上段左から:小関裕太、木村達成、生田絵梨花 下段左から:唯月ふうか、水田航生、寺西拓人(ジャニーズJr.)
2020年7月、東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて、新作ミュージカル『四月は君の嘘』が上演されることが決定した。
原作は、新川直司が2011〜2015年に講談社・月刊少年マガジンにて連載(全11巻)し、2012年度マンガ大賞ノミネート、2013年講談社漫画賞少年部門を受賞した傑作コミック。2014年~2015年にはフジテレビ「ノイタミナ」枠にてTVアニメ化、2016年には実写映画化されている。単なる青春ラブストーリーではなく、音楽に引き合された若き音楽家の卵たちが、大切な人との出会いと別れを通してその才能を開花させていく、普遍的な人間愛と音楽の魅力が詰め込まれた作品だ。
新作ミュージカル『四月は君の嘘』
楽曲を担当するのは、『ジキル&ハイド』『スカーレット・ピンパーネル』、そして来年2020年1月より新キャストでの上演が決定している『デスノート THE MUSICAL』などを手掛けるフランク・ワイルドホーン。全曲書下ろしによる楽曲で、ワイルドホーンが関わる日本上演ミュージカルとして、本公演が20作目になるという。訳詞と演出は、ミュージカル『キューティー・ブロンド』や、ワイルドホーンが楽曲を担当した『笑う男 The Eternal Love-永遠の愛-』などを手掛けた上田一豪、脚本には、ジブリ映画『かぐや姫の物語』『メアリと魔女の花』の共同脚本でも知られる坂口理子が名を連ねる。
元天才ピアニスト・有馬公生役には、今回が東宝ミュージカル初出演となる小関裕太と、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『エリザベート』など話題作にも出演が続く木村達成がWキャスト。本作のヒロインで、圧倒的個性を持つヴァイオリニスト・宮園かをり役には、ミュージカル『モーツァルト!』などで第44回菊田一夫演劇賞を受賞した生田絵梨花、公生と幼馴染の女子高生・澤部椿役には大作ミュージカルへの出演に留まらず井上ひさし作『天保十二年のシェイクスピア』も控える唯月ふうか、公生と椿の友人・渡亮太役には、ストレートプレイからミュージカルまで幅広い活躍を見せる水田航生と、本年舞台『マラソン』にて初主演を果たしたことも記憶に新しい寺西拓人(ジャニーズJr.)がWキャストにて出演する。キャスト・クリエイティブ陣からのコメントが届いたので紹介する。
小関裕太/有馬公生役(Wキャスト)
出演が決まる前に、もともと実写映画を拝見していましたが、登場するキャラクターたちが美しく、力強く、そして儚く生きている姿を見て、前に進もうと思わせてもらえる作品だと思いました。今回3年ぶりのミュージカルになるのですが、3年温めてきたミュージカルへの想いをこの作品で爆発させたいと思います。あの巨匠フランク・ワイルドホーン氏がオリジナル曲を書き下ろすという事で、『ジキル&ハイド』が大好きな僕にはたまりません。ワイルドホーン氏には、すでにお会いして、今回の新曲を歌ったり、楽曲について話したりさせていただいているのですが、あたたかく胸に染み入ってくる楽曲ばかりなので、原作をご存知の方も、ご存知でない方も、皆様に楽しんでいただける作品にしたいなと、いまワクワクしております。
生田絵梨花さんは初共演でとても緊張しますが、素敵な宮園かをりちゃん・有馬公生くんになれたらと思うので、共演させていただけることを楽しみにしております。
公演は2020年7月からですが、今年4月という早いタイミングから楽曲練習などが始動しており、気合いが入る毎日です。音が合わさる温もりを大切に演じさせていただきたいと思っていますので世界初演!ぜひご期待ください。
木村達成/有馬公生役(Wキャスト)
漫画、アニメ、映画にもなっている作品なので、知っている方も多いと思いますが、今回出演できることを本当に嬉しく思いますし、その中で有馬公生という役を、全身全霊で演じたいと思います。
この作品は、学園モノの青春ラブストーリーというだけでなく、各々の葛藤がよく描かれていて、その中に音楽が常にあって、ミュージカルにピッタリな作品だと思いました。
小関裕太さんとはデビュー作で少しだけ共演させていただいたことがあります。今回同じ役なので影響受けたり影響を与えることできたらと思っています。また、生田絵梨花さんとは以前共演した際は、直接お芝居で関わるシーンはあまりなかったのですが、いつも素敵な歌声だなと思いながら聞いていました。全く飾っておらず、堂々とお芝居する彼女がこのカンパニーにいてくださってとても心強いです!
