KREVA「クレバの日スペシャルライブ〜大阪編〜」感涙のセットリスト&サプライズで大阪が沸騰
ソロデビュー以来、毎年9月8日を“クレバの日”とし、ファンを驚かせ喜ばせるリリースやライブなど、さまざまな企画を繰り広げてきたKREVA。彼は今年、その舞台に大阪を選び、「クレバの日〜大阪編〜」を開催した。
まずは繁華街・難波にある大型複合施設「なんばパークス」で「90分8秒チャレンジ!サイン会&ミニライブ」と題したイベントを実施。90分8秒と時間もまた“クレバ”で、できる限りの人にサインするという目標を設定してファンとの交流を深めた。
そして18:30からは場所を大阪・Zepp Osaka Baysideへと移し、「クレバの日スペシャルライブ〜大阪編〜」も決行。この年に一度のお楽しみである特別なライブの模様は、下記クイックレポートで紹介しよう。
まずは新曲「存在感」で、バンドを従えまさに存在感たっぷりに表れると、有無を言わせぬ代表曲「音色」へとつなげスタートダッシュ。いきなり深いKREVAの世界にグッと引き込む。すると今度はアグレッシブに「基準」や「ストロングスタイル」へ。重みがありつつもエッジのきいたラップに、思わず観客は前のめりになってさらに没頭。しかも、そんなファンをさらに揺さぶるようにレゲエ調の「OH YEAH」やポップな「C’mon,Let’s go」も投下され、大コールやシンガロングで一体感を生み、楽しさは全開だ。
しかし、中盤になると最近の自然災害のことを思い「これを届けたい」と、「KILA KILA」もセレクト。背中を押してくれるような前向きなメッセージを美しいメロディのせると、誰もがじっと動きを止めてその一言ひと言に耳を傾ける。これまで幾度となくファンに進むべき道を示してくれたKREVAならではの光景だろう。
もちろん、彼の魅力はまだまだ多彩。終盤戦に入るとメロウな一面で観客をノックアウト!「かも」ではピアノの音色に寄り沿うようにボーカルが鼓膜を心地よく刺激し、さらに行く夏を惜しむような「イッサイガッサイ」では“梅田”“アメ村”など大阪バージョンのリリックで、大阪人のハートをわしづかみする。
まさにうっとりとした気分にさせられるが、そこに追い打ちをかけるようになんと三浦大知の「飛行船」をカバー。舞台上には三浦からの花輪が持ち込まれ、その花を使って音を出すマシンを駆使し、何とも抒情的で神秘的な音世界を作り出す。そして「大ちゃん(三浦)に拍手を!」と、観客に拍手を促すと、「来ちゃいました!」と三浦本人が駆け込んでくるではないか。
これには、悲鳴にも近い大歓声が上がって会場はヒートアップ。そしてそこからは2人による白熱のパフォーマンスで「蜃気楼 feat.三浦大知」など3曲を立て続ける。ステージを端から端まで2人が駆け巡り、時に向かい合って目を合わせ歌う姿は今日だけのスペシャル感絶大。
また三浦の伸びやかなボーカルとスピード感あるKREVAのラップは相乗効果を生み、観客のアドレナリンを大放出させ、ジャンプ&ジャンプ&ジャンプでフロアを揺らす。
そしてガッツリ握手で三浦を送り出すと、最後の1曲は「Na Na Na」。シルバーテープが天から降り注ぎ、アンセミックなサビでは当然観客は大コール。KREVAに伸ばされた多くの手にはテープが光り、非日常のまばゆいラストシーンで本編は締めくくられた。
だが、会場にはその名を呼ぶ声が上がり大きなクラップも響くと、KREVAは笑顔で再登場してキラーチューン「アグレッシ部」でアンコールに応える。
そして「俺、これ(次の曲)よく言い表していると思う」と新曲「俺の好きは狭い」へ。彼の音楽や生き方に対する姿勢を伝えるこの曲に、観客は一音ずつ頷くようにリズムを取り、しっかりとKREVAとの時間を噛みしめ、ついにライブは幕を下ろした……と、思いきや、ワンコーラスだけ「健康(908fes Ver)」のおまけも。最後の最後にはチャーミングなKREVAにキュンとさせられることとなった。
ちなみに、終演後には来場者全員に新作「存在感」-include 5 tracks- KREVA直筆サイン入りインスト盤を贈呈した。
セットリスト
01.存在感
02.音色
03.パーティはIZUKO?
04.基準
05.ストロングスタイル
06.OH YEAR
07.Have a nice day
08.C’mon, Let’s go
09.KILA KILA
10.成功
11.かも
12.王者の休日
13.イッサイガッサイ
14.飛行船
15.蜃気楼(KREVA&三浦大知)
16.FEVER (三浦大知&KREVA)
17.全速力(KREVA&三浦大知)
18.Na Na Na
EN1.アグレッシ部
EN2.俺の好きは狭い