安藤裕子 豪華編成によるプレミアムライブ終演、デビュー15周年ライブの開催が決定
1月8日、東京・なかのZEROにて安藤裕子のプレミアムライブが開催された。
例年はストリングスの調べとともに披露されていたライブが、今回は初の試みとしてストリングスに変わってホーンズが編成に加わってのライブとなった。
バンドメンバーは山本隆二(pf)、名越由貴夫(Gt)、沖山優司(B)、伊藤大地(Dr)、酒井由里絵(cho)によるフルバンドに、ホーンズの後関好宏(Sax)、川崎太一朗(Tp)が加わった豪華7人編成。
ステージが暗転し、まず届けられたのは「Sleep Tight Mr.Hollow」。
CDでは、安藤の声だけを重ねて収録されていた楽曲を今回ライブ用にアレンジ。
ステージ中央に設置された円錐状のオーガンジーの幕の中から安藤のシルエットが浮かび上がり、メロトロンとギター、そしてホーンズの音色に安藤の歌声が重なり、実に神秘的な雰囲気の中、ステージの幕が開かれた。
本公演前のインタビューで今回のライブでは”安藤裕子のポップシーン”を再現したいと話していた彼女の言葉通り、「森のくまさん」「のうぜんかつら」「雨唄」と管楽器が入った往年の楽曲たちがパワフルな歌声とともに会場いっぱいに届けられ、安藤裕子ワールド全開なステージが続き、会場を圧倒させた。
そして、今回のライブ用にリアレンジされたというマーチングverの「人魚姫」も披露された。MCでは「今回裏テーマとして”人魚姫”というのがありました。「人魚姫」という楽曲は、大人の黄昏た気持ちを描いた曲なんですが、黄昏で終わらないような前向きなアレンジにしたくて、マーチング風な前進していくイメージで歌わせていただきました。どこか自分の中で自分を奮いたたせなきゃと思っていて。」と語り、飾らぬ等身大の安藤裕子の存在を感じさせてくれた。
近日中のインタビューでは、少し制作活動をお休みしていると語る安藤だが、2018年は徐々に動き出したいと話している。その幕開けとなった今回のライブでは、彼女の前に進んでいこうという力強さが目に見えて感じられた。
さらにライブの終盤には、安藤本人の口からデビュー15周年を記念したライブが5月26日東京・昭和女子大学 人見記念講堂で開催されることが発表された。
15周年という節目に前進を始めた安藤裕子が一体どんなステージを見せてくれるのか、注目したい。