デーモン閣下、「THE “BIRTHDAYS” ROCK TOUR」Zepp Tokyoよりスタート
デーモン閣下のソロ・コンサート・ツアーが、ソールドアウトとなった東京・Zepp Tokyoからスタートした。
「THE “BIRTHDAYS” ROCK TOUR」と題された今回のツアーであるが、デーモン閣下の地球デビュー33年のキャリアの中、聖飢魔II時代を含めてもツアー初日が発生日(誕生日のようなもの)となるのは初めて。
メンバーは、聖飢魔II時代からの盟友でデーモン閣下が最も信頼を寄せるドラマー雷電湯澤がツアーでは久々に加わり、ギターにはロック・ツアーで長年に渡り閣下の脇を固めている石垣愛(ex.マッド・カプセルマーケッツ)、原田喧太、ベースには大桃俊樹(The 冠、ex.So What?)、そしてバッキングヴォーカルには今回はキーボーディストとしてもプレイするMIYAKOと、ayumi。デーモン閣下を支える強力な布陣でライヴ・コンサートを展開。
「そう来たか!」と思わされるドラマティックな幕開けに始まり、エンタテインメント性溢れる圧倒的なエネルギーを放ち躍動するステージング、そして日本屈指と評されるハイトーンとソウルフルな美声を兼ね揃えるデーモン閣下のヴォーカルと強力なサウンドで、ライヴは中盤までほぼノンストップ、怒涛の勢いで繰り広げられた。
そして重低音で迫力のライヴステージを展開するのは勿論のことだが、独特のエンタテインメント性も見どころの一つ。緊張感溢れるステージの間に爆笑の演出がしっかり組み込まれていた。約20年ぶりに披露される曲に往年の「信奉者」たちが涙する場面もあった。カッコ良くてお茶目で、でも最後はノリノリになりながらも心にしみじみと来る熟成された大人のロック・エンターテインメントだ。
デーモン閣下の活動の根底である「音楽」「ライヴステージ」、こここそが閣下の魅力が最も現れるホームとも呼べる場所であると改めて感じさせられたステージ。まさにライヴ=「生」、ライヴ=「活」。これから各所で繰り広げられるライヴではどのような進化がなされるのか大きな期待が膨らんで止まない。