ASKA 5年ぶり全国ツアー、11/5東京国際フォーラムの初日公演をレポート
「待っていてくれてありがとう。ほんとうにありがとう!」
コンサートの終盤、ASKAは感極まり、客席に深く頭を下げた。
11月5日、「ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2018 – THE PRIDE -」で、5年ぶりにASKAがステージに戻ってきた。
「一番心配なのは、僕の気持ちの高ぶりです。久しぶりにステージに立てるので、こみ上げてくるはず。いかに感情の高ぶりを抑えて、最後までいいコンサートにするか。自分に強く言い聞かせています」2か月前に会ったときにASKAは話していた。
1曲目は「熱風」。ネイビーのスーツにシャツ、ネイビー&ホワイトのタイで現れたASKAは、マイクとの距離をたくみにコントロールして、丁寧に歌っていく。喉の状態はいい。声に力を感じる。マイクから離れても歌は説得力を持つ。そんなASKAのヴォーカルをオーケストラが温かく包み込む。下手側で1人だけラテンテイストのパーカッションが励ますようにリズムを刻む。
「今回のコンサートでは代表曲をずらりと歌います」本人の予告どおり、名曲・有名曲をずらり。最初のクライマックスは前半に訪れた。ショパンの「雨だれ」を使ったイントロから「はじまりはいつも雨」の歌い出しに、客席の温度がぐっと上がった。涙ぐむ客の姿も。
20分の休憩をはさんで再び現れたASKAは明らかにギアを上げた。声が一気に輝きを増す。「君が愛を語れ」「月が近づけば少しはましだろう」では、天井を突き破るようなロングトーン。
この後ASKAはさらにもう一段ギアを上げた。CHAGE and ASKAの1990年代の代表曲を立て続けに披露。会場のボルテージは最高潮に。ASKA自身も瞳を潤ませているのがわかる。
1階から2階へ、オーディエンスが次々と立ち上がる。歌う。こぶしを振り上げる。そんな会場の熱が冷めぬまま終演を迎えた。
ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2018 -THE PRIDE – はまだスタートしたばかり。ツアーは北海道から九州まで8都市10公演、12月まで発表されている。東京は12月にまだ2公演ある。さらに、12月23日に静岡で追加公演が決まった。
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