世武裕子、映画『生きてるだけで、愛。』主題歌の「1/5000」MVに趣里が出演

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世武裕子

10月24日に発売となった世武裕子のアルバム「Raw Scaramanga」(ロー・スカラマンガ)より、映画『生きてるだけで、愛。』エンディングテーマ「1/5000」のミュージックビデオが公開となった。

現代社会を生きる不器用な男女たちを、実力派キャストが演じることでも話題の映画『生きてるだけで、愛。』。あわせて話題を集めているのが、映画公開に先駆けて展開中の予告編でも流れる、独創的な作品で注目を集めている世武裕子の歌うエンディング・テーマ「1/5000」である。本曲のミュージックビデオが、映画公開を記念し制作された。

出演は趣里、メガホンを取ったのは関根光才と、映画の主演女優と監督が再びタッグを結成。

ミュージックビデオは、汚れた顔で横たわる女(趣里)の姿から幕を開ける。その焦燥した表情とは裏腹に目に情熱をたぎらせている彼女は、ゆっくり立ち上がると真っ赤な傘を手にし、真っ蒼な服をまとい、荒野を歩いていく。ちなみに「赤」と「青」の美しい色使いは、映画でも印象的に使われるポイントのひとつ。

やがて水辺にたどり着いた彼女は、まるで言葉に出来ない思いを表現するかのように、全身を駆使して激しく踊り始める。映画でも、主人公の寧子(趣里)が「ほんの一瞬でも、誰かとわかり合うこと」を求め苦悩する姿が描かれるが、内なる思いや感情が伝わってくるようなエモーショナルな「舞い」は、バレエや舞台経験で身体表現力を磨いてきた趣里ならでは。質感ただよう映像美と、世武のあたたかみのある歌声とあいまって、観る者の心をゆさぶる新たな映像作品が、またひとつ完成した。

さらに、スタッフにも一流クリエイターが集結。撮影を担当したのは、THE YELLOW MONKEYやYUKIのミュージックビデオなどで知られる映像作家・写真家の竹内スグル。美術は、アレハンドロ・ホドロフスキー監督「エンドレス・ポエトリー」や石井岳龍監督「蜜のあわれ」の佐々木尚など、エンタメ、アート界の第一線で活躍する面々が揃った。

11月9日より公開を迎える映画『生きてるだけで、愛。』。まずは世武裕子によるエンディング・テーマから世界観を堪能してみては。

関根光才監督 コメント
この曲は映画「生きてるだけで、愛。」のために世武裕子さんが書き下ろしてくれた曲で、僕個人としても非常に思い入れがあるとても印象的な曲ですが、ミュージックビデオを作るにあたっては映画の主演であった趣里さんに演じてもらいながらも映画とは切り離した主題で臨み、日本のクリエイティブシーンをリードしてきた写真家/映像監督の竹内スグル氏に撮影を依頼するなど、あえて異なるスタッフに参加して頂きました。
刹那的に、しかし永遠に続く何かを切望し彷徨う女性として描かれる趣里さんの存在感と気迫ある動きはこのMVでも素晴らしく、撮影現場ではスタッフからの感嘆の声があがりました。彼女が新しい時代の本物の表現を担う1人であることを、このミュージックビデオでも感じて頂けると思います。
 

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