NMB48が8周年記念コンサートを大阪城ホールで開催、1万人のファンが熱狂
10月17日、大阪城ホールにて「NMB48 8th Anniversary LIVE@大阪城ホール」が開催された。
8周年を記念するコンサートは、1期生が刻んだ8年の軌跡をふり返る一方で、これから未来に向けて飛躍するNMB48につながる内容で構成され、1万人のファンを全37曲で熱狂させた。
NMB48のライブの幕開けを告げる「OVERTURE」が。続く「NMB48」で、スタンド席に2レーン用意されたレッドカーペットから総勢71名のメンバーが登場。メインステージに集結するやいなや、観客のボルテージにたちまち火をつけます。続けて「オーマイガー!」、「北川謙二」、「僕らのユリイカ」、「らしくない」と、ノリのいいシングルメドレーで一気に駆け抜けた。「大阪ただいま! 最後までいきますよ〜」と白間がさらに観客を沸かせる。
ひとしきり盛り上がったところで、ステージ上のスクリーンに「2028年@NMB48劇場にて・その1」との文字とともに、“メンバーの10年後”のコントVTRがスタート。あれから10年。年商100億円の化粧品会社社長となった吉田朱里、弁護士になった白間美瑠、ロックンローラーとして活躍する山本彩、今もなおNMB48現役メンバーとしてがんばる川上礼奈。この1期生4人がNMB48劇場で10年ぶりの再会を果たし、33歳にして現役アイドルとして活躍し、ついに総監督まで上り詰めた川上をイジるという設定で、会場を大いに沸かせる。
画面は2010年の1期生お披露目ライブの映像へと切り替わり、あまりの懐かしさにファンからはどよめきが。すると、当時の衣装でステージに4名が登場。「吉田朱里、22歳です!」、「白間美瑠、20歳です!」、「山本彩、25歳です!」、「川上礼奈、23歳です」と自己紹介に続き、山本の「以上、NMB48、1期生“残り”4名です! よろしくお願いします!」との挨拶にファンは大笑い。
NMB48らしく笑い満載のコーナーのあとは、当時の懐かしいモノクロ映像をバックに、パフォーマンスがスタート。「小池」では、セリフを担当する山田寿々のバックに山田菜々の映像が映し出され、ファンは「おぉ〜!」と大喜び。「なんでやねん、アイドル」では塩月希依音、大田莉央奈と研究生たち27名がステージに。「ジッパー」では吉田朱里、村瀬紗英、上西怜、さらに太田夢莉がセンターを務めた「カモネギックス」、「わるるん(わるきー)」では白間美瑠が「もっと好きになってくれへんと、イタズラするでぇ〜」とキュートなパフォーマンスで魅了。2011年のNMB48誕生から2014年までを懐かしいVTRでふり返りつつ、次世代を感じさせる生のステージという、ファンにはたまらない内容となった。
MCに川上千尋、村瀬紗英、太田夢莉、渋谷凪咲、小嶋花梨がステージに。渋谷が満席の女性エリアを呼びかけると女性ファンから大歓声。渋谷は「プリンの香りがする〜!」と喜んでいた。また、“懐かしい”にちなんでMCメンバーの懐かしい写真が次々と紹介され、思い出話に花を咲かせました。メンバーの10年後を追うVTRコーナー「2028年@NMB48劇場にて・その2」。この回では5児の母となり、貫禄たっぷりの谷川愛梨、関西の超売れっ子バラエティータレントに成長した渋谷凪咲が加わり、さらに盛り上がりを見せる。
続いて2015〜2018年のナンバーが繰り広げられた。「想像の詩人」で始まり、チームB2による「匙を投げるな」、チームMの「四字熟語ガールズ」、チームNの「阪急電車」、さらに吉田がプロデュースするユニット・Queentetによる「Which one」では女子力いっぱいのキュートなステージが。山本彩、三田麻央、古賀成美による「おNEWの上履き」、「ドリアン少年」など、2015年から2018年のナンバーを立て続けに披露した。
MCに登場したのは三田麻央、古賀成美、加藤夕夏、岩田桃夏、久代梨奈、井尻晏菜。三田と古賀は、「おNEWの上履き」を歌った感想を。三田は、プライベートでも親交の深い山本と「さや姉が卒業する前に、いつかユニットできたらいいなと思ってたから、叶うと思っていなかった」と喜ぶと会場から大きな拍手が。
メンバーの10年後を追うVTR「2028年@NMB48劇場にて・その3」では、その後も続々と仲間が合流。山本彩加は、アメリカ在住のモデルにして盆栽職人というやり手に。髪はボサボサ、挙動不審で現れたのは太田夢莉! 株のトレーダーになっていて、10年前とは別人になった姿にファンは大笑い。
