ゆず、岡田将生主演のNHKドラマ「昭和元禄落語心中」に新曲「マボロシ」を書き下ろし
ゆずの新曲「マボロシ」が、10月12日よりスタートするNHK総合の新ドラマ「昭和元禄落語心中」(毎週金曜22:00)の主題歌に決定した。
同ドラマは、若者たちを中心に落語ブームを巻き起こした、雲田はるこ氏による漫画「昭和元禄落語心中」(講談社)のテレビドラマ化したもので、昭和の落語界を舞台に、噺家の素顔と業を描く本格落語作品。
脚本は連続テレビ小説「マッサン」の羽原大介氏、演出には映画監督のタナダユキ氏を迎え、主演の岡田将生をはじめ、竜星涼、成海璃子、大政絢、山崎育三郎ら人気俳優が出演する。
「マボロシ」は、北川悠仁が原作を読み込んだ上で作詞・作曲を担当。今年にアルバム「BIG YELL」をリリースするなど、前向きでポップな印象が広く認知されているゆずだが、本作では物語の世界観を踏襲。「今までゆずが表題曲の中で表現してきたポップさだったり、前向きさだったりを手放し、新たな自分たちの表現を目指す」ことを念頭に、近年のゆずシングル作品には見られなかった、シリアスで幻想的なミディアムバラードとなっている。
数々のタイアップ作品を世に送り出しているゆず。2014年にフジテレビ系「僕のいた時間」の挿入歌&テーマソングとして「よろこびのうた」「素顔のままで」を提供しているが、“ドラマ主題歌”としては2013年にリリースしたNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」主題歌「雨のち晴レルヤ」以来、約5年ぶりとなる。
北川悠仁 コメント
今回ドラマ主題歌のお話をいただき、初めて原作を読ませていただきました。
夜中に読み始めたところ、あっという間に物語の世界観に引き込まれて、全巻読み終わる頃には朝を迎えていました。
すべての登場人物に「生と死」「愛と憎しみ」「美しさと残酷さ」がはらんでいて、“落語”という明るいテーマとは裏腹に、巻きおこる物語の激しさに、読んでいてゾクゾクしました。どのキャラクターも本当に個性的なので、キャストの皆さんがどのように役を演じていくのか、とても楽しみにしています。
「マボロシ」を制作する上で最初に思ったことは、今までゆずが表題曲の中で表現してきたポップさだったり、前向きさだったりを手放し、新たな自分たちの表現を目指すことでした。「昭和元禄落語心中」の物語が持つ闇、その中に潜む美しさを楽曲で追い求めました。
試行錯誤の末、“マボロシ”というテーマが浮かび、このキーワードと物語に背中を押され、今までのゆずにはない、切なく幻想的な楽曲に仕上がりました。また、ゆずの核である歌も、いつも以上に可能性を模索しています。新たな扉を開かせたくれたこの物語との出会いに、心から感謝しています。