月刊誌「レコ-ド・コレクターズ」の人気連載「洋楽マン列伝」が単行本化、2冊同時発売

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ミュージック・マガジン発行の月刊誌「レコ-ド・コレクターズ」で一、二を争う人気連載になっている「洋楽マン列伝」(現在も続行中)のうち、第1回となった2010年5月号掲載分から、2016年1月号掲載分までをまとめて2冊にして、10月21日に同時発売される。

内容は、1960年代後半から1970年代にかけて洋楽業界にたずさわった人たちに、情報のない時代にどのようにして日本に洋楽を定着させていったかを訊き、篠崎弘(元朝日新聞)がまとめたもの。

60年代後半から70年代初頭といえば、まさにロックが世界中を席捲した時代。昨年末に亡くなった故 石坂敬一氏など当時レコード会社に在籍した人たちをはじめ、放送局、音楽著作権会社、海外アーティスト招聘会社など、洋楽業界のさまざまな立場の人たちが当時のエピソードを語る。

1985年から朝日新聞でポピュラー音楽を担当した篠崎弘氏は、ロック好きが昂じて音楽記者になってしまったという人物で、豊富な知識を生かして当事者たちから意外な話を引き出している。情報が密になった代償に海外からコントロールされている現在とは違い、本国の目が届かなかった分自由度が高く、他社とも交流しながら心意気で日本独自のヒットを生み出していった時代の空気が、多くの発言から読み取れる。

書籍情報
「洋楽マン列伝1」「洋楽マン列伝2」
2017年10月21日発売
篠崎弘著
各四六判 368ページ
定価1852円+税

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