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真心ブラザーズ、「ぶっちゃけ、俺は、桜井とふたりがいちばん楽しいです」 30周年記念ツアー日本青年館2Days公式レポ到着

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真心ブラザーズ

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真心ブラザーズ 30周年記念ライブ・ツアー『トランタン』スタート
大盛況の東京・日本青年館2デイズライブレポート! 

今年デビュー30周年を迎えた真心ブラザーズが、9月27・28日、東京・日本青年館2デイズから、ツアー『トランタン』をスタートさせた。30周年を記念して、過去のレパートリーの中からファン投票で曲を選び、東京スカパラダイスオーケストラやサンボマスター、奥田民生等のゲストと共にセルフカバーしたベスト・アルバム『トランタン』のリリース・ツアーであるこのツアーは、公演ごとに「Low Down Roulettes Z」「EMOTIONAL ROCKERS」「CRAZY BUFFALOES」「MB’s」の四つのバンドのいずれかがサポートを務める、という趣向になっている。この日本青年館は、1日目は「Low Down Roulettes Z」、2日目は「MB’s」が、YO-KING&桜井秀俊と共にステージに上がった。

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1日目の「Low Down Roulettes Z」は、ここ数年メインで真心のバックを務めているドラム伊藤大地&ベース岡部晴彦の「Low Down Roulettes」に、キーボード野村卓史とコーラスうつみようこが加わった編成。YO-KINGがイントロや間奏でハープを聴かせる「空にまいあがれ」でライブはスタート。バンドのコンディションも会場の空気も最高と、感じたらしく、YO-KING、最初のMCで「ありがとう、今日も俺を気分よくしてくれて! ああー、気持ちいい!!」と叫び、拍手を浴びる。

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『トランタン』の収録曲を中心に、『トランタン』には入っていないがライブでおなじみの代表曲の数々、そして桜井が歌う、普段なかなか演奏されないレア曲も披露(シングルのカップリング曲でアルバム未収録曲)。ラジオで共演したサンボマスター近藤洋一がこの曲を激賞したのがきっかけでYO-KINGがライブでやりたがるようになった、という桜井の説明付きで、初期の某「隠れた名曲」も、歌われた。

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中盤の、超初期のアコースティックな楽曲が並んだブロックでは、彼らが出会った早稲田大の軽音サークル「GEC」の部室にあったという「部室ギター」を桜井が弾く。弦が5本しかなく、結成のきっかけとなったフジテレビ『パラダイスGoGo!!』の『勝ち抜きフォーク合戦』にもこのギターで出たが、誰にもそのことを気づかれなかった、というMCも。
また、YO-KINGは、事前にインスタグラムで予告したとおり、デビューの頃に愛用していたテレキャスターを、アンコールで弾いた。

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2日目は、結成20年をゆうに超える、ホーン隊を含む10人編成のMB’s。最近は、年に一回中野サンプラザでワンマンをやるのが恒例になっていて、それ以外でライブを観られるのは貴重な機会である。

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1曲目「拝啓、ジョン・レノン」から10人フルメンバーでスタート、8曲目「素晴らしきこの世界」からひとりずつ減っていき、12・13曲目ではYO-KINGと桜井のふたりだけになって「うみ」と「待ち合わせ」を弾き語りで歌い、14曲目の「突風」からフルメンバーに戻る、という構成。

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6曲目「JUMP」では、演奏する前に「MB’sで録音して『トランタン』に収録した曲です」という説明が付け加えられた。イントロでサックスの首藤晃志が前に出てソロを吹くのは、20年以上にわたって真心ファンが慣れ親しんできたシーンである。17曲目「愛」のイントロで、ホーン隊の4人がフロントで吹きまくるのも、後半のピークの始まりを伝えるおなじみの光景だ。

前半のMCで、四つのバンドで全国を回る前代未聞のツアーである、ということを桜井が説明すると、キーボードの奥野真哉が「ぶっちゃけ、四つのうちでどれがいちばん楽しいですか?」と質問。YO-KING、「ぶっちゃけ、俺は、桜井とふたりがいちばん楽しいです」と答え、爆笑と大拍手に日本青年館が包まれる。桜井、「この2日のうちでいちばん盛り上がった!」。

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また、アンコールでは桜井が、地元神奈川への恩返しとして、2020年1月18日に横浜・関内ホールで『Welcome back,KANAGAWAN! 2020』を、菅原卓郎(9mm Parabellum, Bullet)・関取花等を迎えて開催することを発表。その間YO-KINGは黙ってニヤニヤしている、という、これもとても真心らしい光景だった。

アンコールは「どか~ん」「空にまいあがれ」、そして最後の1曲はMB’sはこの曲じゃなきゃ終われない、というほどに定着した「RELAX~OPEN~ENJOY」で、感動的に締めくくられた。

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なお、この2デイズでは、真心で初めて「この曲の間は撮影してアップしてもOK」というコーナーが設けられた。1日目は「サティスファクション」、2日目はアンコール1曲目の「どか~ん」。さらに、アンコールを終えた去り際に、メンバー全員でポーズを取り、そこでも撮影が許可され、満員の日本青年館にシャッター音が響き渡った。

このツアーは、11月20日マイナビBLITZ赤坂で東京へ戻って来たあとも続き、12月13日DRUM Be-1と14日イムズホールの福岡2デイズでファイナルを迎える。BLITZと福岡1日目はグレートマエカワ&サンコンJr.の「CRAZY BUFFALOES」が、福岡2日目は「Low Down Roulettes Z」がバックを務める。ベース柏原譲・ドラム茂木欣一・キーボード沖祐市の「EMOTIONAL ROCKERS」と共に演奏するのは、11月2日広島クラブクアトロと、11月3日高松festhalleの2本。
 

取材・文=兵庫慎司 撮影=木村泰之

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