österreich、「楽園の君」の参加ミュージシャンが発表 ボーカルにcinema staff・飯田瑞規を起用 MV公開&先行配信もスタート
TOKYO MXほかにてさきほど初回放送を終えたばかりのTVアニメ「東京喰種トーキョーグール:re」第2期である「最終章」。EDテーマとしてアナウンスされていたösterreich「楽園の君」もオンエアとなった。
前作のTVアニメ「東京喰種トーキョーグール√A」のOPテーマ「無能」では、ボーカルに鎌野 愛(ex.ハイスイノナサ)を迎えて制作がされていたが、回の新曲「楽園の君」ではcinema staffの飯田瑞規が務めていたことが明らかとなった。
さらに、ドラムスには、アニメのシリーズ第1作のEDテーマ「聖者たち」を務めたPeople In The Boxから山口大吾が、コーラスには前述の鎌野 愛を迎えるなど、まさにTVアニメ「東京喰種トーキョーグール」シリーズの「最終章」を飾るのに相応しい布陣。今回のこの楽曲によせて、原作者である石田スイもコメントを寄せている。
そして、早速本日0:00より、この新曲「楽園の君」の配信でリリースに。さらに、同曲のミュージックビデオもYouTubeで公開となっている。監督に、レイチェルミラーを迎え、撮影は日本国内で行われ、その壮大なロケーションと、対象的なミクロな視点とが交差し、重なっていくという美しい映像。
CDパッケージは、期間生産限定盤として12月12日に石田スイ描き下ろしイラストパッケージにてリリース予定となっている。
石田スイ コメント
元々、「the cabs」というバンドが好きだった。とくに「二月の兵隊」という曲が好きで、無印7巻あたりは、ずっとこの曲だけを聴いて描いていた。アニメになるなら、「the cabs」に音楽をつくってもらいたいと考えていた。
無印7巻を描き終わったころに、「the cabs」は解散した。紆余曲折あって、高橋國光に「無能」という曲をつくってもらった。それがきっかけで、ぽつぽつと2人で話すようになった。
時折、「the cabs」の話もした。「いつか一曲だけでも、cabsにやってもらうのが自分の夢」とも語った。結果的にそれは──2人の間でいろいろあったり、外の世界でいろいろあったりして叶わなかったけど、それで良かったと思う。
わりと早い段階で自分は、「高橋國光がつくる音楽だから好きなんだ」と気付いていたし、「楽園の君」が出来ていくなかで、良いものがたくさん見れた。とくに印象深いのは、曲をつくり終わったあとの國光くんの言葉かな。
曲をつくったあと、大体きまって彼は「なんでこんなもん作っちまったんだ」と嘆くんだけど、(そんなことないのに、と思う。)今回はじめて彼が、「これはいい曲だと思う」と口にした。
それが自分はとても嬉しかった。僕もそう思う。この曲に、作品を終わらせてもらうのがたのしみです。
楽曲を支えてくださった岩久保さん、大吾さん、鎌野さん、エンジニアの川面さんありがとうございました。cinema staff 飯田さん、とてもすてきな歌声ありがとうございました。最強でした。
österreich コメント
また同じところに戻ってきました。三年前、音楽にもう一度向き合ったのが「東京喰種」という作品でした。そこから誰に聴かせるわけでもない音楽を作ったりしながら、相も変わらず無軌道な生活を送っていましたが、ある日、気がつくと辺りは三年前と似た景色でした。少し違っていたのは、「東京喰種」が終わりを迎え、ぼくが石田くんと友人になっていたこと。
「無能」という曲をどのように作ったか、あまり覚えていませんが、たぶん何処に身を寄せることなく気の赴くままに作ったのだと思います。時間が経ったいま、そのやり方をもう一度完璧にこなせるほどぼくは器用ではなく、そして、そうしたいとも思いませんでした。
変わっていくものも、そうでないものも、見てきました。なにもない空洞とすれ違うこともありました。自分がどうなったか、正直に言って、引き続きどうしようもない人間のままなのですが、ほんのすこしだけ、誰かのことを考えて音楽を作れるようになったような、そんな気がしています。
たくさんの人に助けられて生き、たくさんの人に助けられて「楽園の君」という曲を作りました。機会をくれた石田くんサンキュー。皆様、まだまだ暑い日々が続きますが体に気をつけて。
高橋國光(österreich)
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