原田知世デビュー35周年、名曲の数々を披露したホールツアーから最終公演をWOWOWで放送
1982年に女優、歌手としてデビューし、2017年に活動35周年を迎えた原田知世。数々の映画やドラマなどで活躍する彼女は、音楽活動においても高い評価を受け、数々の名曲、名盤を世に送り出している。同年7月にはアニバーサリーイヤーを記念して、代表曲をセルフリメイクしたアルバム「音楽と私」をリリースし、自身3年ぶりとなるホールツアーを敢行した。WOWOWではこのツアーの最終日であり、11月28日に行われた東京・Bunkamuraオーチャードホールでの公演を2月8日21:00より放送する。
自身の誕生日に開催されたこの日のチケットは、発売と同時にソールドアウト。ギタリストの伊藤ゴローがバンマスを務める総勢10名のバンドをバックに、代表曲やカバー曲で構成されたステージは、原田知世の軌跡と唯一無二の存在感を存分に堪能できるものとなった。
盛大な拍手で迎えられたオープニング曲「時をかける少女」をはじめ、「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」「天国にいちばん近い島」といった初期の楽曲では、変わらぬ透明感の中にも大人の落ち着きを湛えた歌声で観客を魅了。
スウェーデンのヒットメーカー、トーレ・ヨハンソンがプロデュースした「ロマンス」は彼女の音楽性の幅を大きく広げた作品として知られるが、この名曲をさわやかな笑顔とともに軽やかな歌声で響かせ、会場を優しく華やいだ雰囲気に染め上げた。
しっとりと歌い上げた「うたかたの恋」や「くちなしの丘」など2000年代以降の楽曲も秀逸で、深みを増した表現力で楽曲の世界観を観客に届けていった。
さらに、シンガーとしての新境地を印象づけたカバーアルバムからの楽曲も披露。ノラ・ジョーンズやザ・ビートルズの洋楽カバー曲では淡い陰影をにじませた歌唱で余韻を残し、邦楽カバー曲「年下の男の子」では振り付きで歌い踊り、キュートなパフォーマンスで会場を沸かせた。
また、デビュー時の恩人である映画監督の大林宣彦や角川春樹からのビデオメッセージも上映されるなど誕生日ならではのサプライズ演出も行われ、特別な夜を盛り上げた。
35年という長い音楽活動を経てなお、透明感にあふれ、心に柔らかく響く歌声で凛とした輝きを放つ原田知世。温もりあふれるサウンドにアレンジされた名曲の数々とともに、アーティスト・原田知世の魅力に触れてみよう。