秋元康氏総合プロデュース 22/7、デビュー記念リリイベで初11人パフォーマンス
秋元康氏がアニプレックス、ソニー・ミュージックレコーズとタッグを組み、総合プロデュースするデジタル声優アイドル、22/7(ナナブンノニジュウニ)が9月21日、デビューシングル「僕は存在していなかった」発売記念イベントを東京・池袋サンシャインシティ・噴水広場で開催した。
9月20日に発売されたデビューシングル「僕は存在していなかった」がオリコン8位にランクインし、良いスタートを切った22/7。初のオープンスペースで行われるイベントということで、22/7のデビューを祝うファン達が全国から集結。会場となる噴水広場は開演前からメンバーの登場を待つ期待に満ちた熱気に包まれていた。
開演時間となる18:00、ステージに登場した8人のメンバー達。「皆様、こんにちは!22/7です!」という澄んだ声が会場に響き渡った。藤間桜役・天城サリーの「22/7は昨年の12月に結成し、昨日念願のメジャーデビューをさせて頂くことができました!」 というMCに、会場の観客からは祝福の歓声が飛び交う。緊張の面持ちだったメンバーから笑顔がこぼれた瞬間でもあった。
ライブの1曲目に披露されたのは「僕は存在していなかった」。フル3DCGアニメーションで制作されダンスシーンだけではなく日常シーンまでもがメンバーのモーションキャプチャによる演技がキャラクターに反映されたMVが話題となった楽曲である。自分に自信を持てなかった主人公が自分の“色”に気付き一歩を踏み出そうとするまでの過程を静かさの中にも情熱がたぎるパフォーマンスで魅せる。
間髪いれずに披露された「地下鉄抵抗主義」では1曲目とは一転、激しいダンスと力強いボーカルで表現力の幅を存分に発揮するメンバー達。圧巻のパフォーマンスに会場の熱もより高まっていった。
続くMCパートでは、メンバーの倉岡水巴が「オープンスペースでイベントを実施するのは今日が初なので緊張していますが本当に楽しいです!」と感想を述べると、各メンバーからも緊張のコメントが続々と飛び交った。
そして倉岡から「22/7はこの2曲だけじゃない、大切な曲がありますよね?サリーちゃん?」と呼びかけた時、待ちに待った瞬間が訪れる。天城サリーの呼び込みにより、現在担当するキャラクターはいないが22/7メンバーとして活動する涼花萌、高辻麗、武田愛奈の3人がステージに登場したのだ。
それぞれの自己紹介の後、高辻麗は「これから歌わせて頂くのは私達11人の出会いから、これからの未来のことを歌った楽曲です。11人でこの曲歌えることに感謝の気持ちでいっぱいです。」と語る。
続いて「今後さらにたくさんの楽曲を歌っていけるように頑張りますので、これからも22/7の応援を宜しくお願い致します!」と観客によびかけると、会場の観客は割れんばかりの拍手でそれに答えた。
そしてイベントはクライマックスへと突入する。デビューシングルのカップリング楽曲「11人が集まった理由」の初披露だ。ゆったりとしたメロディのなか、デビューまでの約9か月間をかみしめるように歌うメンバー達。まるで22/7のアルバムを見ているような、そしてこれからの未来に想いを馳せるような、温かいパフォーマンスとなった。
その後、急遽行われた囲み取材では、慣れないインタビューに緊張の表情を見せるも、インタビュアーから「今日のパフォーマンスは何点ですか?」と聞かれると、メンバーの天城サリーが満面の笑みで、「227点です!」と22/7らしい回答で会場を和ませる一面も見せた。
日本を代表する有名クリエイターの手がけたキャラクター8人と、それを演じるために集まった11人の少女たち。アニメ化も発表となり“デジタル声優アイドル”として活動していく22/7のデビューは大きな注目を集めたが、今後は個々の活動にも注目が寄せられる。メンバーの帆風千春が、10月よりFM-FUJIの人気番組「タイムマシーン3号の俺たちの穴!」にレギュラー出演が決定した。
声優・アイドルそのどちらの枠にも収まらない唯一無二のグループ22/7の快進撃はまだまだ止まらない。「22/7は想像の象徴だ。答えは未来にある。」と秋元康氏が語るように今後も新たなアイドル像を提示してくれるに違いない。