「a-nation 2017」2日間で12万人が熱狂、AAAが初のヘッドライナー&フィナーレは浜崎あゆみ
今年で16周年を迎えた夏の風物詩「a-nation」。今年も東京・味の素スタジアムで「a-nation 2017」が8月26日に開幕した。
【「a-nation 2017」1日目】
初日はピコ太郎をはじめ、Da-iCE、lol、三浦大知、EXOほか、ヘッドライナーにAAAを迎え開催された。
まずはオープニングアクトとして、α-X’s(アクロス)、フェアリーズによるパフォーマンスが展開。蒸し暑さを吹き飛ばす新鮮なステージを楽しませてくれた。
14時半から本編スタート。今年のトップを飾ったのは、EXILE THE SECOND。「Yo! Yo! Yo! Yo! a-nation!調子はどうですか!?」とメンバー6人が登場すると火薬花火が上がり「HERE WE GO」でライブが始まった。DJブースがステージ床下から登場する演出などもあり「PUT YOUR HAND!」の掛け声とともにあっという間にスタジアムのオーディエンスは一体となった。
続いては、ピコ太郎がいつものファッションで現れ「PPAP」を披露。「すごい人数ですねぇ、ちょっと数えてみます」と会場を笑わせると、新しく買ったサングラスと大好きなオレンジジュースを曲にした超ショートな2曲を披露。最後は会場を左右でアップルチームとパイナップルチームに分けサビを歌わせての「PPAP a-nation remix」 で盛り上げた。
昨年に続いて登場したのは、lol(エルオーエル)。スタートからアップテンポな楽曲を集めたメドレーで、会場の空気を一気にバカンスモードに切り替える。夏の午後が似合うサマーチューンに続いて、彼らのデビュー曲「fire!」で締めくくった。
シューティングアクトでSOLIDEMOが登場した後は、韓国のガールズグループRed Velvet。5人の息がピッタリ揃ったダンスに華やかなサウンドで、ステージ狭しと踊る姿を見ているだけで楽しくなってくるステージだった。
続いては超特急。和装をアレンジした派手な衣装をまとい、インパクトあるパフォーマンスでスタジアムを沸かせる。韓国の男性グループNCT 127はa-nation初参戦。イントロからスタジアム中にもの凄い歓声が響き人気の高さを魅せつけた。
ここでガールズユニット・FAKYに続き、シークレットアクトとして登場したのはEXO初のユニットとして韓国で昨年デビューしたEXO-CBX(エクソ-チェンベクシ)。今年5月には日本でもデビューし、注目が高まっている彼らの登場に会場は騒然となった。
黄昏時に登場したのがEXILE USAを中心に結成されたDANCE EARTH PARTY。彼らのテーマ「D.E.P!!!」と「WAVE」で一気に会場を盛り上げると、USAとTETSUYA、そしてShizukaがキッズダンサーをステージに呼び込んでの「BEAUTIFUL NAME」では、スタジアム中がピースフルな空気に包まれた。
日没にはDa-iCEが登場。「NEXT PHASE」「トニカクHEY」を立て続けに披露。8月30日にリリースされる新曲「君色」、そしてドリカムのカバー曲「大阪LOVER」から、ラストは彼らのサマーアンセム「パラダイブ」で盛り上げた。
ステージも後半戦。ここで満を持して登場したのが三浦大知。MCでは、日が落ちてからのa-nationに出させてもらうのは初めてとのことで、夜のスタジアムを楽しめた喜びを噛みしめていた。「EXCITE」では会場中がタオルを振り回す光景が広がり、そのままの勢いでラストの「Cry & Fight」へ。完璧にシンクロするダンスで話題になった名曲で締めくくった。最後のシューティングアクトはフィリピン出身のBeverly。昨年に続いて登場し、圧巻の歌唱力をスタジアムに響かせた。
そしていよいよEXOのステージ。各メンバーが日本語で挨拶し愛嬌を振りまいた。ラスト「Ko Ko Bop」ではスタジアム中にサビのコーラスがこだまし、華やかなステージは間に幕を閉じた。