全3回に及んだ「2028年@NMB48劇場にて」、最後は「せっかくだから、ステージに行こう!」と本人たちがステージに登場。革ジャン&銀髪の山本や、6人目の赤ちゃんをおんぶして姿を現した谷川、ステージでも相変わらず挙動不審の太田など、ステージでもそれぞれ“10年後”の濃いキャラを爆発させファンを沸かせた。
白間の「じゃあ、みんな行くで!ワロタピーポー!」の掛け声を合図に「ワロタピーポー」に突入。続けて「虹の作り方」、「サササ・サイコー」と立て続けに熱唱した。続いては小嶋花梨、山田寿々が、6期生の貞野遥香、出口結菜、小川結夏、小林莉奈の4人を紹介。いち早くファンに覚えてもらうため、それぞれ特技を披露した。
クラシックバレエ歴11年という貞野は、見事なI字バランスをお披露目。小林は「暗算が得意」とのことで、山田が暗算の問題を出したものの、1問目は不正解。続く山田と一桁の暗算対決にて勝利を収めた。出口は、後ろ二重跳びと後ろ交差二重跳びで周囲を驚かせた。小川は48グループのそれぞれのダンスの特徴をつかんだモノマネを披露した。
6期メンバー紹介が終わったところで、いよいよライブは終盤に。「国境のない時代」、「Teacher Teacher」、「妄想ガールフレンド」、「ナギイチ」、「イビサガール」、「高嶺の林檎」、「届かなそうで届くもの」までノンストップで熱唱。メンバーがトロッコに乗り、アリーナ席だけでなくスタンド席までやってくる大サービスにファンのボルテージは最高潮に。
ラストナンバーは、本日10月17日リリースの19枚目のシングル「僕だって泣いちゃうよ」。山本が「今さっき速報が入りまして、オリコンチャートデイリー1位となりました!」と報告し、ファンからお祝いの拍手が送られた。「こうしてライブをすることで、ファンの皆さんにうれしい報告ができました。そんな19枚目のシングルは、個人的ですが、最後のシングルになります。MVでは全員で最後の出演になります。それに、これからのNMB48の大切な1枚になったと思います。そんな曲で、このような結果が報告できたことをうれしく思います」とファンに感謝の言葉を届けて「僕だって泣いちゃうよ」を熱唱し、本編は幕を下ろした。
アンコールが響き渡る中、19枚目のシングルにカップリングされている、アンダーガールズの「ロマンティックなサヨナラ」を初披露。川上千尋と共にWセンターを務めた内木志は、「こうしてアンダーガールズのセンターを務めさせていただきうれしいです」としながらも、涙をぐっとこらえ、「選抜メンバーに入れず、悲しい結果になって申し訳ないですが、こうしてセンターという素敵な曲もいただけて、ちっひー(川上千尋)と素敵な曲で皆さんと歌えたことがうれしいです。でもやっぱり選抜メンバーに入りたい。この8人は、選抜メンバーに近いところにいると思うので、よろしくお願いします」と語った。
同じくセンターを務めた川上も、「ここちゃん(内木志)とWセンターはすごくうれしいですが、選抜に一番近いところにいると実感してすごく悔しいと思います。次は選抜メンバーとしてここに立てるようにがんばりたいです」と宣言。
ここで突然、金子支配人がステージ上段に姿を現し、メンバーは仰天。金子支配人は「山本は卒業したあと、やっぱりNMB48は前に進んでいかないといけません」とし、「そのために、メンバー活性化のために大組閣を行います」と金子支配人の口から2019年1月1日の「8周年劇場公演にて大組閣が行われることが発表された。
「2019年新体制のもと、9年目がスタートすることになります。これからも応援してください」と、突然の大発表を行った金子支配人に向けて、お客さんから大きな拍手が贈られた。これを受けて吉田朱里は「一番変化しなきゃいけない年。それがよりよい形で変化するグループであってほしいので、寂しい気持ちはあるけれど、変化して、強くなって新しい年を迎えたいです」と心新たにした。
山本も、「あかりも言ってくれたんですけど、変化を恐れていたら、大きなグループになれないし、成長もできない。もしかしたらこの組閣で、チームが変わるだけでなく昇格もあるかもしれないので、研究生のみんなも精一杯がんばってほしいです」とエールを送った。
