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グドモ、前身バンドfor better, for worseと“対バン”したツアーファイナル

アーティスト

グッドモーニングアメリカが、9月28日に東京・マイナビBLITZ赤坂にて「the BEST HIT GMA tour 2018」ファイナル公演を開催。対バンに彼らの前身バンドであるfor better, for worseを迎えた、一夜限りの復活ライブの模様をレポートする。

2018年、現メンバーになって10周年、そしてメジャーデビュー5周年を迎えたグッドモーニングアメリカ。結成10周年アニバーサリーとして「グッドモーニングアメリカからの10くらいの恩返し」と銘打ち、様々な企画を発表している彼らは、その4つ目として「for better, for worseベストアルバム、1夜限りの復活ライブ敢行」を宣言。

7月11日に同時発売したグッドモーニングアメリカ初のベストアルバム「the BEST HIT GMA」を引っさげたリリースツアーのファイナル公演に“対バン”する形で、この日一夜限りの復活を遂げた。
 

グドモ ツアーファイナル for better, for worse

バンド10周年のロゴが掲げられたステージに、渡邊幸一(Gt/Cho)、ペギ(Dr/Cho)、たなしん(Ba/Cho)、金廣真悟(Vo/Gt)がまずfor better, for worseとして登場。当時さながらの黒いジャケット姿で「A waiting room」を披露すると、渡邊は「自分自身がどういうテンションでMCをしていいかちょっとまだあまり把握できていない」と困惑したようすを見せ、黒髪に扮したたなしんも言葉少なに振る舞う。

高校で結成した彼らは「まさか赤坂BLITZでフォーベターを演るなんて」と驚きと喜びをにじませると、金廣も「当時演ってたセットリストよりも長いですからね。温かく見守ってくれたら嬉しいです。」と語った。

ライブ中盤の「Unchangeable」では渡邊がボーカルをとって会場の熱視線を集め、金廣と代わる代わるマイクをとるパフォーマンスで盛り上げる。金廣に「歌詞は渡邊幸一でございます」と紹介された「Can you hear?」では、照れくさそうな渡邊を横目に、もの静かなたなしんがベースを鳴らしてリード。いつものグッドモーニングアメリカと異なるこれらの風景も、渡邊は「僕らの次の10年に向けて知ってもらいたい1ページ」だと話し、メロコアからエモへ系統していく軌跡を辿るように、最後は「Never forget your mind」で締めくくった。

金髪に戻ったいつものたなしんがファンの間を縫って登場しステージに上ると、満面の笑みの金廣が「グッドモーニングアメリカ、始めます。」と宣言し、ファン投票で1位になった「言葉にならない」でステージをスタート。いきなり最高潮を迎えるかのごとく転がっていくファンを前に、金廣は「BLITZ!」と叫び「ベストに入ってる曲ガンガン演ってくんで!」と惜しみなくライブアンセムを連投していく。

10周年ということでそれぞれ過去を振り返るメンバー。渡邊は「終わりは始まり」と未来へ繋げていく意志を見せると、前身バンドではメンバー加入していなかったペギは「さっきのバンドの記憶はほぼない」としながら「楽しくやらせてもらいました。」と笑顔を見せる。たなしんは「昨日の夜とかどうもエモくなっちゃって、病んでるツイートみたいのしちゃったんですけど…」と心境を明かすと、「今日泣きながらライブするんじゃないかと思ったら、そんな気持ち1ミリもなくて、みんなの顔見てたらめちゃめちゃハッピーになってきちゃって!」と感情を爆発させ、恒例の“ファイヤー!”で腕を突き上げた。

「アブラカタブラ」「イチ、ニッ、サンでジャンプ」であっという間にライブも折り返すと、金廣は「10年後、みんなはどうなっているでしょう?」と問いかけ「俺らは45歳でメロコアやれるかな?笑顔でバンドやりたいなと思っていますので、よろしくお願いします。」と「餞の詩」「未来へのスパイラル」「キャッチアンドリリース」でラストスパートへ。最後の「STAY WITH ME」ではギターを置き、マイクを握った金廣がステージを左右に歩きながら渾身のパフォーマンス。ペギの叩くビートにあわせて渡邊、たなしん、そして会場全体で飛び跳ねるライブで本編を締めくくった。

迎えたアンコールでは、12月22日に地元・八王子の3会場でサーキットイベント「HACHIDORI天狗祭サーキット」を開催すること、11月14日に6枚目のアルバム「!!!!YEAH!!!!」をリリースすること、そして新作を引っさげた3年ぶりのワンマンツアーを開催することを立て続けにアナウンス。そして先日MVを公開したばかりのアルバムリード曲について、金廣が「みんな、できるよね?」と問いかけると新曲「YEAH!!!!」を披露。サビではMVさながら会場は左右に揺れるピースサインで溢れ、一体感をそのままに「拝啓、ツラツストラ」を続けて「ありがとう、また会いましょう。」とステージを後にした。

公演を追え、SEに「言葉にならない」が流れると、沸き起こった合唱がライブをまだ終わらせない。予定外のWアンコールに再々登場すると、上裸になったたなしんが「思い出を共有しよう!」と投げかけ、最後の最後に選んだのは「そして今宵は語り合おう」。メンバーそれぞれが10年間の思いをぶつける熱演でフィナーレを迎えた。
 

グドモ ツアーファイナル

撮影:watanabe’kool’syo

セットリスト
for better, for worse
M1. A waiting room
M2. A landscape back to us
M3. Angel’s ladder
M4. I’m sorry, thank you
M5. Drop a curtain with kiss scene
M6. 350 miles away
M7. Unchangeable
M8. In the rain
M9. Can you hear?
M10. Heartstrings
M11. Never forget your mind

グッドモーニングアメリカ
M1. 言葉にならない
M2. コピペ
M3. Darwin’s Train
M4. ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
M5. 心臓抉って
M6. カラツ風ガ吹キツケル
M7. マリオネット演者ノ詩
M8. アブラカタブラ
M9. イチ、ニッ、サンでジャンプ
M10. あなたの傍に猛ダッシュで
M11. 空ばかり見ていた
M12. 餞の詩
M13. 未来へのスパイラル
M14. キャッチアンドリリース
M15. STAY WITH ME
Enc1. YEAH!!!!
Enc2. 拝啓、ツラツストラ
W-Enc. そして今宵は語り合おう