ついにこの日のヘッドライナー。初のトリとなるAAAのステージが始まる。「さぁ最高の夜にしようぜa-nation!世界で一番言熱い夜作れるかa-nation!」日高光啓がステージ上から煽る。AAA定番のパーティチューン「PARTY IT UP」で順調に会場はヒートアップしていく。メンバー同士が目の前にあるカメラの前でおどける様子が本当に楽しそう。「今年で13年目。13回目にして、ついにトリをいただきました!デビューして12年だけど、私たちデビュー前から出させていただいているんで」宇野がうれしそうに言うと「ステキ!みんなのペンライトっ!」と、テンションが高まった西島がはしゃぐ。
その後、夏の終わりに似合う名曲「恋音と雨空」をしっとり歌い上げると、ステージに炎があがり「MAGIC」そして「No Way Back」と、アップテンポの曲が展開。「GAME OVER?」が始まると、ステージ左右に分かれたメンバーがトロッコで会場外周を移動。ステージから一番離れた半周廻った位置で2台のトロッコが合流し、曲はそのまま次の「Yell」へ。そしてラストソングの「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」になると再びトロッコはステージ横まで移動し、クライマックスはメンバー全員がステージ中央でポーズを決め、その真上に花火が上がるという見事なビジュアルでバッチリ決めてくれた。AAAはグループ初の4大ドームツアー公演を決まっており、9月2日ナゴヤドームを皮切りにスタートする。
【「a-nation 2017」2日目】
国内最大級の夏フェス「a-nation 2017」。2日目となる8月27日は、ヘッドライナーの浜崎あゆみを筆頭に、D-LITE(from BIGBANG)、GENERATIONS from EXILE TRIBE、TRF、BLACKPINKなど国内外より全15組が集結。アーティストたちが極上のライヴを繰り広げた。
オープニングアクトには新進気鋭のGIRLFRIENDとRICKEY&RABBIEの2組が登場。そしてトップバッターには、BLACKPINKがセクシーなダンスとともに「BOOMBAYAH」を披露した。JENNIEを3人で抱き上げるパフォーマンスに歓声が沸き起こり、オーディエンスの心をガッチリ掴んだ。a-nationに出演できたことへの感謝の気持ちを伝えて、ラストに最新曲「AS IF IT’S YOUR LAST」で場内を魅了。
同じくガールズパワーを魅せてくれたのはHappiness。ダンサーを引き連れ、ネオンを基調としたカラフルな衣装を纏いながら、「Holiday」「Ordinary Girls」「Love Wonderland」などスケール感のある歌とダンスで盛り上げる。「Happinessとしてa-nation初出場ができて、嬉しい気持ちでいっぱいです!」とオーディエンスに向かって叫び、最新曲「GOLD」を熱唱した。
「楽しんでますか!?a-nation」白の法被姿で「愛しい人へ」を歌いながら登場したのはET-KING。うちわとタオルを振り回して「キラッ☆サマー」などサマーソングで熱気を高め、メンバーそれぞれの想いを胸に、これまで以上に力強いパフォーマンスでエールを届けた。その後は、メロディックパンクバンドのSWANKY DANK。迫力のあるサウンドにメジャーデビューへの期待が高まるのは言うまでもない。中盤戦を盛り上げたのは、MY FIRST STORY。重低音をきかせた「ALONE」から新曲「REVIVER」まで激しく盛り上げる。「かかってこい!!」と挑むHiroの語りに煽られて流れるのは「不可逆リプレイス」。ロック界を揺るがしていくバンドとして今後も目が離せない。
「a-nation盛り上がってますかー!?」と叫びながら「拝啓、いつかの君へ」を皮切りに、ステージに立ったのは感覚ピエロ。1度聞いたら中毒になると話題の「O・P・P・A・I」を熱唱。軽やかなリズムで歌い上げる刺激たっぷりなライヴを魅せてくれた。
