スキマスイッチ、8年ぶりの単独ライブハウス公演で「ミスターカイト」「全力少年」ら全12曲披露
スキマスイッチが8月29日、東京・SHINJUKU BLAZEにて「『カルピスウォーター』×スキマスイッチ スペシャルLIVE」を開催した。
これは、アサヒ飲料「カルピスウォーター」の「今をもっと、好きになる。最高の夏、感じる!キャンペーン」より、当選者500名に向けて開催されたもの。
会場内ロビーでは、今回のスペシャルライブにおけるオリジナルポスターの掲載、専用フォトブースが設置され記念撮影ができるなど、開演前からこのスペシャル企画を楽しむ人々で溢れていた。
<ライブレポート>
ライブの開演。大歓声がスキマスイッチの二人を迎え入れると、この日の1曲目に相応しい「夏のコスモナウト」が“最高の夏”の幕開けを飾る。テンポを上げ「ユリーカ」を演奏した後は、男心を綴った「飲みに来ないか」へ。ステージは穏やかなオレンジ色に包まれた。
「ようこそいらっしゃいました!いっぱい(「カルピスウォーター」を)飲みましたか!?」と大橋卓弥。この日の当選確率に触れ、「皆さんは運を使い果たしたというくらい幸運です。でも、運はまた補充できますから」と笑いを誘いつつ、9月13日にリリースされる最新シングルの収録曲「さよならエスケープ」を披露。疾走感溢れるメロディに乗せた“重ねたゴールの数だけ新しいスタートがあると信じて”という前向きなメッセージが印象的な楽曲だ。
空気は一変、深い青に染まったステージに常田真太郎が紡ぐピアノの音色が響き、大橋の歌が重なり合った「ボクノート」。さらにバンドサウンドが加わるドラマティックな展開は、まさに“一つずつ折り重なって詩(うた)になる”という歌詞にもリンクする。
ここで大橋から「皆さんタオルかけていて、一体感があっていいですね」という言葉が掛けられる。この日の来場者には、スペシャルライブのオリジナルタオルと「カルピスウォーター」のプレゼントを行った。今回の企画にあたり「コンビニにたくさん自分たちが並んでいて恥ずかしかった(笑)。これ俺…と思いながら普通に買ったけどね!」と常田。
そして「懐かしい曲を」と披露されたのは「ふれて未来を」。Bメロでのオーディエンスのハンドクラップ(リズムに合わせた手拍子)に「それ、よく覚えていたね」と笑顔を見せた大橋。七色の光がステージを彩り、ハッピーな空間を作り上げた。
続いて大橋がギターを手にすると、「ガラナ」へ。赤の照明が明滅する中、“この想いを止めるな!”“負けるな!”と力強いメッセージを放つ。常田がオーディエンスを見渡し、バンドメンバーとアイコンタクトを取る姿も印象的で、メンバー全員で徐々に速度を上げながらラストまで弾き倒したアウトロは、これぞライブやバンドの醍醐味といったものとなった。
そんな白熱のアクトの後に奏でられたのはミディアムナンバー「SL9」。一人一人に訴えかけるように丁寧に言葉を紡ぎながらも、感情を吐き出すような熱のこもったパフォーマンスで観客を魅了した。
水色のタオルがフロアを舞った「Ah Yeah!!」を終え、「この距離感いいね」と大橋が口にする、この日はスキマスイッチにとって実に8年ぶりの単独ライブハウス公演でもあった。「また色々な企画を『カルピスウォーター』とできたら」と話し、常田のピアノから、代表曲の一つ「奏(かなで)」が本編ラストに届けられた。
アンコールでは、スキマスイッチの2人と観客で「カルピスウォーター」を掲げ「乾杯!」という一幕も。そして「もう1曲、新曲を」と、最新作の表題曲の一つ「ミスターカイト」を披露した。
語りかけるような大橋のヴォーカルと、常田、サポートメンバー松室政哉さんによるコーラスが抜群のコントラストを魅せ、聴く者の心を惹きつける。
さらに、「もうちょっと騒ぐか!」と今春の「カルピスウォーター」CMソングでもあった「全力少年」を演奏し、オーディエンスとのコール&レスポンス、シンガロングを楽しんでいた。アウトロでは、大橋と松室によるスキャットバトルが展開された。
全12曲を終え、最後にスキマスイッチと観客の皆さんで記念撮影を行った後、なんと「僕たちを撮っていいよ」と、ファンサービス。客席から一斉に携帯電話のカメラが向けられた。記者会見、撮影会さながらの光景をもって、このスペシャルライブは終演を迎えた。
ライブセット
M1. 夏のコスモナウト
M2. ユリーカ
M3. 飲みに来ないか
–MC–
M4. さよならエスケープ
M5. ボクノート
–MC–
M6. ふれて未来を
M7. ガラナ
M8. SL9
M9. Ah Yeah!!
–MC–
M10. 奏(かなで)
–ENCORE–
M11. ミスターカイト
M12. 全力少年
「『カルピスウォーター』×スキマスイッチ スペシャルLIVE」ライブレポート
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