ハチ公前が熱気溢れるライブ会場に、渋谷音楽祭の「音楽×テック ライブステージ」にtofubeatsらが出演
10月20日〜21日に行われた「渋谷音楽祭」の一環として、ソニーが手掛ける「音楽×テック ライブステージat 渋谷音楽祭 SHIBUYA MUSIC SCRAMBLE 2018」が渋谷・ハチ公前の特設ステージで両日開催。その最終日に行われたライブイベントのレポートをお届けしたい。
あいにくの天気となった初日の憂さを晴らすように、天気にも恵まれ大きな盛り上がりを見せたこの日のハチ公前。特設ステージから流れる音楽と映像が行き交う人が足を止め、人だかりはどんどん膨れ上がっていった。
「ストーリーテリングDJ」というテーマを掲げ、クリエイター集団・SIXとコラボレーションによって実現したこのステージ。音楽とテクノロジーを掛け合わせ、新たなエンターテイメントを提案するというのが主旨だ。
まず登場したのは、LEDを装着した衣装でパフォーマンスするダンサーたち。テクノロジーを活用して演出や振り付けなどを行うクリエイティブカンパニー・m plus plus とのコラボにより実現した光るダンスパフォーマンスのショーは、非日常的な風景を生み出しその場にいた観客を魅了した。
MCを挟んで行われたのは、DJのプレイする音楽に合わせて、ソニーの最新技術である「Interactive CUBE (インタラクティブキューブ)」を駆使したスクリーンに、楽曲の歌詞が浮かび上がるという新感覚のパフォーマンスライブ。
オープニングを飾るのはDJ/トラックメーカーとして活躍中のDJ Moe、続いて2017年のRed Bull 3Style Japanチャンピオンにも選ばれたDJ RINAが登場し、華やかな2人のフィーメール・アーティストによる洋楽邦楽を交えた多ジャンルの楽曲が披露された。
10月にニューアルバム『RUN』をリリースしたばかりのtofubeatsがトリを務める頃には、ライブ会場さながらの熱気に包まれ、あたりからは歓声が湧き上がっていた。この日披露された曲の中には、tofubeatsのヒット曲「朝が来るまで終わる事のないダンスを 」「Don’t Stop The Music feat.森高千里」、また、安室奈美恵の「SWEET 19 BLUES」やピチカートファイブの「東京は夜の七時」といった時代を超えて愛される名曲なども織り交ぜられ、楽曲に合わせて体を揺らしながら口ずさむオーディエンスの姿が多く見られた。
音楽に合わせてスクリーンに浮かんでは消える楽曲の歌詞によって、耳だけでなく目でも楽しむことができるという、新たな音楽ライブの未来が垣間見られた一夜。イベントが終わる最後の最後まで、ステージ前の人だかりが途絶えることはなかった。
ソニーは、渋谷の地域観光資源とクリエイター・企業とともに、新しい文化創造の実現を目指す創造実験ラボ「#SCRAMBLE(#スクランブル)」に参画し、渋谷の街で様々な取り組みを行っていく予定。テクノロジーとカルチャーを体感できる実験的なコンテンツをリリースしていく。