARTING OVER」、両方購入した方が対象となるW購入者特典の詳細も発表。
2種類のコースが設けられ、[高橋コース]は抽選で総勢1090名様を全国ツアー会場で行われるミート&グリートへご招待。ステージで熱いパフォーマンスを披露したばかりの高橋優と会えて、さらにグループで記念撮影を行うプレミアムな企画だ。
また、[優コース]は「秋田CARAVAN MUSIC FES 2018」の模様を360°VR映像で期間限定で配信。スマートフォンやPCで楽しめる、スペシャルなVRカメラアングルによる新感覚のライブ体験が、応募者全員にプレゼントされる。
また今回のタイミングに合わせ、9月19日発売のニューシングル「ありがとう」のミュージックビデオが解禁となった。
主題歌となった映画「パパはわるものチャンピオン」の世界観とリンクした内容の映像となっており、今回のミュージックビデオには映画キャストの棚橋弘至・寺田心も出演している。