高岡早紀「SINGS -Daydream Bossa-」リリース記念、タワレコ新宿店で人生初のインストアライブ開催

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8月23日に約3年ぶりのアルバム「SINGS -Daydream Bossa-」をリリースした女優・高岡早紀が、9月10日にタワーレコード新宿店で人生初のインストアライブ&サイン会を開催した。

前作「SINGS -Bedtime Stories-」は、幼少期から親交あるピアニスト・山下洋輔をゲストに迎え、全編ラブ・バラードを歌ったジャズ・アルバム。

両親がジャズ喫茶を経営していたという自身のルーツに初めて正面から取り組み、23年ぶりのアルバム・リリースとライブ活動の再開ということでも大きな話題を呼んだが、グランドピアノを必要とする山下との共演をCDショップで再現することは難しく、店頭イベントを行うことはなかった。

「SAKI SINGS」シリーズ第2弾としてリリースされた本作は、タイトル通りボサノヴァを歌った企画アルバム。ゲスト参加のTOKU(vocal、flugelhorn)とデュエットした「白い波」(オリジナル:ユキとヒデ=ヒデとロザンナの前身)などの和製ボッサの傑作や、アストラッド・ジルベルトがかつて歌った日本語詞による「イパネマの娘」等、名曲をアンニュイかつキュートなヴォーカルでカヴァー。また、自ら作詞を手がけた「I see your face」(作曲:山下洋輔)ほか、新曲も収録した意欲的な作品となっている。

その新作CDのPRイベントとして、人生初の店頭でのライブイベントを開催した高岡早紀。この日は、ツアー用に作成したTシャツにブルージーンズというラフなファッションで登場。ブラジル・リオで生まれたボサノヴァにぴったりの“普段着セクシー”な一面を披露した。

CDにも参加したギタリスト・吉田智とウッドベース・小泉P克人の2人だけを従えたシンプルな編成によるアコースティックライブは、アルバム冒頭に収められた新曲の「やさしいメロディ 〜ケ・セラ・セラ〜」(作詞:Hanah Spring 作曲:吉田 智)でスタート。

続いて、「みずいろの雨」(オリジナル:八神純子)、「ラブ・スコール」(「ルパン三世(PART2)」エンディング曲」)という“和モノ”名曲2曲を甘美でメロウな歌声で聴かせて、人生初の店頭ライブはあっという間に終了。

「本当に、このようにお店で歌うのは初めてだったので、とてもいい経験でした。こんなに近くで皆さんと交流できてうれしいです。ありがとうございました」とライブ演奏をしめくくった。

ライブ終了後は、取材用のフォトセッション(ファンも撮影OKという粋な計らいも)をはさんで、アルバム購入者を対象としたサイン会を実施、集まった多くのファンとの交流を深めた。

アイドル時代は、当時の事務所の戦略で、加藤和彦等がプロデュースした素晴らしい音楽作品をリリースしても、人前で歌うこと自体が極端に少なかった高岡早紀。2014年の音楽活動再開後は、全国のライブハウスやイベントなど、多忙な役者としての活動の合間をぬって、少しずつ歌う機会を増やしていくとのこと。

9月27日・28日・30日には、名古屋、神戸、東京でCD発売記念ライブが行われるので、女優・高岡早紀が歌うボッサ・ノーヴァを心ゆくまで堪能しよう。

なお、今作の“Deluxe Edition”の初回生産分には、上記ライブ会場限定で本人から手渡される「サイン引き換え券」も封入されている。

Photo by Maria Golomidova

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