BAROQUE、ツアーファイナルレポ&次ツアーの新アートワークを発表
BAROQUEが「BAROQUE TOUR 2018 IN THE ATMOSPHERE」のツアーファイナルのレポートと、今週から始まる新しいツアー「BAROQUE TOUR 2018 FALLING FOR // YOU」のアートワークを発表した。
今年BAROQUEは「GIRL」以来、1年9カ月ぶりの新作としてタイプの違う2枚のシングル「AN ETERNITY」と「FLOWER OF ROMANCE」を同時リリース。その発売を受けて、彼らは東京・渋谷WWW-Xを皮切りに「BAROQUE TOUR 2018 IN THE ATMOSPHERE」と題した久々の長い全国ツアーを実施した。
そのツアーファイナルとして行なったTSUTAYA O-EAST公演では、2枚の最新シングルのジャケットのフラワーアートを手がけたフラワーアーティスト、ahi.代表・相壁琢人氏をサプライズでステージに迎え、ブーケを作るパフォーマンスを披露。
舞台上には、アンプやマイクなどを白い花でディスプレイしたお花をあしらったセットが用意されていて、ライブが始まる前から集まったオーディエンスを新作のジャケットの世界観へと誘っていった。
ステージが、吹き出すスモークで幻想的な白霧に包まれると、オープニングからいきなりハイライトを迎えるような「AN ETERNITY」でライブは荘厳に幕開け。
「BLACK BANE」「FLOWER OF ROMANCE」に加えて怜がギターを弾くようになった「exit」は、曲の後半轟音が場内に炸裂。作って10年以上も経過しているこの曲が、ここでは現在のBAROQUEにフィットする音へと進化して、アンビエントなエレクトロニカ「SKY WALKER」から「SKY FITS HEVEN」「SWALLOW THE NIGHT」「SILENT PICTURE」へとどんどんサウンドが肉感的になっていく場面へのつなぎとして、絶大なる効果を発揮していた。
また、このツアーのなかで圭は音圧、音響も含め、ギタリストとして空間系の音だけではなく、フレーズやリフをエモーショナルに引き倒していくというダイナミックなパッション溢れるギターサウンドとパフォーマンスを確立。
それに呼応するようにサポートメンバーと織りなすバンド感は、プレーヤー同士の絶妙なスリルと駆け引きによって高まりを増し、以前までは曲ごとに繊細に色合いを変えていた怜の歌までが、バンドサウンドのパッションと一体となって歌うボーカルに変化していたのだ。
そんな彼らのステージでの肉体的な体温の交流はすぐにフロアに伝わり、ライブ終盤の「魔女と林檎」「ガリロン」「我伐道」ではオーディエンスもなにかから解き放たれたようにテンションの高い熱量をステージに向かって注ぎ込み、最後は「CELEBRATE」のじつにハートフルな合唱で、ステージとフロアが温かく親密につながって大きな多幸感をうみだしていった。
そうして、アンコールではこの日アコースティックver.で久々に披露した「YOU」をこの先リリースすること。さらに、冬ツアー・BAROQUE TOUR 2018「FALLING FOR // YOU」の追加公演を行うことをファンに発表した。
そして、BAROQUEからは冬ツアー開幕直前に新しいアートワークが到着した。モチーフになっているのは冬の雪景色と白い薔薇と、ひとりの女性である。
アルバム「PLANETERY SECRET」では宇宙だったものが、前回のツアー“IN THE ATMOSPHERE”で大気圏まで近づいてきて、今ツアー“FALLING FOR // YOU”ではついに人へとフォーカスしていく。
これは、「GIRL」が世の中のすべての女性たちに向けたものだったのに対して、次にリリースする「YOU」がひとりの人へと向けたものになるところにも通じている。
ツアーのチケットは現在各プレイガイドで発売中だ。場所によってはチケット残少の公演もあるとのこと。
また、追加公演となる12月16日大阪・大阪club joule、12月23日愛知・名古屋ReNY limited、12月25日東京・渋谷ストリームホールの3公演については、10月29日23:00までイープラスでプレオーダーを受け付けている。
また、今回のツアーのサポートメンバーは高松浩史(Ba/THE NOVEMVERS)、KENZO(Dr/BVCCIHAYNES、gremlins、彩冷える)、佐久間薫(Key&Manipulator)となる。
撮影:Jun Tsuneda