そして続くは、スカルをバックに、フードを目深に被って登場したVAMPS。彼らの本質を描いた裏世界をテーマとする「UNDERWORLD」「CALLING」をHYDEの妖艶な歌声が惹きつけていく。「正義の中にも罪がある!」フラッグを担ぎ、拡声器を用い、会場全体をウェーブに巻き込み、煽りを入れながら「INSIDE OF ME」「B.Y.O.B」など全6曲を壮大な世界観とともに歌い上げた。
大歓声の中、新曲「BLING BLING」を韓国語で歌い登場したのはiKON。熱狂的な声援を受けながら「すごい景色ですね〜」と一言。昨年より日本語が上達したMCを披露しラストには「DUMB&DUMBER」「B-DAY」で場内を沸かせた。
「BOY MEETS GIRL」など、時代を経ても色褪せない名曲で場内のボルテージを高めてくれたのはTRF。DJ KOOのギターなど、趣向を凝らしたパフォーマンスをはじめ、「CRAZY GONNA CRAZY〜EZ DO DANCE」のメドレーでは、アクトダンサー総勢77名とともにダイナミックなステージに仕上げてくれた。
オープニング映像から大歓声を浴びながらGENERATIONS from EXILE TRIBEが登場。甘いマスクからは想像できない、力強い歌声とハイスペックなキレキレのダンスを披露。「Say GENERATIONS!」と掛け声を入れれば、テンションも最高潮。「Y.M.C.A.」では「皆さんの声を聞かせてください!」とお決まりのポーズでオーディエンスの熱気を上げていく。「盛り上がりがヤバすぎですよ!」と喜びを全面に出しながら、トップスを脱ぎ捨て、鍛え上げられた上半身を見せつけてくれた。新曲「空」をはじめ、「Hard Knock Days」「AGEHA」など、バラードからアッパーソングまで楽しませてくれた。
a-nation終盤は、主題歌を務めたドラマの映像と共に超実力派シンガーBeverlyが登場。大躍進のきっかけとなった「I need your love」を伸びやかなハイトーンボイスでシャウトする姿はまさに圧巻。
続いて興奮冷めやらぬ場内から、大歓声を受けて登場したのはD-LITE(from BIGBANG)。「D-Day」「VENUS」と爽やかなナンバー後のMCで「帰りたくなくなる」と名残惜しそうに言いながらも「みんなで飛んでみましょう!」と盛り上げることも忘れない。「じょいふる」ではオーディエンスとの掛け合いを楽しみ、ラストソングの「ナルバキスン(Look at me, Gwisun)」では振り返りの仕草やハートマーク、マイク回転など、男前パフォーマンスで盛り上げた。
最終日の大トリを飾るのは、浜崎あゆみ。ファイヤーボールとアクロバティックなアクションで繰り出される中「talkin’2 myself」から始動!迷彩柄ミニワンピで「Fly high」を熱唱。柔らかな白ドレスへチェンジした後、「fairyland」では軽やかに、「HANABI」ではしっとりと、夏の定番ナンバーが夜空に響いた。
「もっともっと盛り上がっていきましょう!」Ayuの掛け声に合わせて、光るウチワで観客が応えた。浴衣姿に着替えたAyuを乗せたトロッコが会場を一周り。「Sunrise〜LOVE is ALL〜」を先陣に「Boys & Girls」でオーディエンスとハイタッチを楽しんだ。ラストスパートはTシャツとショートパンツで歌い上げる「You & Me」「BLUE BIRD」。「今年の夏の思い出、たくさん思い出しながら歌ってください」とメッセージを伝えると、ラストソング「July 1st」を全開の笑顔で歌い上げた。最初から最後まで、息を付かせないドラマチックなライブステージの終幕、a-nationの風物詩となる花火が舞い上がった。後に残った大きな感動に、いつまでも温かい歓声と拍手が贈られた。
2日間で約12万人を動員(無料エリア含む)し、今年も大いに盛り上がったa-nation 2017。来年は一体どんなサプライズを見せてくれるのか、次なる期待を残して閉幕した。