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H ZETT M “ピアノ独演会”ライブレポートを公開、1/26埼玉にて-新年の響きの陣-開催決定

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H ZETT M 9月28日神奈川県やまと芸術文化ホール「“ピアノ独演会”-やまと芸術の陣-」 写真:Yuta Ito

H ZETT M(エイチ・ゼットエム)がピアノ1台でオーディエンスと対峙し、その独創性あふれる世界観をたっぷりと披露することで好評のソロコンサート“ピアノ独演会”。毎回チケット即完売のこの公演が、9月28日に神奈川・やまと芸術文化ホールで開催された。
 

H ZETT M 9月28日神奈川県やまと芸術文化ホール「“ピアノ独演会”-やまと芸術の陣-」 写真:Yuta Ito

秋の花々が咲き始め、実りの季節の訪れを感じさせるさわやかな晴れ空の元、開場とともに客席は約1200人の観客に埋め尽くされ超満員となった。多くの顔を持つ H ZETT Mが本職であるピアニストに徹したこの“独演会”では、ピアノ一台で行う本格的なコンサートとあって、クラシック音楽のコンサートを思わせるような着飾った男女が目立ったが、その年齢層は幅広く、老夫婦や開演を待ちわびた親子連れの姿も多く見えた。

客席照明が落ち、満場の拍手の中、さっそうと登場した H ZETT M。1曲目は“極秘現代”。彼の独特な世界感とシニカルな表現が入り混じるこの曲が“ユーモレスク”のグランドピアノにサンプラーやルーパーを組合わせた不思議な音世界へと変化してゆき、観客を一気にその世界へ誘い込む。

次の曲では“枯葉”“小さい秋みつけた”をはじめ、初秋にふさわしいメロディーがメドレーアレンジで展開されていった。どこかで聞いたことのあるはずのそれらの響きが不思議と新鮮味に溢れており、H ZETT Mの演奏技術の高さを改めて認識させる。

その後は“子供の時にみた夢のような”“ランドスケープ”“嬉しさを抱きしめて”と人気の曲が続き、“すりぬける”で第一部が終了した。サンプリングされた声を使ったシニカルな演出が印象的であった。
 

H ZETT M 9月28日神奈川県やまと芸術文化ホール「“ピアノ独演会”-やまと芸術の陣-」 写真:Yuta Ito

休憩を挟んだのち、第2部が開幕。

ステージはその模様を大きく変えた。スピーカーや舞台セットが姿を消し、グランドピアノ一台が置かれているだけのステージにH ZETT M がふたたび登場。ギミックを一切排除し、まさにピアノ一台でオーディエンスと向き合う形となった。

“未完成ワールド”から始まり、先日ミュージックビデオが公開されたばかりの“水の流れ”が披露されると、その美しい響きに観客は聞き入っていた。

“地平線”“新しいチカラ”と壮大で華やかな楽曲では持ち前のコミカルなパフォーマンスも飛び出し、時に笑い声が起こる。そして“ARIGATO”で本編が終了。

その後のアンコールにも応え、満場の拍手でH ZETT Mが送り出された。灯された客席の明かりが、鳴り止まない拍手をゆっくりとフェードアウトさせて夢の時間は終わったが、会場を後にする人々の顔には満面の笑みと次回への期待があふれていた。

残念ながら9月30日に予定されていた「ピアノ独演会2018 秋 -初四国の陣-」は、台風24号の影響でやむなく延期となり、振替公演が来年6月2日に開催されることがアナウンスされている。

そして本日、新たに「ピアノ独演会 -新年の響きの陣-」が新年1月26日埼玉・戸田市文化会館にて開催されることが発表された。「新年の響き」と銘打たれたこの公演、年明けにふさわしく、さらに深いH ZETT M の音楽性に触れることのできる公演になるだろう。チケットは即完売が予想される。

ライブ写真:Yuta Ito

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