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松崎しげる「黒フェス」3年連続開催、西川貴教と「愛のメモリー」熱唱

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松崎しげるが贈るエンターテインメントフェス「黒フェス2017〜白黒歌合戦〜」が、9月6日(クロ)の「松崎しげるの日」(日本記念日協会認定)にて東京・豊洲PITで開催された。

<ライブレポート>
2015年に始まったこのフェスも今年で3回目。毎年、松崎ならではのユニークな出演者が登場することで評判のこのフェスには今年も個性的なラインナップが目白押しだ。

まずはオープニング・アクトとして、コーセー“雪肌粋”のTVCMでお馴染み、マレーシア出身の歌手Iris(アイリス)とMILLEAが安定したボーカルで、今まさに始まらんとするフェスの熱気に助走をつける。

そして、ここでいよいよMCの2人が登場。このフェスではお馴染み、日本一黒いDJ・ナレーター、伊津野亮と今年新たに抜擢された日本一黒いグラドル、フェスのコンセプトに合わせて白黒の水着を着た橋本梨菜(リナ)の登場に会場は早くもヒートアップ。さらに2人の呼び込みで御大 松崎しげるが登場し、高らかにフェスの開会を宣言!

さて、本編のトップ・バッターは、昨年SKE48を卒業した宮前杏実。初めてのオリジナル曲「Strong heart 1968」を力強いボーカルとダンスで披露。彼女の新たなスタートを会場の皆が見届けた。

続いて、膨大な量の ものまねレパートリー を誇る、ミラクルひかる が登場。JUJUの「この夜をとめてよ」、工藤静香の「慟哭」などで絶妙な技を披露した後、やはりキメは宇多田ヒカルの「Automatic」!コスチュームの早替わりもさることながら、ものまねのクオリティーの高さには客席から驚きの声が上がっていた。

そして、今年3月に結成された平均年齢17.5歳の男性7人組ユニット・祭nine.。さすがアイドル、客席ではアップテンポな曲のリズムに合わせて色鮮やかなペンライトが揺らいでいた。「嗚呼、夢神神輿」などの曲で、歌、ダンス、そしてMCに息の合ったステージを披露。

ボーカルとアコースティックギターの男性デュオ、吉田山田はカラオケを使わずにギター1本でパフォーマンス。2人の声質の違いを活かしたボーカル、一聴して上手いと分かる達者なギターには大きな可能性を感じた。そして彼らの味はアッパーなノセる曲だけではない。最後に聴かせたバラード「日々」には涙した人も多かったのではないだろうか。

そして舞台転換の間のトーク・コーナーには、スペシャルな応援ゲストが登場。松崎の中学生の頃の悪友、三遊亭円楽である。「松っちゃんが色黒なら、俺は腹黒」とボケて笑いをとるタイミングの妙はサスガ。

続いて登場したTEEは、本日がニュー・アルバムの発売日。DJによるスクラッチ、ラップをベースにしつつも、スタンダード曲「Volare」を採り上げるあたりに、このアーティストの本音を垣間見たような気がする。

最後に披露したスロー・ナンバー「See You Again」ではラップと聴かせるボーカルの両方でジャンルを超えた新たなファンを獲得したに違いない。

さて、今大会において初めてのバンド演奏がサンボマスター。1曲目から観客を煽り、テンションを高めるステージングはサスガ。短い持ち時間の中、たった4曲で会場内を完全に自分たちの世界に変えてしまった。

後半の2曲「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」「YES」で、観客もメンバーもテンションは最高潮に達する。スリー・ピースのロック・バンドらしい、キレの良い爆音は清々しいいあと味を残してくれた。

ここで再び舞台転換。カルビーから新発売となる「黒いポテリッチ 黒コショウ味」のマスコット・キャラクターに松崎しげるが任命されたことが発表される。こう言った話題性を持ち続けるのも、松崎の実力の一つだ。

ステージは一転して4ビートの世界に変わる。八代亜紀のバンドを率いて貫禄のステージはサスガだ。まずは自身の音楽的ルーツであるジャズのスタンダード「Youʼd be so nice to come home to」でスタート。

最初に登場したシンガーが歌いながらずっと後ろを向いているのが妙だと思えば、それもそのはず。偽モノの正体はミラクルひかるで、2コーラス目から本物の八代亜紀が登場。これは彼女のアイデアによる、ミラクルひかるとのサプライズ共演だった。そしてラテン・ジャズ・テイストにアレンジされた「雨の慕情」、締めはもちろん「舟歌」。どちらも現代の曲として生きているのが凄い。

続いて2015年の第1回から欠かさず出演の、ももいろクローバーZ 。イントロダクションの「ももいろクローバーZ参上!!」から会場は騒然。この日最高潮の大歓声が湧き上がる。後ろから見れば、会場内は色鮮やかなペンライトの海だ。

「境界のペンデュラム」「BLAST!」をはじめ、どの曲でも激しいバックトラックに合わせてセンターが次々に入れ替わる波状攻撃が圧巻。誰がリードをとっても大丈夫な、ユニットとしての底力には恐れ入る。女性アイドルの最高峰ユニットの一つとして桁外れな実力を見せ付けてくれた。

そのあとに登場した高橋洋子はベテラン実力派。 ももいろクローバーZ の後を受けて全く遜色のないサウンドの「残酷な天使のテーゼ、魂のルフランメドレー」で会場の熱気をキープ。続いて「TENSIONS〜Welcome to the stage」では、オペラ歌手を目指したこともある実力で観客を圧倒した。

そして、このフェスの大トリはもちろん松崎しげるだ。松崎のステージはバック・バンドを従え、本人もギター演奏するビートルズの「I Saw Her Standing There」でスタート。29年前の曲だとMCした後の「I Gave You My Love」はハンドマイクで熱唱。ここで、ドラマ「噂の刑事トミーとマツ」で松崎の相方を務めていた国広富之が登場し、懐かしい「トミーとマツ コーナー」へ突入。そのまま国広富之と2人で「ワンダフル・モーメント」を歌い上げた。

続く坂本九で広く知られるバラード「見上げてごらん夜の星を」では、昨年に続いて ももいろクローバーZとのコラボレーションを披露。どんなアーティストが先に出演しようが、圧倒的な歌唱力でで自分の世界へと持って行ってしまう、この貫禄は並大抵のモノではない。改めて松崎しげるの存在感に脱帽だ。

さあ、ここでサプライズ・ゲストとして松崎がスーパー・ボーカリストと認めるT.M.Revolutionの西川貴教が登場。突然のサプライズに沸く客席を前に、フェスの最後を飾る永遠のヒット曲「愛のメモリー」を2人で熱唱し、今年の“黒フェス”を締めくくった。

年齢もジャンルもまちまちなアーティストたちが一堂に会したこのフェス。それ即ち、松崎しげるの交友関係の広さであり、どんな年齢であれどんなジャンルであれ興味を持つことを絶やさない貪欲な感性を表している。出演したアーティストにとっても普段とは違うアウェイな環境だったに違いないはずだが、皆それを楽しんでいるかのよう。

このフェスが持つ、そんな爽やかな雰囲気も素晴らしい。これだけの盛り上がり様だ。来年もまた開催されるに違いない。御大、松崎しげるのさらなる活躍を期待するとともに、来年の第4回開催を待つことにしよう。

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