舞台で中心人物を演じるということがどんなに大変なことか、この作品を通して感じることが多いと思いますが、それも含めて舞台を楽しみたいと思っています。カンパニーの皆さんと素敵な作品を頑張っていきます!是非ミュージカル『四月は君の嘘』をよろしくお願いします。
生田絵梨花/宮園かをり役
原作はクラシック音楽の世界の不安や葛藤、挫折を描いている点で、私もその世界に長くいたので、よくわかると思いました。演じる宮園かをりはそういう面は押し出さないのですが、同じようにその中で戦ってきて、その上で明るさだけを前面に出して咲き誇り、人の人生までも変えてしまう、その強さと健気さをとても眩しく感じました。今回、その曲をフランク・ワイルドホーンさんが手がけるという、そんなワクワクする作品に携わることができるなんて、心から嬉しく思います。
小関裕太さんは初めてご一緒するのですが、優しそうで柔らかなイメージがあり、まだお会いしてないですが勝手に安心しています。また、木村達成さんはとても明るくムードメーカーのイメージなので、トラウマを抱える有馬公生くんをどう演じられるのか気になります。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』では10秒ほどしか絡みがなかったのですが、今回はしっかり関われるので楽しみです。お二人と沢山話し合いながら支え合えたらと思います。
一度代役の方々が歌う試演会に参加させて頂いたのですが、ワイルドホーンさんが「今まで僕が作った中で一番と言ってもいいくらい自信がある作品が出来たよ。この作品を日本から世界にも広めたい」と仰っており、強い愛と情熱を感じました。私自身も素晴らしいメロディーに涙が出るほど感動し、また軽快なリズムには自然に身体が乗り引き込まれ、宮園かをりを演じられるのは幸せだな、頑張らねばなと思いました。演出の上田一豪さんの本番さながらの熱いご指導にも、さらに作品入るのが楽しみになりました。若いメンバーが集まり、また世界初演ということで、観客の皆さんのお力も借りながら、新鮮かつエネルギッシュな作品をお届け出来るよう頑張ります!
唯月ふうか/澤部椿役
アニメや映画などで実写化されている大人気の作品に出演することが決まって、物語の中で青春を味わえる楽しみな気持ちと、また制服が着れる気恥ずかしさがあります!また、再びワイルドホーンさんとジェイソンさんの楽曲を歌うことが出来るので、ワクワクしています。
この作品は学生だから感じる葛藤がふんだんに詰め込まれていて、間近で起きた死に直面しても、辛いながらもそれぞれが受け入れていく強さや、内に秘めている悩みに葛藤したり押しつぶされそうになる弱さが伝わってきて、人間味が溢れていてそれぞれのキャラを応援したくなりました。学生らしいキラキラ感と、思春期だからこそ直面する悩みとか人間関係の変化など、そしてお客様自身の学生時代と重ね合わせて観て頂けたら嬉しいです。この作品をみて、一緒に青春を味わって懐かしくなったり、何度壁に当たっても諦めずに突き進む強さと大切さを感じて貰えるように、椿ちゃんと向き合って頑張ります!
水田航生/渡亮太役(Wキャスト)
僕はこのお話をいただく前からアニメの放送を見ていた作品のファンで、最終回は号泣しました。儚くも美しい作品だと感じ、まるで登場人物が五線譜の上で音符になって存在しているかのようなストーリーに引き込まれました。
そして演じるのはサッカー部の部長である、あの渡くん。イケメンでモテモテな高校生という役どころに一瞬怯みましたが、とても嬉しく光栄に思っています。小関裕太くんは昔から知っている事務所の可愛い後輩で、こうしてまた同じ舞台に立てることに喜びを感じています。生田絵梨花さんとも再度共演ができて嬉しい限りです。強い芯を持たれている方なので、かをりにピッタリだと思いました。この作品に携わらせていただき、渡亮太として生きていける数ヶ月が今からとても楽しみです。フランク・ワイルドホーン氏がオリジナルで書き下ろす五線譜上の音符を、自分が今作の住人として、どう感じ、表現するか。お芝居、歌をしっかりと突き詰めて稽古に励み、本番に臨みたいと思います!