山本から、この日のライブの感想を尋ねられた東由樹は、ファンに感謝を伝えながらも「私はつい最近まで卒業を考えていました」と衝撃の告白を。続けて「でも、もう一度NMB48と向き合い、考えたときに、2期生として加入して、これまでこれといって何も残していないんですが、同期の(石田)優美と話して、こんな私でも微力ながら何かできるかもしれない。彩さんが卒業する今だからこそ、先陣を切ってNMB48をひっぱっていきたいと強く思うようになりました」と涙をこらえながら心の内を明かした。「元旦から新しく生まれ変わるNMB48から目を離さず、支え、応援してくださるとうれしいです」と声をかけ、ファンからは大きな拍手が。
山本は「ゆきつん(東由樹)と(石田)優美は、注意したり怒ったり、ちょっと勇気のいることを率先してやってくれた。グループを盛り上げたいという気持ちがすごく伝わる。ありがとう」と感謝。ふたりは溢れる涙を止められない。石田優美は「彩さんが卒業されることにより、いろんな人にいろんなことを言われます。私たちも危機感を持っているし、1期生さんは残り4人しかいないことにより、甘えてはいられないという思いもあります。メンバーがひとりひとり、気を引き締めていかないとダメだなと思ったし、今入ってきている後輩もビシバシと鍛えないとだめだなって。それは、私の役割でもあるのかなと思います。ひとりずついいものを持っているし、引き出して高め合っていけるような関係になっていけたらいいなと思っています」と決意を語った。
山本彩加は、「選抜メンバーとしてたくさんの活動をさせてもらい、同期からも選抜に選んでいただけることが増え、若手にチャンスを与えていただき、スポットライトを当てていただき感謝しています。9年目は若手が盛り上げていけるようにがんばりますので、よろしくお願いします」と頼もしい言葉。山本も、「あっちが先輩かというくらいしっかりしてる(笑)。でも気負いすぎず、のびのびとやって欲しい」との言葉を贈る。
白間美瑠は「8年は早いなって思います。今では、ひとりずつ個性を出してきて、個性を伸ばして仕事やチャンスをつかみ、新しいNMB48になってるなと思います。でも、まだ私には何もないなって思っていて。さや姉は歌やダンスが上手でキャプテンシーがあって、あかりんは女子力動画という顔があったり、本当にみんな努力して、自分のカラーを伸ばしていってすごいなと思います。でも私は何があるかなってよく考えるんですけど、まだないかなって悩んだりします。でも、1期生として9年目、ものすごく、最大の踏ん張りどころだと思っています。まだ悩んでばかりの私ですが、NMB48のことが一番大好きなのは誰にも負けません」と涙をこらえて語った。
そんな同期の白間の告白に、山本から「人と比べたらいかんぜよ。比べていいのは、過去の自分と未来の自分」との名言が飛び出し、ファンから「おお〜」と拍手喝采。続けて山本は、「それぞれは強みがあるけど、全員が集まったときに大きな力にならないと意味がない。昔、チームNの円陣であったんですが、『ワンフォーオール、オールフォーワン』、それがNMB48なのかなと改めて思います。今が最強で最高といえるグループであり続けてほしい。ひとりひとりを見つめ、そのひとりずつが合わさったNMB48を愛してくれたらと思います」と続けました。続けてスクリーンに「卒業公演日程発表」の文字が。
11月3日卒業特別公演「ここにだって天使はいる」、11月4日卒業公演「目撃者」、11月3日・4日にNMB48劇場にて山本彩の卒業公演が行われることが発表。「卒業公演のコンサートを終えたあと、劇場に帰ってできるのがうれしいです」と山本。続けて「初めてNMB48でいただいたオリジナル公演をやらせてもらえることになりました。最後にやり残したものがあるなと思って終わりたくないなと思ったので『やらせてください』とお願いしてやらせていただくことになりました」と山本から申し出たことを明かした。「残りの時間、精一杯やらせていただきますので、劇場に会いに、目に焼き付けてほしいなと思います」と、言葉に力を込めて語った。
最後は、NMB48にとって思い出いっぱいのナンバー「三日月の背中」、「青春のラップタイム」を熱唱。笑いもあり、そしてNMB48に対する思いが溢れて、思わずこぼれた涙もあった今回のコンサート。最後は「笑顔が一番やな」と、「ワロタピーポー」で幕を下ろした。
©NMB48
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