KICK THE CAN CREW、熊本にて完全招待制ライブ『SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU”』を実施

アーティスト

2017年9月21日 9:00

スペースシャワーTVは、“あなたの側で、生きてる音楽。”をコンセプトにトップミュージシャンと送るプレミアムライブ番組『SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU”』の公開収録を、9月20日に熊本県で、完全無料招待制にて実施した。

今回登場したミュージシャンは、今夏待望の復活を果たしたKICK THE CAN CREW。先日9月7日に、日本武道館にて復活ライブを行ったばかりの3人が、熊本の地で400名を前に披露するプレミアムライブ。「自分たちのライブをみることで、熊本に元気になってほしい」との想いを込めて開催された今回のライブに熊本の観客は終始熱狂し、プレミアムな時間となった。

このライブの模様は、10月28日 21:00からスペースシャワーTVにて、60分の特別番組としてオンエアされる。また、KICK THE CAN CREWはスペースシャワーTVの9月度マンスリーアーティスト“V.I.P.”に決定しており、1ケ月かけてKICK THE CAN CREWを総力特集。9月23日 21:00からは、メンバー3人のインタビューの模様を収めた特別番組も放送する。

番組情報
SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”
～KICK THE CAN CREW～supported by uP!!!
出演：KICK THE CAN CREW
放送日時：初回放送10月28日(土)21:00～22:00（リピート放送あり）
詳細：http://sstv.jp/lwy

＜ライブレポート＞
KICK THE CAN CREWが、9月20日に熊本B.9 V1で開催されたライブ『SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU”～KICK THE CAN CREW～supported by uP!!!』に出演した。

『SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU”』は、「あなたの側で、生きてる音楽。」をコンセプトに、スペースシャワーTVがトップミュージシャンと送るプレミアムライブ番組。これまで、様々なアーティストがバトンを繋いできたこのライブシリーズの第21弾に選ばれたのが、今夏およそ14年ぶりのオリジナルアルバム『KICK!』でシーンに華々しい復活を遂げたKICK THE CAN CREWだ。会場は、なんと！キャパシティ400名のライブハウス。先日、日本武道館で『復活祭』を開催したばかりの彼らにとってはうってかわり、オーディエンスと超至近距離で、完全無料招待制のプレミアムなステージを繰り広げた。

まずは、DJの熊井吾郎がステージに現れ、テンカウントでファンの期待を煽る。アルバム『KICK!』のリード曲「千%」のエレガントなビートが聴こえると、会場のボルテージは一気にマックスへと達し、そこにゆっくりとKREVA、MCU、LITTLEの3人が登場。「千%」は、熱く真っ直ぐなメッセージ性が込められた、今のキックだからこそ放つことができる楽曲だ。MCUのバース部分にある＜ライツカメラアクションで棒立ち＞＜いつもONEWAY＞など、過去の楽曲の歌詞が散りばめられているのは胸が熱くなる箇所であり、サビ終わりの＜経てからのここ＞というフレーズは、長い活動休止期間を経て復活を遂げた今のキックを感じられる言葉だ。そして、ラストには＜経てからのここ熊本！＞と加えられた。

間髪入れず始まったのは、「地球ブルース～337～」「マルシェ」の2曲。突き抜けた明るさ、観ているこちらが枷を外して笑顔になれるユニークさ。そんなキックの魅力を再確認させると共に、めまぐるしくステージ上で動き続ける3人が楽しそうにライブをしていることが何よりも印象的であった。KREVAが「熊本にやってきました！15年ぶりだそうですよ！」と久しぶりの地でのライブを喜び、「KICK THE CAN CREWのことだけを観に来た人の前でライブをするのは何年ぶり？っていう話ですよ」と、フェスやイベント、そして『復活祭』を含めても、KICK THE CAN CREWだけでライブを行うのは復活してからは今夜が初めてであることを伝えた。

「来た人が最高に楽しむっていうのが俺たちの役目だと思う」と話すKREVAは、「15年前から変わらず“スーパーオリジナル”」と前振りし「スーパーオリジナル」へ。ある種、グループ名のセルフタイトルでもある「カンケリ01」、コールアンドレスポンスが鳴り響いた「GOOD TIME!」、「復活してからは特に大事にやっている」というメロウなナンバー「ユートピア」と続く。そして、この夏のフェスやイベント出演で、大勢のオーディエンスを前にキックの技術の高さを証明してきたのが新曲「SummerSpot」だ。1バース毎にマイクを繋いでいくのが通常の楽曲構成であるが、この曲では1小節毎に3人が歌い継いでいく。瞬く間にチェンジしていくその様は、まさに三位一体。KREVA、MCU、LITTLEの熟練のコンビネーションを見せつける。モードがトップギアに入ったキックは、「イツナロウバ」「sayonara sayonara」「アンバランス」と怒涛のキラーチューン連発で本編を締めくくった。

「12月からのツアーが決まった時に、東北の方とか、熊本もそうだけど、大変なことがあったところに行って少しでもみんなの元気が出ればいいなという話をしていて。その話にたくさんの方が賛同してくれて今日ここに来ることができました」「日本中で困っている人がいると思うんだけど、俺らの復活で元気が出てくれれば、嬉しいなって思ってます」。アンコールでは、KREVAが熊本でライブを開催した思いをファンに伝える。しかし、そんな感動ムードで終わらないのがキックである。LITTLEが「次、けっこういい歌なんだけどなぁ……」とため息を漏らすほどの、“MCUいじり”で会場を和ませ、新アルバムから「I Hope You Miss Me a Little」を披露し、この日のライブは幕を閉じた。KREVAは、「また会える日まで、ちょっとくらい寂しがってください！」と歌詞をもじり最後の挨拶を終えたが、時を経てまたいつかここで、3人は熱く、楽しいライブを観せてくれることだろう。この日の模様は、スペースシャワーTVにて10月28日の21時から1時間にわたりオンエア予定。クレーンカメラや何台もの機材によって撮影されたライブ映像は必見だ。

（取材・文＝渡辺彰浩）

セットリスト
M-1 千％
M-2 地球ブルース~337~
M-3 マルシェ
M-4 スーパーオリジナル
M-5 カンケリ01
M-6 GOOD TIME!
M-7 ユートピア
M-8　SummerSpot
M-9 イツナロウバ
M-10 sayonara sayonara
M-11 アンバランス
EN. I Hope You Miss Me a Little