寺西拓人(ジャニーズJr.)/渡亮太役(Wキャスト)
高校生役いけるのかなぁという疑惑がまずありましたが(笑)、とても好きな作品だったので、本当に嬉しかったです。もともとアニメを見ていて号泣した覚えがあります。この作品は、まさに青春だなぁと思います。でもすごく切ない。その切なさの中に人を愛することの素晴らしさがすごく描かれている気がします。それと、言葉のチョイスがとても印象的で、名言がすごい!
この作品をミュージカルとして出来ることをとても幸せに思います。素晴らしいキャスト、スタッフの方々と共にこの作品を作り上げる一員として必死に頑張りたいです。また、原作ファンの方にもよかったと思われるよう、渡をしっかり演じたいと思います。
フランク・ワイルドホーン(作詞・作曲)
日本で上演する私の20作品目をこの『四月は君の嘘』で祝うことができ、とても光栄に思うと同時に、楽しみにしています!私は純粋にこのストーリーを愛しています。また、このような偉大なクラシック音楽と、私自身の音楽を融合させる曲作りに楽しんで取り組みました。私はこの作品が今の世の中に重要な意義を持ち、また全世界に共通するストーリーであると考えています。リハーサルの開始を心待ちにしています!
トレイシー・ミラー・シェル、カーリー・ロビン・グリーン(作詞)
『四月は君の嘘』の歌詞を手がけることは、フランク・ワイルドホーンと私たち作詞チームを、私たち二人がともに抱いてきた日本のあらゆるものに対する敬意の念と結びつける、得がたい経験となっています。私たちはそれぞれ個々に日本の音楽や演劇の世界に携わってきましたが、フランクはこのミュージカルこそ二人がコンビを組む絶好の機会と捉え、この大変美しい物語に命が吹き込まれることとなりました。クラシック音楽と現代のブロードウェイの音楽をひとつに紡ぎ合わせたこの作品に二人ともたちまち魅了されました。そして風変わりで個性豊かな、愛すべき登場人物たちにすぐさま親しみを覚えるようになりました。2020年の上演に向けて彼ら、彼女らのために新たな言葉を書きつづれることを光栄に思っています――そしてかをりの言葉を借りるならば、この胸を揺さぶる物語が世界中の人々の心に届くことを願っています!
ジェイソン・ハウランド(編曲)
東宝とフランク・ワイルドホーンと共に、ミュージカルとして『四月は君の嘘』を舞台にお届けすることをとても嬉しく思います!フランク・ワイルドホーンの手によるとても美しい音楽は、このストーリーの心である、優雅で感動的なクラシック音楽と完璧に融合しています。この物語の心となる、実際に奏でられる音楽と共に、日本の観客の皆様がこの力強い物語を新たな形で体験されることを心待ちにしています!
上田一豪(訳詞・演出)
ダイナミックでドラマチックなフランク・ワイルドホーン氏の音楽と、日本人らしい情緒を丁寧に描きこむ坂口理子さんの脚本を通して、原作に描かれている登場人物の細やかな心の葛藤を繊細に立体化できたらいいなと思っています。主人公の「公生」が「かをり」と出会うことによって、彼の見つめる世界がモノクロからカラーに色付いてく様を、「公生」の目線から描き出し、青春という刹那の輝きをお客様にお届けしたいと思います。
音楽も脚本も、すべてゼロから創り出す完全な新作ミュージカルです。世界で初めて上演される作品なので、キャストの方々には世界初演のオリジナルキャストとして一緒にゼロからキャラクターを作り上げてもらいたい。原作に書き込まれたキャラクターの心の道筋を、一つずつ丁寧に、一緒に辿っていけたらと思っています。フレッシュな感性と情熱に期待しています。
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